>>>メインページに戻る
>>>>バックナンバー2003年
news mail-2004 <Japanese>
<contents >
[news mail 13 Apr 04 ]ファルージャを知ろう!
[news mail 12 Apr 04-Part.2] 占領軍は全イラク人を人質に取っている
[news mail 12 Apr
04] 川口外相の発言に武装勢力が激怒
[news mail 10 Apr 04 -Part.2]人質の拘束場面
公開要請のお願い
[news mail 10
Apr 04 ]森住卓より緊急声明
[news mail 09 Apr 04 ]3人の救出のために連帯を
[news mail 08 Apr 04- Part.2]声明と行動予定表
武装組織に拘束された日本人3名救出のために行動を!
[news mail 08 Apr 04 ]武装組織に拘束された日本人3名救出のために行動を!
[news mail 07 Apr 04] サマワ帰還米兵の劣化ウラン被曝の事実!
[news mail 05 Apr 04] 関西電力がアメリカへ劣化ウラン無償譲渡
[news mail 04 Apr04]「殺されたのは、ただの“民間人”ではない」
[news mail 02 Apr 04] 日本の大量破壊兵器で殺され続ける人々
[news mail 24 Mar04] ブッシュの手の平で踊る小泉の日本
[news mail 17 Mar 04-Part.2 ]砲弾と銃撃、パレスチナからの映像
[news mail 17 Mar 04 ]WHOがウランの危険性の公表を差し止める
[news mail 10 MAR 04] 世界は変えられる―英国奴隷解放史
[news mail 13 Apr 04 ]
ファルージャを知ろう!
「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。
昨日の朝、88名の疲れ果てた人々と共に、ひとりの老人の死体がバグダッドのアメリヤ地区にある24号シェルターに到着した。老人と子どもと女ばかりのくたびれきった人々の群れ、ファルージャからの避難民たちだ。その老人は70歳で、ファルージャの家を出たときは自分の足で歩いていた。
有刺鉄線と戦車に取り囲まれた町から出るには、米軍のチェックポイントを通
らなければいけない。そこでかれは朝から延々と立ったまま待たされているうちに、疲労困憊して死んでしまった。「朝10時から夕方の6時20分まで待ったんだ。1台の車につき、30分も時間をかけて調べるんだ」とかれの兄弟が言う。戦闘の外にまで死が拡大しているほんのささいな一例だろう。そしてイラクは、ますますパレスチナに似てきた。
「わたしたちが戦士に見えますか?」黒いローブをまとった中年の女が尋ねた。米海兵隊によれば、武装した反乱軍だと言われている600名の死者と1200名の負傷者も、そのほとんどが彼女と変わりない人々だった。死者のうち、350名ほどが女と子どもの「反乱軍」だ。それほど重傷でない者も死んだ。薬や輸血用の血液が足りなくて、助かるはずの者まで死んでしまった。
人質となっている3人はファルージャにいるのだろうか。
もう一度、去年の3月の記憶を呼び起こしたほうがいいのではないか。捏造された理由による不当かつ一方的な攻撃が続いていた、あのときと同じことが繰り返されている。違法な殺戮兵器が使われているところまでそっくりだ。米軍は非戦党員が密集した町中にクラスター爆弾を落としているらしい。もしかすると3人が見ているかも知れない光景をもう一度見よう。
*昨年3月から増え続けるイラクの民間人犠牲者写真館
Pictures of Destruction and Civilian Victims of the Anglo-American Aggression
in Iraq (From March, 2003 onwards).
http://www.robert-fisk.com/iraqwarvictims_page1.htm
「助けを必要としている人がいるところに行く」と高遠さんは言った。たとえそこが危険なところでも、助けを必要としている人がいるなら、丸腰で、たったひとりでも行く。それは愚かなことだろうか。
わたしはまったくそうは思わないが、たとえそれが愚かな行為であったとしても、危険を承知していようが避難勧告が出ている場所だろうが、自国のパスポートを所持した人間が危険にさらされたら、そのパスポートを発給した国家は全力で助けなければならない。それは憲法で保障された国民の権利だ。なんの遠慮もいらない。かれら3人が人道的な活動をしていたから助けなければいけないのではなく、たとえ犯罪者であっても国家は助けなければいけない。それは世界共通
の約束事だ。
BBCのウェブページでチェニー副大統領の日本訪問の記事を読んで胸が悪くなった。たとえブッシュ政権に気に入られようと、小泉首相とかれの率いる現政権(与党を構成する自民党公明党も)は、もっともっと重要なものを失った。民主国家の「品位
」と「格」を失った。これは、現政権が続く限り、二度と取り戻すことはできない。
表情も変えずに、3人の活動と自衛隊の活動とを並列する川口外相を見ていて、マデリーン・オルブライトを思い出した。アメリカ主導の経済制裁下のイラクで50万人(かそれ以上)の子どもが死んだことをどう思うかと尋ねられ、その価値はあったと答えた女性だ。
*Cheney hails Japan kidnap stance
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/3619311.stm
↑「がんばれ、日刊ゲンダイ!」理由は上記を参照してください。
*米チェイニー副大統領、人質の「速やかな帰還に希望」
http://www.asahi.com/international/update/0413/008.html
↑再び、誘拐グループ処罰を宣言。これ以上、誘拐犯を挑発するな!
またまた、いろいろたまってしまい、長いです。ごめんなさい。
みどり
*************************************************************
<イラク人民主化潮流>声明 2004年4月12日
*************************************************************
2004/04/13
<イラク人民主化潮流>の4/12付け緊急声明
kolin kobayashiさんのメッセージを転送します
リカービがスポークスマンをしている<イラク人民主化潮流>の昨日の声明を 転送します。
コリン・コバヤシ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2004年4月12日 イラク人民主化潮流情報室
怪しい人物が日本人人質3名の解放を妨害している
ここ数日間、イラク人民主化潮流の我々の仲間は日本人人質3名の解放のために数々のコンタクトを作り、訴えをしてきた。我々は、これらの若者3名は、日本政府の公式方針とは全く関係なく、イラク人との連帯および人道支援の仕事をするためにイラクにやってきた国際的活動家である。我々は、ここイラクにおける日本政府の真の動機が何であるのか疑っていた。平和および反戦活動家の手本になることなんて、まっぴらだと思ったのだろうか。
イラクにおけるいくつかの良心的なグループが人質3名の問題を取り上げ、イラク国内で精力的にコンタクトを持った。彼らは拉致グループとのコンタクトを確立しようとして、人質3名を拘留する相当な不当性について彼らに説明した。拉致グループは肯定的な態度を示し、解放の時期を設定したようである。のちに我々は、その解放が「技術および安全確保上」の理由により遅れるということを知った。期限が過ぎたとき、解放が遅れている理由について仲介者は再度、問い合わせを行った。
我々は、きわめて怪しい人物、かつてサダム・フセイン独裁政権の治安部隊とつながりがあったことで有名な人物が介入して、人質の解放を妨害し、拉致グループに、解放と引き換えに日本に身代金を要求するよう説得していることを知った。この人物は、フセイン時代にイラク大使館での自分の仕事を通
じて金銭および政治的事件を起こしたことで知られていた。現在、彼は、自分は占領への抵抗に積極的な役割を果
たしていると嘘をついている。
この人物はイラクの国内および国外を自由にオープンに移動することができ、占領当局によって一切制限されずに、自分はイラク人の抵抗を代弁しているという嘘を語っている。ラティフ・アル・マヤー博士といった本当に占領に反対する人物は、シスタニ派の自由選挙の呼びかけを支援しているというだけで、占領当局が雇った殺し屋に殺害された。昨日、ムクタダ・アルサドル師を心からかつ連帯して訪問したという理由だけで、尊敬されている聖職者のアームド・バグダディ師に対して殺害未遂事件があった。怪しい人物は行動が自由であり、占領当局からほとんど圧力を受けることなく自由に扇動的な声明を出すことができる。
当然ながら我々はこの人物を深く疑っている。隠していることは何だ? 統治評議会の内外で、ブレマーのCPAや裏切り者と、公表できない関係があるのではないか。
我々は再度、拉致グループに、これ以上遅れることなく、これらのイラク人の友人たちを解放し、かつそのような怪しい、いかがわしい人物の助言に耳を傾けないよう訴える。さらに、これらの若者3名は金持ちではなく、身代金として提供できるものは何もない。日本政府として、政府は君たちに解放と引き換えに何も提供しないであろう。政府はおそらく彼ら人質を好ましくない人物だと思っているからである。
最後に、我々は、この怪しい人物に対して、この妨害活動をし続けることによって、もし人質3名、イラクの友人であるこれら3名に何らかの危害がかけられるなら、これは、人生で最も愚かな行為になるであろうことを警告する。イラク人は、イラク人、イラク人の抵抗、および友人たちを汚した者に徹底的に責任を取らせるであろう。
────────────────────────────────────
■以下、グリーンズネットワーク世話人の服部さんによる解説
http://nvc.halsnet.com/jhattori/green-net/
グローバル・ウォッチ/パリのコリン・コバヤシさんとは『市民のアソシエーション フランスNPO法100年』(太田出版)の編著者です。また岩波新書では、「ゲランドの塩物語」があり、これはフランスの環境保護や有機塩業に関して書かれたものです。
http://www.yomiuri.co.jp/bookstand/syohyou/0812_09.htm
http://www.altertrade.co.jp/pages/book_gerando.html
また岩波の雑誌、世界では「フランス:イラクの影で殺戮しているのは人類全体だ!」という記事を書かれています。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2003/ex01/directory.html
その他、「フランス核問題の行方」と題して
http://www.shonan-inet.or.jp/~kuri/aala/aala_8.html#anchor128746
インターネット上に、彼の考えが書かれています。
*************************************************************
日本人人質事件を考える緊急集会【転送・転載ご協力お願いします】
*************************************************************
*緊急共催企画
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)
DAYS JAPAN
【日本人人質事件を考える緊急集会】
イラクで3人の日本人、高遠菜穂子さん・今井紀明さん・郡山総一郎さんが拘束された。私たちは今回の事態をどう判断し、どう行動すべきか。イラクはどのような状態におかれえているのか。イラクから帰国したばかりのフォト・ジャーナリスト、そして今回イラクに拘束されている3人のご家族とともに考える緊急集会を開きます。
【講演者】森住卓 豊田直巳 古居みずえ 広河隆一(司会)
【参加予定】 イラクにて拘束された日本人3名のご家族
【日時】 2004年4月16日(金曜日) 会場6時半 開演7時
【場所】 なかのZERO小ホール 東京都中野区中野2−9−7 TEL
03−5340−5000(代)
〔JRまたは地下鉄東西線の中野駅南口左線路に沿い 徒歩8分〕
【参加費】1000円(一部被害者のご家族への支援金とさせていただきます)
【問合せ先】 日本ビジュアル・ジャーナリスト協会 JVJA 事務局
東京都杉並区永福1-1-1-1117 TEL090-6101-6113
http://www.jvja.net
office@jvja.net
*************************************************************
リバーベンド・ブログ「バグダード・バーニング」
*************************************************************
池田です。イラクのアンネ、リバーベンドのウェブログ「バグダード・バーニング」の日本語版サイトを7人の女性で作っています。
リバーは、24才のイスラム教徒のイラク人女性、昨年8月末から、イラクのふつうの人々の暮らしをウェブ上で綴っています。ふつうの人々の暮らしといっても、戦禍の中のこと、米軍の不意の家宅捜査、襲撃、拉致、逮捕が日常、女性は仕事を奪われ、一人で出歩くこともできません。絶え間ない停電の合間をぬ
って書きつがれるリバーベンド・ブログは以下で読めます。
*和訳 http://www.geocities.jp/riverbendblog/
*原文 http://www.riverbendblog.blogspot.com/
今回4月11日のブログは、日本人人質についてふれられています。毎日何十人も殺され拉致され、すぐそばの町ではいま現在大殺戮が行われているというのに、またそれに日本が荷担しているというのに、心からの同情の言葉を記すリバー。
以下、リバーベンド・ブログ「バグダード・バーニング」より
==============================
2004年4月11日日曜日 わたしたちは、ふたたびリビング・ルームで寝るようになった。きのう、厚手のカーテンを吊り、E(弟)とわたしで、庭に面
した窓にテープを貼った。去年のように。今回は、透明なテープを使った。そうすれば、茶色のテープの縞模様がじゃまになって外が見えないなんてことはネいから。リビングルームで寝るのは、家中でここが一番安全で家族全員入れる広さがあるから。
電気が通じている日は10時頃寝る支度を始める。停電の夜はもう少し早い。Eとわたしがマットや毛布、枕を延べる役。それも工夫がいる。全員が、できるだけ窓から遠くなるように、それでいて片隅に押し込められたというふうではないように。
バグダードは静かだ。ひっそりといっていいくらい。たびたびの爆音さえなければの話だけれど。ほんとのところ爆音が聞こえないと、少しばかり心配。この言い方はへんだと思うでしょう?
それはこういうこと__誰かが銃をかまえて、狙いをつけてたとする。いまにも発砲するばかり。”いま撃つか、いま撃つか”と待っているときの恐ろしさと緊張を想像してみて。爆音の聞こえない朝はちょうどこんなふう。ともかく、いずれ爆発があるということは、”わかっている”のだから・・・ただ時間の問題。爆音を聞くとほっとする。爆音の後では、気楽になって、これできょうの分はおしまいだと思うことだってできる。
人質事件の数々はとてもひどい。テレビを見ていて、よその国の話ではないかという感じがする。いっぽうで「とうとう”ああいう国”の仲間になったのだ」という思いが頭を占領している。ほら、毎日のように人質が捕られていて、各国政府が国民に渡航しないように警告しているような国々のこと。これはとくにこたえる。だって、あの経済封鎖の長い年月の間でさえ、戦闘と爆撃の日々でさえ、外国人に向けた攻撃はまったく起こったことがなかったのだから。イラク人は、もてなし好きで暖かい国民、いつも外国からの客人を大切にしていた・・・いまやだれもが敵と怪しまれる。
なかでも日本人人質の事件は悲しい__家族と友人たちをほんとうにお気の毒に思う。それに日本の人々のことも。人質のひとたちについて、あい反する話が流れてくる。けさ、誘拐犯たちは解放に同意したと聞いた。が、そんなのうわさだと言う人もいた・・・わからない。家族の人たちをテレビで見るのはほんとうにつらい。解決の糸口があればと願うが、ありそうもない。日本政府は軍隊を撤兵するか? まったくありえない・・・日本政府にとって、3人のひとたちは問題ではないのだから。3人が無事生きて解放されてほしい。そして、彼らがイラク人を恨みに思うようなことがありませんように。イラク人の間には日本に対する敵意がある。日本は兵隊を送りこんできたのだから・・・日本は、軍隊の派遣を決めたとき、’あの’国々のひとつになったのだ。その結果
がこれだ。ほんとうにお気の毒・・・何十人ものイラク人が日々殺され拉致されているという事実は別
の問題だ。わたしはほんとうにお気の毒だと思っている。
ファルージャでは600人ものイラク人が殺されたという__そのうちこども120人、女性200人・・・おそろしい暴虐、胸がつぶれそうだ。アメリカ軍は1、2の輸送隊(食料、医薬品を運び込むための)はなかに入れたが、あとは引き返させた。この地域から避難してくる人がバグダードに流れ込んでいる。かれらの姿を見るのはとてもつらい。涙で汚れた顔の女性とこどもたち。ほとんど黒い服を着て衣類の包みと水のびんを抱えている。モスクは、かれらのために食料と衣類を集めている・・・アーダミヤの避難民のための物資の保管庫が、きょう、アメリカ軍の戦車に襲撃された。現場はいまも大混乱だ・・・食料、薬、包帯、毛布などがあたり一帯飛び散っている。
南部はいまほんの少し平穏になっている。イマーム・フセインを記念する’アルバイーン’(フセインの殉教から40日目、今年は、4月10、11日)が2、3日続くからだ・・・このあと何が起こるか、まったくわからない。
(翻訳 / 池田真理・TUP)
*************************************************************
日本の方々への公開メール Raed@イラク
*************************************************************
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
以下は転送自由です。
チェーンメールにならない範囲で転送してください。
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
下記はイラク人bloggerのひとり,Raed Jarrarさんからの「日本の人々への公開メール」です。このメールは2004年4月11日早朝に私のところに届きました。Raedさんのblog,4月10日付け記事とほぼ同じです。(違うのは文末のThank
youの有無のみ。)
最初に日本語化したものを,その下に原文(英語)を掲載し(省略しました、すみません。みどり),最後にRaedさんのblogのURLと,この文書を置いてある私のblogのリンクを掲載します。
-------------------------
日本語化したもの
-------------------------
日本の方々への公開メール
現在イラクで発生していることについて,私は本当に謝罪したい気持ちでいます。そ
の上で,イラク人は3人の無辜の日本人人質(高遠さん,郡山さん,そして年若い今
井さん)を見つけ出して解放するために,全力を尽くしているということをお伝えし
たく思います。
ぜひ知っておいていただきたいのですが,多くのイラク人は日本に敬意を抱いていま
す。第2次世界大戦後に国を再建した日本の方々を尊敬しています。イラク人は日本
の文化的体験を信じ,日本の方々がかつてしたことや現在していることから学び取ろ
うとしています。
どうしても申し上げておきたいのは,私はこれまでに,日本の方々に対して憎しみや
敵意を抱いたイラク人にはひとりとして会ったことがない,ということです。最近起
きている何件もの誘拐は,イラクの人々の多数の感情を反映したものでは決してない
のです。私たちの中にああいったことが起きて喜んでいる者はほとんどいません。ほ
とんどの者は,このような暴力的なできごとで私たちの文化の出会いが始まったこと
を残念に思っています。
誘拐犯があなたがたの注意をひこうとしているだけであることを,私は願っていま す。そして彼らが3人の人質を安全に家にかえすことを。
私からお願いしたいのは,日本の自衛隊をイラクから撤退させるよう,あなたがたの
政府にもっと強く働きかけていただきたい,ということです。イラク人についての問
題はブッシュ政権に解決させてください。これは彼らがやるべきことなのです。どう
か,国際社会という偽りの隠れ蓑を,ブッシュ政権に与えないでください。
どうか,あなたがたの息子や娘をイラクで死なせないようにしてください。そして,
あなたがたと私たちの間に,おぞましい暴力と憎しみの歴史を始めないでください。
ありがとうございました。
URL
-------------------------
Raed Jarrarさんのblog, Raed in the Middle:
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
※トップページに4月10日の記事が出ていなかったら
ページ右側にあるArchivesのところで
04/01/2004-04/30/2004をクリックして探してください。
日本語化担当者nofrillsのblog:
http://ch.kitaguni.tv/u/917/
この記事をアップしてあるURL:
http://ch.kitaguni.tv/u/917/voices_from_iraq/0000071180.html
※誤変換・誤訳など発見した場合は↑でアップデートします。
*************************************************************
イラク民衆による独立議会の国際呼びかけ(2004年4月9日)
*************************************************************
イラク占領が2年目を迎え、イラク人の要求は日に日に明瞭になってきた。その要求とは占領の即時終結と、すべてのイラク人が自由に参加し、アメリカの干渉を受けない自由選挙である。
現在の状況では、イラク人は占領軍の人質である。彼らは集会の自由もなく、結社の自由もなく、自らの将来を決定する権利も否定されている。その上、アメリカ当局が描く政権移譲プロセスは従順で、アメリカの利益とイラク国内への居座りを喜ぶ政権樹立のためのものである。
以下に署名した平和運動家、宗教指導者、知識人、学者、作家、ジャーナリスト、政治家、労働組合運動家、市民は、イラク人が占領から解放され、自国の歴史の方向を決定する権利を持つことを強く主張する。われわれは、すべてのイラク人が自由に参加し、占領軍から干渉されない自由選挙の要求を支持する。
われわれは、イラク社会のすべての部門が自由に討論でき、そして彼らの国の将来の姿を提案する、占領軍の干渉から完全に自由なイラク人による緊急・独立議会を求めたジャカルタ平和合意の呼びかけを支持する。この呼びかけは、2003年にパリで開かれたヨーロッパ社会フォーラムと2004年にムンバイで開催された世界社会フォーラムの反戦会議の支持を受けている。これは新生イラクへの建設プロセスのスタート、自由選挙と民主主義と主権に向けた重要な第一歩たりうる。
この議会はイラクで開かれなければならない。しかし、この可能性が占領軍によって拒否されるならば、準備会議はイラク外で開催されなければならない。われわれは、これらの会合の誠実性と公開性を、われわれの支援と参加を通
じて守る努力をすることを約束する。
われわれは占領の終結を要求し、イラク民衆の主権と自己決定権を支持する。
*声明に賛同する方は次のサイトへ:
http://www.focusweb.org/int-call/
*呼びかけの原文と呼びかけ人の名前もこのサイトで見ることができます。
*************************************************************
ファルージャからの報告 ラウール・マハジャン
*************************************************************
ファルージャからの報告:
我々は、ファルージャを「救済」するために破壊せねばならない
ラウール・マハジャン 2004年4月12日 帝国ノート
A Blog by Rahul Mahajan
http://www.empirenotes.org/fallujah.html
益岡賢・訳
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/
ファルージャ・イラク---イラク西部の砂漠のへりにあるファルージャはとても乾燥した土地だが、大規模な潅漑により農業地域となったところである。広い道幅の街で不法居住者の住む砂色の建物があるファルージャでは、住民の大部分は農業に従事している。
私たちは、「停戦」の期間に、ファルージャにいた。そこで私たちが見聞きしたことを話そう。
ファルージャへの攻撃が開始されたとき、まず、発電所が爆撃された。電力は発電器により供給されており、通
常、重要な機能を果たしている場所に優先的に供給される。現在、ファルージャでは4つの病院が運営されている。その中の一つに私たちはいた。その病院は、小さな緊急診療所にすぎない。もう一つの病院は、自動車修理工場を使っている。私たちがいた病院は、大混乱状態にあったので、あまり通
訳から状況を把握することはできなかった。私たちが得た情報の多くは、生まれてからずっとファルージャに暮らし、人道NGOインテルソスで働くマッキ・アル・ナザール氏から得たものである。アル・ナザール氏は、医者たちが忙しくほとんど眠らずに働いている中で、この診療所のマネージャーとして働いていた。
流暢に英語を操るアル・ナザール氏は、穏和で都会的な人であるが、米国の行動に激怒して我を忘れんばかりだった(私が彼に、フルネームを使っていいかどうか聞いたとき、彼は「OKだ。今となっては何でもOK。あのろくでなしたちに好きなようにさせてやれ」と答えた)。「停戦」の中、大規模爆撃は稀だった。大規模爆撃が一端停止した中、米軍は重火器で攻撃を続けていた。主として狙撃兵を中心とした攻撃である。
アル・ナザルは、救急車が狙撃兵に撃たれ、女性と子供たちが撃たれたことを私たちに語った。ファルージャ包囲が生みだした惨劇について、彼は次のように言った:「私は47年間、バカだった。ヨーロッパ文明とかアメリカ文明といったものを信じていたんだ」。
ファルージャ入りする前、私はこうしたことについて間接的に耳にしていたが、懐疑的であった。ここでは本当の話を見つけだすのはとても難しい。けれども、次の出来事は、私自身が目撃したことである。運転席側の窓に二つの形のよい正確な弾痕の残った一台の救急車。弾痕の角度は、弾が運転手の胸に当たっただろうことを示していた(狙撃兵たちは屋根の上におり、胸を狙うよう訓練を受けている)。それから、窓にくっきりとした弾痕が一つついたもう一台の救急車。これらは、パニックを起こしてやたらと発砲しまくった結果
では、あり得ない。運転手を殺す目的で狙い澄まされた発砲である。
救急車は、赤・青・緑のランプを点灯させ、サイレンを鳴らして走っている。真っ暗闇の街の路上で、救急車が別
の何かと間違えられることなど、あり得ない。私たちがそこにいた間に、肌の色の白さをつかって怪我人の場所に行くまで狙撃兵のところを通
り抜けようと、私たち米国の同国人が乗り込んでいた救急車も、撃たれていた。
小さな診療所に私たちがいた4時間ほどの間に、恐らく10人を超える怪我人が運び込まれたのを目撃した。その一人は18歳の若い女性で、頭を撃たれていた。診療所に連れてこられたとき、彼女は口を押さえ、口からは泡が出ていた。医者たちは、一晩も持たないだろう、と言っていた。もう一人の少年は、大量
に内出血していた。恐らくは、末期的状態だったろう。もう一人私が目にした男性は、上半身にひどいやけどを負っており、太股がズタズタになっていた。クラスター爆弾によるものかも知れない傷である。すさまじい状態の親類達が「アッラー・アクバル」と叫びアメリカ人への怒りを剥き出しにしている中で、それがクラスター爆弾によるものかどうか確認することはできなかった。
ブッシュ政権のあきれかえるような発言の中には、ムジャヒディーンは、ファルージャ住民の大多数からは拒絶されている、孤立した「過激派」の小集団である、というものがある。これほど真実から程遠い発言もない。もちろん、ムジャヒディーンには、女性と小さな子供は含まれていない(私たちは11歳の少年がカラシニコフを手にしているのを目撃している)し、老人も含まれていない。そして、戦闘年齢の男性の大多数でもないだろう。けれども、ムジャヒディーンはコミュニティのものであり、コミュニティの全面
的な支持を受けている。怪我人の多くを病院に連れてくるのはムジャヒディーンであり、彼らは、診療所近くで医者を始め人々と気さくに話をしている。一緒に兵站をめぐる相談をしているのである。私は、ムジャヒディーンがカラシニコフを使って人々を脅かしているところなど、一度も目にしなかった。
ムジャヒディーン戦士の一人は、イラク警察のジャケットを着ていた。彼を知っている別
の人たちに聞いたところ、実際に彼はイラク警察の一員であるとのことだった。 通訳の一人、ラナ・アル・アイービは、私に、「単純な人たちなんだ」と言った。少し高見に立ったような発言だが、そこには大きな真実が含まれている。宗教を敬虔に信じ農業に従事するファルージャの人々は、島国根性的なものを持っており、異邦人を容易には信頼しない。友人がいて、また、人々を救援に来たため、私たちは安全だった。ファルージャの人々は、アフガニスタンのパシュトゥン人にとても似ている---良き友だが敵に回すと恐ろしい。
ムジャヒディーンは、パレスチナの第一次インティファーダで石を投げていた人々がパレスチナの人々を表していたように、人々を表している。どちらでも、「若者」を意味する言葉が彼らを指すのに使われていた。私はアリという名の青年と話をした。私たちがバグダッドに運んだ怪我人の一人であった。彼は自分はムジャヒディーンではないが、それについて意見を訊ねたところ、微笑んで、親指を上に向けて突き上げた。今日のところはムジャヒディーン戦士でない若者でも、明日には顔を覆ってカラシニコフを手にしているかも知れない。どんな若者でも。
アル・ナジャールは、サダムが命令したというだけの理由でアメリカ人に抵抗することを、ファルージャの人々は拒否した、と私に教えてくれた。実際、昨年、ファルージャでの戦闘は特に激しいものではなかった。「サダムが働けと言えば、我々は3日の休暇を取りたくなる。けれども、アメリカ人は我々をサダム支持者と見なしたがっている。サダムが拘束されたとき、アメリカ人たちは、抵抗運動が消滅するだろうと言っていた。それから抵抗運動が激化した今になっても、我々のことをサダム支持者と呼んでいる」。
アメリカ人の侵略者たちが、かくも残虐に人々を扱わなければ、ファルージャの人々の信頼を得ることほど簡単なことは、イラクではなかっただろう。ファルージャの人々のような「部族」の人々は、これまで何世紀にもわたって帝国主義者に最も簡単に騙されてきたのである。けれども、既に転回点は来てしまった。アメリカ人にとって、「ファルージャ」は今でも4人の傭兵たちが殺され、遺体がバラバラにされて乱暴されたことを意味するかも知れない。イラクの人々にとって、「ファルージャ」は、その攻撃に対する野蛮で残忍な集団懲罰を意味する。600人以上のイラク人が殺された。そのうち200人は女性で100人以上が子供であると推定される(女性がムジャヒディーンとして戦いに参加することはない。したがって、女性犠牲者200人全員が非戦闘員である。男性犠牲者の多くも、また)。
ベトナム戦争時代、米軍特殊部隊の大佐は、ベントレの町について、次のように言っていた:「我々は、町を救うために、破壊しなくてはならない」。この言葉は、ベトナム戦争を一言で表している。今日のイラクでも、同じことが言える---ムジャヒディーンからファルージャを「救マする」ためには、町を破壊しなくてはならないのである。
*ラウール・マハジャンは帝国ノートを運営しており、バグダッドからWebとブログを発進している。最新の著書は「Full
Spectrum Dominance: U.S. Power in Iraq and Beyond」。この本の中で、マハジャンは、イラクに対する米国の政策、大量
破壊壁をめぐる嘘、ネオコンの計略とブッシュの新たな帝国主義政策について述べている。メールアドレスは、rahul@empirenotes.org。
*翻訳ノート 益岡賢 2004年4月14日
アルジャジーラを始め、いくつかの情報源から、ファルージャで殺された子供たちの写
真や情報が届いている。米国のブッシュ大統領や日本の小泉首相、英国のブレア首相をはじめとする犯人グループの嘘と傲慢で上塗りされた犯罪により、突然、その生を中断された人たち。何一つ意見を求められることもなく、ただ単に、大国の政治シーンでネクタイをしてデタラメをしゃべるだけの者たちに殺された子供たち。怒りと悲しみに、思わず、予定を変更して、12日昼永田町で行われた、自衛隊撤退を求める集会に出てきた。
今、『カラマーゾフの兄弟』に出てくる、イワンの次のような言葉を思い出している:
ーーー ところが、どうだい、ぎりぎり決着のところ、僕はこの神の世界を承認しないのだ。この世界が存在するということは知っているけれども、それでも断じて認容することができないのだ。〔・・・・・・〕僕は神の創った世界、神の世界を承認しないのだ。どうしても甘んじて承認するわけにはいかないのだ。ちょっと断っておくが、僕はちっぽけな赤ん坊のように、こういうことを信じているんだ、---いつかずっと先になったら苦痛も癒され償われ、人生の矛盾のいまいましい喜劇も哀れな蜃気楼として、弱く小さいもののいとわしい造りごととして、人間フユークリッド的知性の一分子として消えてしまい、世界の終極においては、永遠な調和の瞬間に一種たとえようのない高貴な現象が出現して、それがすべてのひとびとの胸に充ちわたり、すべての不平を満たし、すべての人の悪行や彼らが互いに流し合った血潮を購い、人間界に生じス一切の事を単に赦すばかりでなく、進んで弁護するに足るほど充分であるというのだ、---まあすべてこの通
りになるとしておこう。しかし、僕はこれを許容することが出来ないのだ。許容することも欲しないのだ!〔・・・・・・〕
ーーー お前にはこれがわかるかい。一方じゃ、自分がどんな目に会わされているのか、まだ意味さえ理解できない小さな子供が、真っ暗な寒い便所の中で、悲しみに張り裂けそうな胸をちっぽけな拳でたたき、血をしぼるような涙を恨みもなしにおとなしく流しながら、神さまに守ってくださいと泣いて頼んでいるというのにさ。お前にはこんなばかな話がわかるかい。お前は俺の親しい友だし、弟だ。お前は神に仕える柔和な見習い修道僧だけれど、いったい何のためにこんなばかな話が必要なのか、何のためにこんなことが創りだされるのか、お前にはわかるかい! これがなければ人間はこの地上に生きてゆくことができない、なぜなら善悪を認識できなくなるだろうから、なんて言う連中もいるがね。いったい何のために、これほどの値を払ってまで、そんな下らない善悪を知らにゃならないんだ。だいたい、認識の世界を全部ひっくるめたって、神さまに流したこの子供の涙ほどの値打ちなんぞありゃしないんだからな。俺は大人の苦しみに関しては言わんよ。大人は知恵の実を食べてしまったんだから、大人なんぞ知っちゃいない。みんな悪魔にでもさらわれりゃいいさ、しかし、この子供たちはどうなんだ!〔・・・・・・〕
ーーー 僕は子供だけを例にとった。そのわけは、僕の言わなければならないことが、明瞭にそのなかにあらわれているからだ。いいかい、すべての人間が苦しまなければならないのは、苦痛をもって永久の調和を購うためだとしても、何のために子供がそこへ引き合いに出されるのだ、お願いだから聞かしてくれないか?〔・・・・・・〕
私は、ファルージャでの米軍による大量虐殺を前に、少し、感情的になっている。国際法に違反した米英の侵略、不法占領下での虐殺・・・・・・これらに荷担して自衛隊を派遣し武装米兵の輸送までさせている小泉首相、石破防衛庁長官、その自衛隊について「イラクの人を助けるため」というデタラメを真顔で(能面
のようにですが)言い切る川口外相。子供たちを空から・屋根から・地上から、圧倒的な武器を持って虐殺することが、「民主主義」とか「人道復興支援」という名のもとに(あたかも「これがなければ人間はこの地上に生きてゆくことができない、なぜなら善悪を認識できなくなるだろうから」などと犯罪者たちが言っているかのようだ)まかり通
っている。
そして、こうしたこと全てを隠した上で、拘束された日本人3人が自衛隊の「人道復興支援」活動(実際には占領と殺害への荷担)を阻害していると言わんばかりの論調を強化し始めた産経新聞や読売新聞。
お願いだから、聞かせて欲しい。あなたたちは、破壊と殺害に荷担して、それを「人道復興支援」という嘘で塗り固めて、一体全体、何をしようというのか? 全イラクの人々を人質にとり、無辜の子供たちを殺して、どんな未来を造ろうというのか?
今、日本国内でのマスメディアの報道は危機的状況にある。3人の「人質解放宣言」が出て以来、少なからぬ
メディアで、あからさまに、「自衛隊撤退を拒否したのは正しかった」(何故犯罪を継続することが正しいことであり得るのでしょうか)という粗雑な非=理屈をわめく「識者」が登場し、本当にイラクの状況に心を痛めていた3人の行動が(いささか準備不足で軽率であったとはいえ)日本政府の「人道復興支援」を阻害していると叫んで占領と殺害への荷担を強化しようという流れを造ろうとしているようだ。
以下3段落、補足:なお、軍事アナリストの神浦さんが、「自己責任」について、とても大切なことを書いている。私も見落としていたが:
ーーー この事件を受けて危険な地帯に、それを承知で行くのだから、それは自己責任という考えが広がっています。NGOやNPO関係者は危険を予知し、それを自らが防ぐ行動が必要という意見で、それをしなければ無責任だという考えです。一見、正しいように思えますが、パレスチナで虐殺を防ぐために、NGOの人が人間の楯になるために世界各地から集まっています。彼らは無責任でしょうか。東南アジアや東アジアで多くの人が虐待されたり、人権を踏みにじられているのに、そこが危険だからと我々が無視していいでしょうか。私は危険であると認識しても、行くときは必ず行きます。もし現地でゲリラに人質となっても、私の生命を守るために交渉してくれとはいいません。殺されるときは毅然として死にます。もし苦しんでいる人がいれば、自分の命を賭けて助けることが日本人の誇りだと思うからです。今回の3人を助けたのは、まさに高遠さんのような活動があったらです。日本の政府が助けたわけではありません。今までの高遠さんの活動を無責任と非難しますか。私は尊敬します。
http://www.kamiura.com/
できるかどうか、は別として、人間の誇り、と考えるのは大切な視点だと思う。この観点からは、現在この3人について「自己責任だから」「自衛隊の邪魔をするな」と切り捨てんとする論調が頭をもたげている中、3人の行動について、私が「準備不足で軽率」と書いたことは、軽率だった。
「テロリストに屈してはならない」。全イラクの人を人質にとり、200人の女性と100人以上の子供を含む600人以上の人々をファルージャで虐殺し、さらにはナジャフをも包囲しようとしている米軍とその追従者によるテロの前で、生存と自由と自決と(こんな大それた言葉ではなく、本当にただ人間らしく生きるために)のために抵抗している人々は、こんな偽りの言葉を発するまでもなく、米英のテロに抵抗せざるを得ない状況にあるだろう。
「テロリスト」という扇情プロパガンダ用語をめぐる議論は避けてきたが、改めて、書いておこう:
「一定の政治目的のために、暗殺や暴行、粛正などの直接的な恐怖手段に訴 える主義」
(『日本国語大事典第二版』 (2001), 第九巻, p. 744)。
「一定の政治的目的を達成するために、政府や公衆、個人に対して、恐怖手 段や予期できない暴力を、体系的に用いること」
(Encyclopaedia Britannica --- Micropedia (1994), vol. 11, p. 650.)
「脅迫や強制、恐怖を植え付けることにより・・・政治的、宗教的あるいはイデオロギー的な性格の目的を達成するために、計算して暴力あるいは暴力による威嚇を用いること」(米軍の1984年作戦マニュアル)
単純に、米軍の行為はテロであり、そして自衛隊の行為はテロ支援である。それを指示している小泉首相には、一刻も早く退陣してもらいたい。小泉退陣は、日本の国内では、急務の課題。
私たちは、「テロリストに屈してはならない」・・・・・・とりわけ、大手メディアも参加した「テロリストたちのプロパガンダ」に、騙されないように。そして、気の遠くなるような作業だが、少しずつでも、まわりの人に、何が起きているか、きちんと伝えていくよう努めよう。
4月9日、世界各国の人々が「イラクの人々による独立議会を求める国際的な呼びかけ」が発表され、署名を集めています。次のような内容です(翻訳をした方に感謝):
(このテキストはこのメールのもうちょっと上のほうにあります。)
私も先日、「全イラクの人々が人質になっている」と書いたが、この声明にも「現在の状況では、イラク人は占領軍の人質である」ことが明言されている。
*************************************************************
和訳記事「止めよう!イラク攻撃!」
*************************************************************
山本史郎さん訳のテキストが複数掲載されています。
http://www.freeml.com/ctrl/html/MessageListForm/organizer-news@freeml.com;jsessionid=ic624j7g41
●Americans Slaughtering Civilians in Falluja
アメリカ兵がファルージャで一般市民を虐殺
Dahr Jamail, NewStandard エレクトロニック・イラク 4月12日
ファルージャではごくわずかなメディア報道しかないことを知った。そして全市が封鎖され、今も水がなく電気もないという形で、集団的な懲罰に苦しめられている。私は確かに実行されている残虐行為を自分の目で見てみようと感じ、二人のジャーナリストと行ってみた。
*To read more:
http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000463
●Anti-U.S. Outrage Unites a Growing Iraqi Resistance
反米の怒りが、強まるイラクのレジスタンスを団結させる
ニューヨーク・タイムズ 4月11日 By JEFFREY GETTLEMAN
バグダッド、10日発/モニール・ムンシルはアメリカ兵を殺す用意ができた。屈辱、恐怖、怒り、落胆−彼は感情の高ぶりを抑えるのに、何ヶ月も苦心していた。
「しかしこの二週間、こうした感情が私のなかでふくらんだ」とムンシル氏(35歳、労働者)は話す。「アメリカ軍はシーア派教徒にもスンニ派教徒にも、同時に攻撃している。彼らが一線を越えてしまったからには、銃を取らざるを得ない」。
*To read more:
http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000461
>>page top
[news mail 12 Apr 04-Part.2]
占領軍は全イラク人を人質に取っている
「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。
イギリスはまだ12日月曜日イースターマンディの夜ですが、日本はもう真夜中なので、このメールを13日火曜日に開くかたも多いでしょう。そのとき、3人が生還しているといいなと願いつつ送信します。もし、この願いが叶っていてもどうぞ読んでください。
* * *
情報が二転三転して落ち着かない日々を送っているかたも多いと思います。グローバル・ウォッチ/パリから届いた「緊急声明5」を転送します。まだ少し時間はかかりそうですが、解放に向けて動いているようです。日本政府とアメリカ軍が何かとんでもないことを始めないかと、それだけが心配です。(*ぐずぐず編集していたおかげで最新情報「緊急情報2」も入ってきました。仲介者として怪しげな情報をもたらした人物についての情報です)
先週の月曜日、ナッシリア付近で誘拐されて以来行方不明になっていたイギリス人男性(カタール在住の洗濯業者と報道されています)は、日曜日夕方、無事に生還しました。イタリア軍がサドル支持者の建物を捜索中にかれを誘拐したらしきグループの証拠(何かは明らかになっていません)を発見し、地元のオフィシャル(部族長のことでしょうか)にネゴシエーションを依頼した結果
の救出と報道されています。
これはイタリア軍のスポークスマンによる発表ですが、英国政府がこれまでの動きを何も知らなかったとは考えられません。しかし、首相官邸はかれの救出を報じるまでは、ずっと情報はないと発表してきました。また、メディアも必ずかれの安否を気遣う報道はしていましたが、大げさに騒ぎ立てることはありませんでした。日本で、たとえば子どもが誘拐されたときのことを思い出していただければ良いかと思いますが、これは誘拐の初動捜査と報道の基本だと思います。もちろん、政府なり警察なりに対して、必ず救出してくれるという信頼があればこそでしょうが。
救出の一報を聞いたかれのおかあさんはこう言っています。「帰ってきたら、まっさきに殴ってやるわ。まったくこんなに心配かけて。それから抱きしめるつもりよ。37歳にもなっているけど、わたしにとっては子どもなんだから」
早く3人のおかあさんに、こんなことを言わせてあげたい。
いまイラクでは、次々にいろいろな国の人が誘拐されています。不謹慎な言い方をお許しいただければ、誘拐のオリンピックみたいに。各国政府、情報部、外務省の交渉能力や情報収集能力が試されている、そんな気すらします。国民の生命を重んずるか否か、そういったことを測るにも的確な指針となるでしょう。アメリカはコンボイのドライバー(と報じられています)が誘拐され、それが全世界に映像で報道されて以来、ファルージャの休戦を守っています。もちろん、脅しに屈した、などとは言っていませんが。
以下にいままでに集まった情報を整理して転記します。お知らせしたいことがたまってしまったので長いです。そもそもなぜ、誘拐犯たちがこのようなことを始めたのかにも目を向けるために、長めのテキストも加えました。アメリカ主導の占領軍による殺戮を止めない限り、暴力の連鎖は止まりません。日本政府もメディアもあいかわらず「復興支援」の「自衛」隊とオウムのように繰り返していますが、「我が日本軍」が占領軍の一角を占めることに代わりはありません。たとえ、戦闘の役には立たなかろうと。
ファルージャへの無差別殺戮によって子どもや老人を含む600人以上(*)が死にました。アメリカ軍に街を包囲されているので遠くの墓地に埋葬できず、人々は墓地として開放されたサッカー場に近親者を埋め、名前だけを記した粗末な墓標を建てているそうです。(*4月4日以来イラク全土で880名が死亡)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/3619661.stm
こうした殺戮が何年も何年も日常化しているパレスチナやチェチェンのことを思わずにはいられません。イラクの誘拐犯の動機の背景を考えるとともに、絶望の果
てに爆弾を腰に巻く人々のこともどうぞお考えください。
このメールは転送自由です。
みどり
*************************************************************
緊急声明 5 グローバル・ウォッチ/パリ(転送可)
*************************************************************
川口外相の声明によるブレーキや技術的問題にも関わらず、大きな障害がない限り、ここ数時間以内に拉致された日本の仲間の三名は解放される、という信頼度の高い情報を得ました。
グローバル・ウォッチ/パリ
コリン・コバヤシ
*************************************************************
緊急情報2 グローバル・ウォッチ/パリ(転送可)
*************************************************************
情報の混乱を避ける目的で書きます。
仲介者として登場したミズヘル・アル・ドレイミ(緊急声明4で仏語式にミュズヘール・アル・デライミと書いてしまいましたが)は、謎が多く、ペテン師といわれている人物で、1991年、サダム・フセインのボディーガードだと称して、フランス・テレビTF1のスター的ニュース・プレゼンテーター、パトリック・ポワーヴル・ダルヴォールのニュース番組に登場し、キャピテン・カリムと名乗った人物です。
後日、それが真っ赤なウソだということがわかり、彼のいうことに同意を与えていたパトリック・ポワーヴル・ダルヴォールも事実ねつ造の嫌疑をかけられて裁判沙汰になりました。
その後、この男は企業家と自称して、あちこちのメディアに顔を出し、現在ではイラクで、<イラク人権擁護団体>の市民反戦活動家と自称しています。しかし、裏ではCPAのポール・
ブレーマーとも繋がっているとまで指摘されています。
フランスでは、ペテン師として知る人の間では有名です。
読売のサイトが日本時間深夜1時頃に彼の声明を流しましたが、しかし、この仲介役といわれた男も、現在、拉致グループから追い出されました。私たちの市民のネットワークが信頼されたのです。一時はこのペテン師が登場したことで、事態の推移をたいへん危惧しましたが、まもなく、何事もなければ解放されるはずです。そして多くの真実がわかるでしょう。
仲間の三人は元気で、客人として接待されているということです。
取り急ぎ。
グローバル・ウォッチ/パリ
コリン・コバヤシ
*************************************************************
NGO「解放声明は有効」米軍の攻撃で阻害と犯行グループ
*************************************************************
共同 2004.04.12 News
イラクで人質となった3人の無事解放と自衛隊の即時撤退を求める非政府組織(NGO)「ワールド・ピース・ナウ」は12日、東京都内で開いた集会で、イラクの民主化グループと連携して犯行グループと接触し、10日午後3時の時点で「3人を24時間以内に解放する」という情報を得ていたことを明らかにした。
報告したNGOメンバーは「犯行グループは、ファルージャで3人を解放する方策を探っているが、米軍の攻撃で阻害されているだけで、解放声明はまだ有効だ」と強調した。
衆院議員面会所での集会では、中東の衛星テレビ、アルジャジーラが11日午前3時前に報道する以前に、NGO側が情報を得ていたことが報告された。(共同通
信)
*************************************************************
空自、米兵を輸送
*************************************************************
OPEN-J BOOMERANG 414【空自、米兵を輸送】より
◆わらしべ農園◆
解放のニュースが流れないまま時ばかりが過ぎていきます。今日は月曜日、今日から数日は大きな運動は起こせない人が多いでしょ(それぞれ生活があるから)。そこで、私の提案ですが、状況がどう代わってもそれぞれが言い続けられることをしましょう。
1番問題なのは、どの報道機関も、「空自、米兵を輸送」と言うニュースを流していないことです。8日、クウェートにて津曲義光航空幕僚長が記者会見。3月中旬から複数回、クウェートからイラクのタリル、バスラ両空港に武器を携行した米兵を輸送していたことを明らかにしています。
これは政府が勝手に作ったイラク特措法にも違反しています。自衛隊が米軍の下部組織として戦争に参加したのは火を見るよりも明らかです。このことが3人の人質事件にも関係しているし、今後の私たちの生活にも大きく関係しています。イラクの人々が「やめてくれ!自衛隊を撤退させてくれ!」と言うことはもっともです。
アサヒドットコム: http://www.asahi.com/national/update/0408/018.html
そこでこのことを大きく報道させ、自衛隊の撤退を要求していくことが重用だと思います。報道機関に、この重大ニュースをしっかり取り扱うように要求していきませんか。
その他、新聞各社へも働きかけましょう。私たちは、そのことが3人の解放につながる最善の方法で今できることだと思い、行動します。
*衆議院議員369人にメール一括送信・参議院議員191人にメール一括送信・ テレビ番組関係30アドレスに一括送信(今日のサンデーモーニング登録済)・
新聞社関係130アドレスに一括送信できるサイトです。
http://peacefamily.or.tv/rescue3/
*テレビ局への提案意見は電話が有効だそうです。ちょっと下に情報があります。
*************************************************************
米軍サマワ帰還兵から劣化ウラン 元軍医が東京で報告
*************************************************************
「自衛隊も被曝」と警告するドラコビッチ博士
イラク南部のサマワに米憲兵隊員として駐留して帰国した9人が体調不良を訴え、4人の尿から劣化ウラン(DU)が検出されていたことがわかった。来日した元米陸軍軍医のアサフ・ドラコビッチ博士が12日、東京の市民集会で報告した。
「米軍の砲弾の燃焼ダストによる被曝(ひばく)によるもので、現在、駐留中の自衛隊員も被曝の可能性は極めて高い」と警告した。
核医学を専門とするドラコビッチ博士は91年の湾岸戦争でのDU弾の使用を批判して米軍当局と対立。97年に軍を離れ、ウラニウム医療研究センター(UMRC)を設立した。
報告によると、昨年4月から8月にかけ、オランダ軍に引き継ぐまでサマワで警備任務などに就いていた軍曹(37)ら9人は、慢性的な頭痛、吐き気、腎不全、免疫障害などに悩まされUMRCに相談した。
昨年12月、9人から採尿してドイツの研究所で分析した結果、9人中7人から自然界では存在しないウラン236が、うち4人から他の劣化ウランの同位
体が検出された。
博士は「ウラン236は核実験の影響などでごくまれに尿から検出されることはあるが、核廃棄物のDUとの組み合わせで検出された以上、4人がDU弾で被曝したことは間違いない」と結論づけた。
(04/12 21:56)
*************************************************************
三人の脱出のために輸送機の準備と隊員の待機が指示された
*************************************************************
OPEN-J BOOMERANG 414【空自、米兵を輸送】より
*栗原さんのメール
最新NHKニュースでクウェートの航空自衛隊が「三人の脱出のために輸送機の準備と隊員の待機が指示された」とのこと。わざわざ軍用機を出す必要がどこにあるのか?
今回の件が、自衛隊の海外展開に利用されないように注意する必要がありますね。サイアクなのがイラク人質「自衛隊の海外活動見直すとき」安倍幹事長
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040412k0000m010032000c.html
しかし「テロリストは自衛隊が軍事的にせん滅する(ようにする)」と語っているようなもので、なぜ今これを言うのでしょう??(まあ彼らとしては今言うことに意味があるのでしょうけど)誘拐グループを挑発するな!と言いたいですね。
*別のかたのメール抜粋(無許可なのでお名前を伏せます)
日本政府のシナリオを考えてみました。
これは、人質の解放について、今まで全く何もできなかった政府が考えついた非常にずるい、卑劣な考えであることに糾弾しましょう。
「自衛隊に乗せて国外に移動させる」ことは、2つの意味を持っています。「邦人保護のために自衛隊が活躍した」ことを見せることによって、
1,救出のために政府が努力したこと、
2,自衛隊がイラクに派遣されていて意味があった、 ことを強調しようとしています。
私たちは政府の欺瞞を暴き、徹底的に糾弾しましょう。
*************************************************************
テレビ局へのお願いは電話が有効です
*************************************************************
*海南ともこさんからのメール
もし、今、流れている断片的な情報が正しいとしたら、あと24時間以内に3人の方の中から最悪の事態が起こることが予測されています。そこで、政治家を動かすことも大事なのですが、メディアを動かすことも大変重要だと考えます。
たぶん、ネットで直接海外と連絡を取り合っている私たちが一番情報を持っている可能性があります。そこで、ネットでのアクションも大事なのですが、緊急のことなので、具体的な意見を直接電話してください
◎川口大臣の発言がムジャヒディンを怒らせているという情報がありますとか
◎なぜ、映像が報道規制されて流されていないのか?とか。
以前、テレビ局にいたことのことを思い返すと、メールはたぶんあまり見られないという気がします。電話で直接情報や意見を伝える方が、効果
があると思います。きちんと意見をまとめていれば、直接担当部署につないでくれる可能性もありますし、何より、問い合わせや意見が何件来たかと言うことは社内できちんと一覧表になって各現場に配られます。
以下は東京の局の代表番号です。他の地域の方は新聞のテレビ欄の一番上に各社の電話番号書いてありますので探してください。
NHK 0570−066066
日本テレビ 03−6215−4444
TBS 03−3746−6666
フジテレビ 03−5531−1111
テレビ朝日 03−6406−2222
テレビ東京 03−34321212
とりあえず、たらい回しにされると思いますので、出来れば『どの番組について意見を言いたい』というのをきちんと決めて電話してください。その上で、メールで以上のような情報が流れているが本当かどうか裏をとって欲しいとか、政府に規制されているならそれを跳ね返すのが本来のメディアの役目じゃないのか?とか具体的に、言ってください。もちろん、良い報道があれば、ほめることも忘れずに。ただの言いがかりで電話しているのではなく、人として、報道マンとしてきちんと仕事をして欲しいと伝えて欲しいのです。
*************************************************************
イラクから日本への公開書簡
*************************************************************
*Readさんからの手紙1(和訳)
http://ch.kitaguni.tv/u/917/voices_from_iraq/0000070566.html
*Readさんからの手紙2(和訳)
*リバーベンドさんからの手紙(和訳)
http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2004/04/post_10.html
*************************************************************
占領監視センターからの緊急行動要請
*************************************************************
イラクの人々と共に連帯するための緊急要求
国際占領監視センター代表エマン・アーメド・カマス
国際占領監視センター
2004年4月8日
バグダッド占領
世界の人々と代表者に、国際連合で米国主導の占領軍による攻撃に反対するよう、イラクの人々は国際的な連帯を要求します。
これらの攻撃がイラクの都市とその周辺に住む全ての住民を恐怖に追いやることを意図しているのは明確です。
報告によれば、4月4日に始まった攻撃により、ファルージャだけで300人以上(*)のイラク人が殺され、さらに何百人もの負傷者で溢れています。アダーミヤ、スーラ、ヤモク、ファルージャの市街とその近郊、、ラマディ、バスラ、ナシリーヤ、カルバラ、アマラ、クート、クファ、ナジャフ、ディワニヤ、バラドおよびバグダッドでは特にサドルで戦闘が続いています。
住宅、病院、モスクのみならず救急車が怪我人を搬送中にも占領軍兵士や戦車によって爆破され、銃撃されています。
(訳注*メールの段階では300名以上となっているが、4月12日段階では600名を超えると報道されている)
ファルージャとアダーミヤは、民間区域を包囲し長期間抑留下におくことを禁止するジュネーブ協定も違反して、現在占領軍によって包囲攻撃の下にあります。病院も十分な医療援助、不可欠な医薬品と装備、あるいは輸血用血液供給の手段も奪われています。ファルージャでは包囲されているために、病院は医者に自分の家で野戦病院を開設するしかない状況におかれています。献血者が入ることさえ許可されていません。従って、バグダッドとファルージャではモスクが怪我人のために血液を集めている状態です。水と電気がこれまでの数日の間断絶されたままです。
サドルシティでは、米軍ヘリコプターが住宅地域をロケット弾で攻撃し、家を破壊しています。外出禁止令が公式には出されていないなかで、米国軍兵士は暗くなってから街路を動いている車輌を発見すると戦車砲で攻撃をしています。火曜日の夜だけで、少なくとも6人の人々がこのようにして殺されました。米軍はすべての警察署とサドル市役所を占領し、包囲し続けているのです。
このような攻撃がこれまでの1週間にわたって急激に拡大したのですが、それは決して占領されているイラクで新しい現象ではありません。文民への無差別
殺戮、人々への安全保障義務の提供や電気もまともな医療のための社会基盤整備も拒絶している現実は、占有当局がイラクにもたらした「自由」を特徴づけるものです。
我々は諸国家、市民社会と反戦および反占領の運動に対して団結の具体的な表明として、この恐怖の米国主導の戦争に対し、そしてイラクの人々を支援するために、この身の毛がよだつ事実を直視することを求めます。
どうか米国によって指揮された攻撃を直ちに中止するよう要求するために、街頭に出てください。
世界中の米国領事館と大使館の前で抗議と要請行動を組織化してください:
この大虐殺を直ちに止めろ;
イラクの都市や近郊の包囲攻撃を直ちに止めろ;
攻撃下に住んでいるイラクの人々への援助を提供しようと努めている、人道・医療支援組織にの立ち入りを直ちに認めよ;
そして、「我が国」による占領を止めろ
デモがすでに組織化された都市は、ミラノ、モントリオール、東京、イスタンブール、ボストン、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ワシントン
D.C. とニューヨークです。
バグダッドの国際占領監視センターと連絡を取るために、001 914 360-9079、
あるいは001 914 360-9080に電話をしてください。
また、電子メールは eman@occupationwatch.org
です。
*************************************************************
米国は今、民主主義そのものを敵として戦っている
*************************************************************
*フォトジャーナリストの常岡浩介さんのウェブ日記より筆者の許可を得て転記します。転記にあたって一部省略し、行替えを変更しました。
http://www2.diary.ne.jp/user/61383/
■2004/04/12 (月)
人質がまだ解放されていないのに、米軍当局は「誘拐犯を処罰する」と宣言した。(下記*参照)
これで、この事件の性格が明らかになった。人質を取った誘拐グループを精神的に追い込めば、人質の身が危険になることぐらい、素人でも分かるだろう。米軍当局は、危機管理のプロフェッショナルだ。なぜ素人でもやらない下手を打つのだろう。
処罰宣言は、人質解放後にすれば済むはずだったのに、その前にした目的は、他でもない。平和的解決の妨害・阻止だ。ファルージャで戦闘中の米軍当局としては、自分たちの敵が同盟国の国民に対して人道的な処置をしたとなると具合が悪いのだ。敵はあくまで絶対的な悪であって、非人道を極めていなければならない。
モスクワ劇場占拠事件でも、ペルー大使公邸人質事件でも、占拠グループと第三者・仲介者の間で交渉が行われ、流血回避の方法が模索されていた。いずれのケースでも、平和的解決がすぐそこまでに近付いていた。しかし、政府当局はそれを許さず、強行突入を選択し、あえて惨劇の幕引きを選んだのだ。
今回もまた、米軍当局にとって、もっとも望ましいシナリオは、強行突入によって、人質もろとも誘拐グループを皆殺しにしてしまうことだ。誘拐グループはこれまでに既に、世界中に自分たちの主張を発信することに、十分すぎる程成功した。
これは、ただでさえ現在の軍事作戦に正当性を認めてもらえない米軍当局にとって、大きなマイナス点だ。喋る可能性のある口を、一人として生かしておくことはできない。そして、高遠さんら3人は、誘拐グループ以上に雄弁に、米軍の非を追及する口なのだ。
米国は今、自由な言論、あるいは民主主義そのものを敵として戦っている。
*パウエル長官、「犯人特定に全力」 イラクの拘束事件
http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200404100155.html
*「見つけて裁きにかける」 人質事件で米国務長官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040412-00000018-kyodo-int
*************************************************************
ファルージャの犠牲者たち
*************************************************************
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/
益岡賢のページ
アルジャジーラ 2004年4月9日
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/35D16627-E268-4ACE-B0E0-553C6624058D.htm
(*どちらのページにも犠牲者の写真が掲載されています。)
今週(4月上旬)のファルージャにおける戦闘で、少なくとも450人のイラク人が殺され、1000人以上が負傷したと、ファルージャにある病院の医師は語った。
殺された人450人、負傷者1000人という数字をロイターに語ったのは、ファルージャ中央病院院長ラフィ・ハヤド博士である。ロイターは、ハヤド博士が、どのようにこの数値を出したかについては触れていない。
バグダッドでは、暫定統治評議会の評議員補佐が、4月9日、米軍が「反乱部隊」に対して行なった6日間にわたる軍事作戦で、400人以上のイラク人が殺され、1000人が負傷したと語った。
「これまでに、ファルージャでは、400人以上のイラク人が殺され、1000人以上が負傷した」。こう語るのは、イラク・イスラム党のムフシン・アブドゥル・ハメード評議員の補佐官である。
我々は、この情報をファルージャから受け取った。ファルージャのあらゆる病院からの情報だ。100%正しい情報である」。彼はAFPにこのように語った。
イラク・イスラム党は、バグダッド西部にある街で、負傷者の運搬、物資供給、紛争の停止などの仲介を試みている。
ファルージャでは、米国の占領軍が、街を爆撃している。これは、米軍はファルージャでの軍事行動を停止しているというポール・ブレマーの言葉が嘘であることを示している。
ブレマーは、9日(金)、記者たちに、「本日正午から、連合軍はファルージャでの攻撃作戦を一方的に停止している」と語っていた。
けれども、米国主導の占領軍作戦副司令官マーク・キミット准将は、停戦の報道を否定している。
ブレマー発言の直後に、米軍は、新たな軍事行動を起こし、ファルージャを空爆した。何十人もの住人がこの攻撃で負傷したとアルジャジーラの特派員は語っている。
キミットはAFPに、「ファルージャでの停戦について調停合意はない」と語る。「ゲリラと連合軍の間に合意はない」と。
*イラク統治評議会の声明
その前に、評議会議員モフシン・アブドゥル・ハメードは、イラク・イスラム党を代表してアルジャジーラに、ファルージャでの軍事行動は24時間停止されるだろうと語った。さらに占領軍とイラク人レジスタンス戦士が望めば、停戦はさらに続けられると声明は述べていた。また、イスラム党は、ファルージャの主要人物と会談するために使節団を送る予定である。
(益岡賢・訳)
*益岡賢 4月10日
既報かもしれませんが、紹介します。日本政府が自衛隊は「人道復興支援をしている」という虚言を繰り返している中、重なりがあっても、イラクの状況を報じた文書は多い方がよいと考え、紹介します。殴り訳なので、固有名などチェックしていません。すみません。
米英によるイラク侵略と占領は、国際法的に、完全に不法で無法な行為です。それに協力した自衛隊派遣は、国際法違反と日本国憲法違反という二重の不法・無法行為です。個々の自衛隊員の意識がどうであれ。小泉首相や安倍幹事長、福田官房長官、川口外相、石破防衛庁長官が、どんなに自己幻想を肥大させ、自衛隊は「人道復興支援をしている」と言おうと、自衛隊が不法占領の一端を担う侵略者の一員であることには変わりません。
イラクで人道活動家が拘束されたことをめぐって、様々な行動が進行中・予定されていますが、なかなか参加できないという方は、ぜひ、政府とメディアに、自衛隊の即時撤退こそが、正当で公平でかつ法的な、あるべき決断であること、それが拘束された人質を救うとともに、これ以上イラク人の犠牲者を出さないためにも最も大切なことであることを伝えていきましょう。
ご参考までに http://www.impala.jp/pandora/index.html もご一読下さい。
*************************************************************
米軍主導の占領軍は、全イラク人を人質に取っている
*************************************************************
「人質解放!」4月11日 益岡賢
2004年4月11日未明、イラクで日本人3名を人質に取っているグループが、アルジャジーラに、24時間以内に3名の人質を解放することを決めたと表明した。同時に、声明の中で、日本国民が日本政府に、自衛隊を撤退するよう圧力をかけ続けるよう求めた。
まだ、実際に人質が解放されているわけではないので、拙速かも知れない(いや、明らかに拙速です)。けれども、少しだけ、考えたことをまとめておこう。
この出来事が投げかけていることを、捕虜・人質の交換という立場から見ることができる。たとえば、拘束されている3人のかわりに、小泉首相・川口外相・石破防衛庁長官が人質になるべきだ、という見解も、あり得よう。そして、まったく日本がニュートラルな立場で、3人が拘束され、政治家として「日本国民」の安全を保つための「英雄的」行為として、そう言うことがあり得ないことは無いかも知れない。
けれども、今回の出来事をめぐる構図は違う。国際法に違反した米英のイラク侵略と不法占領、それに荷担し憲法に違反した自衛隊派遣、という事実が基調にあるのだから。イラクで日本人3人を人質に取ったグループは、人質を解放すると伝えた声明の中で、「日本国民が日本政府に、自衛隊を撤退するよう圧力をかけ続けるよう求めた」と言っていることを、思い起こそう。
そして、以下の2点も:
ファルージャでは、4月上旬、米軍が街を包囲封鎖し、攻撃を行なっており、既に400人のイラク市民が殺され、1000人が負傷した、と伝えられていること(これについては、「地獄の扉を開ける」と「ファルージャの犠牲者たち」も参照して下さい。ぜひお願いします)。そして、米軍を中心とした軍事占領下に置かれているイラクでは、これは特殊ファルージャ的な例ではなく、イラクの、どこででも起こりうること。
自衛隊は、給水活動等の復興人道支援をしている、と言われているが、「NGOに任せれば年間1億円以下の予算で10万人分の水が供給できる。自衛隊は年間300億を超える予算で、1万6000人分を供給しているにすぎない」こと。「その一方で自衛隊は武装したアメリカ兵を運んでいること」(池澤夏樹さんのページより、引用)。
これは、次のようなことを示している。すなわち、米軍主導の占領軍は、全イラク人を人質に取っていること。そして、劣化ウランのような毒を捕虜に盛り、また、今、その捕虜をファルージャなどで殺害していること。日本政府と自衛隊は、その人質を拘束する「犯人グループ」の一員となっていること。
3名が無事解放されることを、私は期待する。それ以上に大きく、米軍主導の占領軍のもとに人質となっているファルージャの人々、そしてイラクの人々が、無事解放されることを、私は期待し、要求する。その政府が「犯人グループ」を構成する国の市民権を持つものとして、日本政府に自衛隊の撤退をねばり強く働きかけていく責任への自覚(あるいはその情けない程の不在への認識)を新たにしつつ。
また、神経質過ぎるのかも知れないが、米国政府や日本政府が、「自衛隊撤退などは、我々の市民を人質に取るような野蛮なテロリストが主張していることだ。日本でも米国でも、自衛隊撤退、米占領軍の撤退を求める者たちは、テロリストの仲間だ」と叫び始めることを、危惧している。
ファルージャの人々、そしてイラク全土の人々が無事解放されることを実現するために、「犯人グループ」メンバーを政府に持つ国の市民は働きかける責任がある、というのは、カッコ付けて道徳的すぎる? 私自身は、単にこれは、侵略の経緯と偽ロジック、占領下での具体的な出来事、自衛隊派遣の経緯等から生じる、論理的な帰結だと考えている。
今、すべての人質の解放を。
川口外相が、この度拘束された3人の活動と自衛隊の活動とを等値するような談話を発表しました。恥知らずにも程があるような内容です。これに対して、3人の家族が声明を出しています。概略がP-navi
info(*下記URL)に掲載されていますので、ぜひお読み下さい。
http://nekokabu.blogtribe.org/entry-5d5507dbe215588fdab1264896e9e624.html
>>page top
[news mail 12 Apr 04]
川口外相の発言に武装勢力が激怒
「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。
誘拐拘禁されている3人の日本人が解放されるかもしれないという報道に胸をなでおろしています。しかし、実際に解放されるまではすべてが流動的です。日本政府や日本のメディアにおかしな動きが出てきました。ほんとうにささいなことが、悪い結果
を招くおそれがあります。どうか、3人の無事解放のためにもう一度力を貸してください。
以下に、お願いや声明をいくつか転記します。どうぞよろしくお願いします。
>たったいま、緊急のメールが入ってきたのでまずこれをトップに貼り付けます。
前後関係が理解できないかもしれませんが、ご理解ください。この緊急声明は、人質解放にあたって交渉を続けていた(日本政府ではありません)パリのグローバル・ウォッチから届いたものです。
みどり
************************************************************
>緊急声明3 グローバル・ウオッチ(パリ)
*************************************************************
(転送可)
日本政府へ、そして反戦市民、団体すべてへ
アルジャジャーラにたいする川口外相の声明、外務省報道官の声明は、拉致グルー
プを激怒させるに充分です。
わたしたち、グローバル・ウオッチはバグダッド経由の警告を受け取りまし
た。
(パリ時間正午12時15分)
これ以上、日本政府が自衛隊派兵の正当性を主張し、米軍と組んでイラク民衆を攻撃しようとするなら、人質解放の扉は閉ざされる危険性があるだろう、との警告です。
私たちは、日本政府がいっさいの無意味なアジテーションをやめ、今回の人質解放に繋がる道を開いたのは、政府の努力ではなく市民たちのネットワークであることを素直に認めるべきである。拉致グループを含め、イラク民衆が望んでいるのは、あらゆる外国の軍隊のプレザンスの退去であり、占領の早期終結です。
以上のことが尊重されないなら、拉致された日本人の生命に万が一のことが起こっ
た場合のあらゆる責任は日本政府にあると判断されても仕方がないでしょう。
グローバル・ウォッチ/パリ
コリン・コバヤシ
PS:日本政府へ転送できる方は転送をお願いします。
*************************************************************
緊急 報道の姿勢をもう一度みんなで問うてください
*************************************************************
劣化ウラン研究会の山崎久隆です。緊急のお願いです。
かなり危険な状況になりつつあります。3名の解放声明が出てから、マスコミの論調が急激に変化をし始めています。
私は午後5時以降のニュースや報道を見ているのですが、この段階になって明確に「撤退しなくて良かった」「政府の対応は正しかった」といったコメントを述べる人間を出演者として次々に発言させています。
テレビ局そのものが「政府の対応は正しい」などと言えないので、コメンテーターを使っているということで、そういう発言を言うだろうということはあらかじめわかりますから、そういった人間を多く使い始めています。
いわゆる「メディアのバランス感覚」という愚劣な発想が一つ根底にあるのだと思われます。
被害者家族が一致して「撤退を求める」「政府の対応はおかしい。何もしていない」というコメントを出していましたが、その真っ最中にはまさか「政府対応は正しい」などと真っ向から言う人間はそういません。したがって、事態が解決に向かったと思われたこの瞬間を狙って、そういった発言を多用しています。
すぐに抗議をしてください。まだ誰一人帰ってきていません。帰ってきてから言えばいいというわけではもちろんありませんが、この段階でこういった発言が世界中に伝えられたらどうなるでしょう。
日本の信用が高まったなどという恐るべき発言をしているものも居ますが、現在の政府がなにもまともな対応ができていないことを知らないまま、こんなふざけたことを勝手に放送させていては、恐ろしい事態さえ引き起こしかねません。
メディアは責任を持った報道をしてほしい。
「主張のバランス」「メディアの中立性」などというのは、こうした事態の前では重要なポイントなどではないはずです。人命第一の報道姿勢を取っていただきたい。
すでにメディアリストは何度も流れていますが、以下につけます。
特にNHKは7時のニュースで「財団法人 公共政策調査会 板橋 功」という人物を出演させ「日本政府の対応は正しかったテロリストには毅然とした態度を取ることは国際標準であり、テロリストに譲歩することは世界中やっていない」という趣旨のことを述べました。「はいテロに屈しました」などという国はあるわけがありません。
しかし、交渉の経過の中で事実上武装集団と取引をしたなどという事例はいくらでもあります。ダッカ事件があまりにも有名でかつ世界注視の中で取引をしたのでいかにも日本だけがテロと取引をした国のごとく語られます。そういうコメントを流す人間がたくさん居ます。それはでたらめです。
米国もなんども人質事件では交渉をしていますし、だいいち「ネゴシエーター」という任務を負う人間がいる国ってどこですか。そういう題名の映画を作った国はどこですか。冗談ではありません。テロリストは殲滅するしかないかのごとく発言をする人間こそがテロを助長しているのです。
いまも米国は「取引」に応じました。ファルージャから撤退を決めました。これは交渉の結果
です。テロリストと交渉したとは米国は口が裂けてもいいません。都合の良いことに米国が交渉をする相手は常に「テロリスト」ではないのです。現地の有力者だったりあるいは現地指導者だったり。それっていったい誰なんですか。いつ彼らがテロリストとならないとは限らない。米国が攻撃を決めたときは、彼らは「テロリスト」とレッテルを貼られるだけのことなのです。
こんな誰にも分かるロジックをまともに受け取って「テロ事件」という発言をする人たちは信用してはなりませんね。
【参考】各放送局のサイト
日本放送協会 http://www.nhk.or.jp/
東京放送 http://www.tbs.co.jp/
日本テレビ放送網 http://www.ntv.co.jp/
フジテレビ http://www.fujitv.co.jp/
全国朝日放送 http://www.tv-asahi.co.jp/
テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/
*主な報道番組
TBS/関口宏のサンデーモーニング
http://www.tbs.co.jp/sunday/
sunday-m@best.tbs.co.jp
報道特集
http://www.tbs.co.jp/houtoku/
houtoku@best.tbs.co.jp
NTV/ザ・サンデーバンキシャ
http://www.ntv.co.jp/bankisha/
「スーパーモーニング」
http://www.tv-asahi.co.jp/morning/
*************************************************************
朝日の報道に怒っています
*************************************************************
藤澤みどり@ロンドンです。
夕べのトップニュースはアメリカ人が人質にとられた件で、今朝はファルージャが一時休戦になっているニュースです。日本人人質のニュースはいずれもトップから2つ目に報じられていました。テレビでの報道のときには今井くんが刃物を突きつけられた場面
が放送されています。結局、このビデオは日本で放映されたんでしょうか?
夕べ配達された朝日新聞衛星版(11日日曜日付け)の以下の記事に怒っています。
http://www.asahi.com/international/update/0411/005.html
↑韓国は渡航制限、英は動きなし 誘拐対応で割れる各国
http://www2.asahi.com/special/jieitai/040410hostage.html
↑(表)人質事件の情報と各国政府の反応
この1週間ほどのあいだに日本人ばかりではなく、エイドワーカー、宗教者を含む各国の人々が武装勢力の人質になっている。しかし、どの国も報道は小さく、政府も目立った動きはしていない、といった事がこの記事には書かれています。
わたしが深読みしているだけなのかもしれないのですが、この記事からは人質をとられたことで国をあげて大騒ぎしているのは日本だけだ、といった言外の意味がくみ取れます。
イギリスに限ってしか言えませんが(他の国についても同様に想像しています)、この記事はほとんど「嘘」に近いです。ひとり、イスラエルバスポートを持ったパレスチナ人エイドワーカーという非情に微妙な立場の人が含まれているので、この人に対してイスラエル政府が冷淡であろうことは想像できますが、アラファトは自分自身がS拘束に近い状態にありながら非難声明を出したはずです。
イギリス人の行方不明者(米軍に雇われた洗濯業者だと報道されています)については、どの新聞も毎日報道していますし、タブロイドでは家族の談話も大きく扱われています。テレビもITVではかなりの長時間かけて報じていました。しかし、報道について言えば、日本人人質のほうが、日本での映像(首相官邸を取り巻く人々や家族を含めて)ずっと長時間報じられています。イギリス人のことよりも。
なぜなら、金曜日のタイムスの一面見出しにもあったように、「反対勢力が世界を人質に取った」ことがもっとも明確に表された「恐怖の」映像があったからです。日本人3人の誘拐は、この記事を書いた記者が認識しているよりも、「国際社会」に対してずっと大きな影響力をもっているのです。
日本のメディアは(結局、あの映像は全編放映されたのかどうかはわかりませんが)いつものように、このニュース一色になったと想像しています。が、もともと、そういったメディアの姿勢がイギリスにはないのです。イギリス人が200人(だったと思いますが)も犠牲になった9.11のあとも同じでした。事件発生の翌日には多くのテレビ局がほぼ通
常通りの放送をしていました。わたしは当時、家にテレビがなかったので翌日友人の家にテレビを見せてもらいにいったのですが、BBCが2つの局を使ってかわるがわる報じていたほかは、どの局も料理番組や子供番組やドラマを放送していました。それが普通
なのです。
まず、それがひとつ。
それから、さらにおかしいのは、各国政府が目立った対応をしていないことに関して言えば、日本の政府も同様だった。日本のことだから、日本政府があたふたしているところが目立って見えたのでしょうが(メディアもたくさん報じたでしょうか)、焦点は目立つかどうかではなく、有益な対応をしているかどうかです。
これに関して言えば、英国政府も情報機関も見えないところでそうとう動いているでしょう。カナダ政府はもう直接交渉を始めています(重要なのは誘拐された人物が移民だという点です。日本で言えば帰化した在日の人)。これは、目立つかどうかの問題ではなく、あたりまえのことだからです。国民の生命を守ることは、なににも優先して国家が果
たさなければならない責務だからです。各国政府がグァンタナモから自国民を救出にあたって、どれほどの結果
を出しているかを見れば明らかです。犯罪者もしくは犯罪者とおぼしき人物でも、それが自国のパスポートをもった自国民であれば、絶対に見殺しにはしてはいけないからです。
書いていて、ますます怒ってきてしまいました。しばらく前からニューズメールを作るあいまに原稿を書き始めているのですが、だいたい、こうした内容のものです。
今度の事件で日本人は日本政府に二つの権利を侵されました。
ひとつは、国家が国民の生命より政策を優先したこと。これは、憲法違反です。
ふたつめは、ビデオの放映をメディアに「自粛」させることによって(各メディアが勝手に自粛したのかもしれませんが、政府にたてつけないような構造があったとわたしは認識しています。電波は国家が管理しているので)、国民の知る権利を奪ったことです。
>>page top
[news mail 10 Apr 04 ]
人質の拘束場面公開要請のお願い
*緊急のお願い
「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。
森住卓写真展の福間さんからの緊急のお願いを転送します。アルジャジーラに届けられた武装勢力からのビデオテープにおさめられた映像のうち、日本では比較的穏当な部分しか放映されていない件について、昨日のニューズメールでお知らせいたしました。
どのような事情で日本のマスメディアがこうした「自粛」を行っているのかははかりかねますが、ショッキングな映像を公表しないことによって、事の重大さや緊急性が広く伝わっていないのでは明らかです。日本で公開されている映像の中で、人質となっている3人が比較的落ち着いているように見えることから、これは反戦活動家による狂言ではないかといった言動も目にしました。
包み隠さず放送したイギリスでは、かれらの立たされている危険な状況はそれを見たすべての人に伝わっています。血は流れていないようだが、これは明らかに精神的な拷問を受けていると新聞にも書かれていました。憲法を踏みにじり、多数の反対意見を押し切って自衛隊をイラクに派兵し、また派兵されたからには頑張って欲しいなどと小泉首相の決断を支持した結果
、どのようなことが起きたのか日本の人たちは見る必要があると思います。
どうか、隠さず報道するようにメディアに働きかけてください。よろしくお願いします。福間さんからのお願いの下に、その後、集まったいくつかの情報を転記します。中に一件、緊急の署名要請があります(一番下)。まずそれをご覧ください。もう残り時間はわずかです。どうぞ、行動を!
[参考]
*日本で放映されなかった恐怖演出“地獄絵図”
--- 突きつけられるナイフと銃、止まら(ZAKZAK 2004/04/10)
http://www.asyura2.com/0403/war51/msg/221.html
*フランスからの報告
http://www.asyura2.com/0403/war51/msg/243.html
*イギリスからの報告
http://www.asyura2.com/0403/war51/msg/165.html
*スペインからの報告
http://www.asyura2.com/0403/war51/msg/175.html
*今朝ほど送信しました森住さんからの緊急声明と、孤児の広場イラク人活動家グループによる「レジスタンスたちへの手紙」(下記参照)が下記のサイトに掲載されています。
URGENT: Save Japanese Peace Activists
http://www.progressiveportal.org/cgi-bin/alertpage.cgi?MideastUpdatesPP/
read/message.html?mid=808985899&sort=d&start=37
*またイングリッシュ・アルジャジーラのウェブサイトに「人質を殺すな!」というページができました。
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/D2F8C568-2363-498B-B45D-2224282CEE90.
htm
みどり
*************************************************************
★緊急のお願い★各放送局に3人の拘束場面全ての公開を要請してください
*************************************************************
日本のTVはアルジャジーラの映像の一部を流していません。しかし、事の重大性、緊急性を伝える重要で決定的な映像です。家族はこの映像を苦悩の中で流していいと決断しました。先ほど記者会見で、マスコミ各社に伝えました。テレビ局は今、流さなかった部分を流すかどうか躊躇しています。
是非みなさん、日本の各テレビ局に放映されなかった映像を隠さず流して欲しいと、要請してください。
________________________
★緊急のお願い★
≪各放送局に3人の拘束場面全ての公開を要請してください≫
皆様
森住卓写真展の福間です。
皆さんも日本の放送局がアルジゃジーラが放映した3人の日本人の拘束場面を全て放映していないことはご存知かと思います。
ご存じない方は下記のページのビデオマークをクリックしてご覧下さい。
http://www.spiegel.de/politik/ausland/0,1518,294578,00.html
3人のご家族はこの隠された映像を全て公開するよう望んでいらっしゃいます。しかし、上からの圧力があるのか放映されません。どうぞ皆様、各放送局に、電話、ファックス、メールで公開を要請してください。この映像を公開する事で、自分で勝手に行ったんだから仕方ないなどと言う意見の人は減るかもしれません。
とにかく、真実を隠すことはジャーナリズムとしてあってはならない事です。
【参考】
*各放送局のサイト
日本放送協会 http://www.nhk.or.jp/
東京放送 http://www.tbs.co.jp/
日本テレビ放送網 http://www.ntv.co.jp/
フジテレビ http://www.fujitv.co.jp/
全国朝日放送 http://www.tv-asahi.co.jp/
テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/
*主な報道番組
TBS/関口宏のサンデーモーニング
http://www.tbs.co.jp/sunday/
sunday-m@best.tbs.co.jp
報道特集
http://www.tbs.co.jp/houtoku/
houtoku@best.tbs.co.jp
NTV/ザ・サンデーバンキシャ
http://www.ntv.co.jp/bankisha/
「スーパーモーニング」
http://www.tv-asahi.co.jp/morning/
************************************
森住卓写真展 福間由紀子
E-mail: fukuma@morizumi-pj.com
http://www2.cc22.ne.jp/~yfukuma/shasintentop.htm
*************************************************************
レジスタンスたちへの手紙
*************************************************************
以下に貼り付けたものは、イラクの友人が高遠さんたちを拘束しているレジスタンスに宛てて送った手紙です。これはアルジャジーラ、アルアラビアに。そしてファルージャ、ラマディ近辺に10,000枚配りました(原文はもちろんアラビア語です)。
レジスタンスたちが読むことを祈ります。
(以下に原文アラビア語からの英訳と、英訳からの和訳を、和訳、英訳の順で転記します。)
神の名において
サラヤ・アル・ムジャヒディーンの兄弟たちへ
神が、わたしたちの国のためのよき計らいを祝福してくださいますように。神が、わたしたちの祈りをお聞きとどけくださって、この国から悲しみが取り除かれますように。
この手紙が、あなたがたのもとに届きますように。神は、この手紙が真実のものであると知っておられます。この手紙があなたがたのもとに届き、あなたがたが読むことは、神の思し召しでもあります。あなたがたの捕らわれ人となっている日本の女性、菜穂子さんについて、神はあなたがたの知らないことを知ってほしいと望んでおられるからです。わたしたちは、アルジャジーラの放送で、彼女が捕らえられている3人のうちの一人であることを知りました。
わたしたちは、菜穂子さんとほかの二人の日本人を、あなたがたが大切に遇してくださっていると信じています。わたしたちの信ずる神がそれを命じておられるからです。それは、わたしたちが偉大な先師たちから学んできたことでもあります。
この手紙は、あなたがたの行いまた企図を裁こうとして書かれたものではありません。そしてまた、わたしたちは、日本の軍隊(それが正規の軍隊であろうと、日本政府がいうように復興支援の防衛軍であろうと)の入国を支持するからこの手紙を書いているのでもありません。
この手紙と添えられた写真は、ただひとつの願いから書かれたものです。菜穂子さんは、(もしあなたがたが人質を必要としているとして)、けっして人質とされてはならない人だということを知ってほしいのです。
この日本女性は、一個の人間として自ら強く望んで2003年5月からバグダッドに来ています。その日から、イラクのホームレスのこどもたちの手に食物を、衣服を、医薬品を届け、長い間働いて貯めたお金をそのためにすっかり使いきってしまうのです。この前、日本に帰ったとき、菜穂子さんは、1カ月半ほど働いてお金を貯めて戻り、イラクのホームレスのこどもたちのために使おうと計画しました。だが、活動はとても困難で、日本のお母さんといって菜穂子さんの帰りを待つこどもたちのために必要な品々を買うお金を十分貯めることができませんでした。あなたがたが、菜穂子さんを捕らえたちょうどその日、バグダッドでは、多くの人々が彼女を待っていたのです。
サラヤ・アル・ムジャヒディーンの兄弟たち、わたしたち自身とイラクの孤児たちのために、3人の日本人の人質たちを解放してほしいという願いを聞きいれてください。中でも、菜穂子さんは、自分はひと切れのパンで満足し、わたしたちのこどものためにはたっぷりとパンを求めてくるような人です。彼女は、イラク国民への深い思いやりをいかに示すか、日本人にとってのよいお手本となっています。
神が望まれ、あなたがたが3人の日本人を解放するなら、あなたがたは、日本人に対し、あなたがたとわたしたちがともに望むことをなす、善きチャンスを与えることになります。日本の人々は、いつもわたしたちに味方しわたしたちの主張を支持していました。信仰と国を同じくするわたしたちの兄弟たちの多くがただ見ていただけのときにも。
なすべきは神のために。
アル・サラム・アライクム
孤児の広場イラク人活動家グループ
2004年4月9日
By the name of God
Brothers of Saraya Al Mujahedeen
Al Salam Alaikum
God blesses you for what is good for our nation, our prayer for God to remove
this grief from our country.
We wish that you would receive this letter. God knows that it is honest letter,
this letter is for God satisfaction and to inform you, what you don’t know
about your Japanese lady prisoner Nahoko. She is, as we saw that in Al Jazera
station, one of the three Japanese prisoners.
We don’t have any doubt that she and the other two Japanese will have gratifying
care from you. Because our religion order that. And that is what we learned
from our great grand fathers.
We are not writing this letter to evaluate what you have done, or what you
planning to do. And also we are not writing this letter because we are supporter
for coming of Japanese army either they are normal army or they are protect
army to participate in rehabilitation of Iraq as Japanese Government is saying.
The only purpose of this letter and the photos attached is to let you know
that Nahoko is last person which should be taken as a hostage, in case you
must take hostages.
This Japanese lady was very desirous from May 2003 to be in Baghdad voluntary
and personally. And from that date she is spending her personal money to feed,
clothe and treat the homeless Iraqi children. Till she spend all money she
was saved for herself a long the years. In the last time she traveled to Japan
her planning was to work for one and half month to make some money and to
come back to Iraq to spend it for Iraqi homeless children. But she made heavy
operation, therefore she couldn’t save enough money able her to bring gifts
for the children, whom they are still waiting for their Japanese mother Nahoko.
You took her as a hostage in the same day that so many people were waiting
for her in Baghdad.
Brothers of Saraya Al Mujahedeen, in behalf of our self and many Iraqi orphan
children, we entreat you to release the three Japanese hostages, specially
Nahoko as she is was content with only bread to feed her self, while she was
buying palatable food for our kids. She is good example for the love of Japanese
people for Iraqi people.
If God wishes and you released those three Japanese you will give Japanese
people good chance to do what we and you want. Japanese people were always
in the friend’s side, in the Iraqi causes. While many of our brothers in
religion and nation were watching only.
The imperative is for God
AL Salam Alaikum
Group of active Iraqi in orphan’s field
9/4/2004
*************************************************************
グローバル・ウォッチ(仏)の緊急声明
************************************************************
2004/04/10
緊急声明(転載可です)
日本政府はイラクにおける三人の日本人拉致に対して、人命の尊さを表明しな いばかりか、自衛隊という軍隊による名ばかりの人道援助によって,本当の救
援活動に従事している日本人活動家を危機にさらした。またそればかりか、救 出のための様々なルートを開発する努力もせずに、ひたすらアメリカの軍事力
に依存している。
私たちグローバル・ウォッチは、フランスにおいて、あらゆる市民のルート、在仏のさまざまなイラク人民主化運動団体を通
して、人質救出の努力を最大限に行っている。これらのネットワークには、様々な運動体が関与しているが、
拉致された日本人たちが、本当のイラクの人道援浮フために闘っている人たち であるという情報を最大限に流し、救援交渉を前向きに転回させようと最大限の努力をしている。そしてその交渉は前向きに進行している感触を得ている。それを成功させるためにも、いっさいの軍事的突出攻撃が彼らの命を危険にさらし、市民たちの交渉を台無しにしてしまう可能性があることを大変憂慮するものである。
日本政府は、自衛隊派兵が政策として誤りであったことを率直に認め、自衛隊を即刻撤兵させること、軍隊ぬ
きのイラク民衆との平和的、友好的な民間支援こそが、本当のイラク支援となることを理解すべきである。
グローバル・ウォッチ
コリン・コバヤシ
************************************************************
アラブの会(京都)からの署名要請
*************************************************************
アラブの会は京都で日本人、アラブ人がともにアラブの文化などを通し、理解し合っていく活動をしています。(※なお、時間が少ないため、あまり複雑な文章は正則アラビア語(フスハー)に翻訳できないという事情があり、簡単な日本語になっているそうです)
****以下、転送歓迎します****
今回のイラクでの邦人誘拐事件について、上杉(ピースウォーク京都)と、中村(アラブの会)で【邦人誘拐犯へ手紙】を作成しました。その日本語原文を、エジプト人留学生のハーネム・アハメッドさん(大阪外大大学院)にアラビア語に翻訳していただきました。
翻訳したものは、カタールの"アルジャジーラ" 及び、アラブ各メディアにFAX・電子メールで送付予定です。
日本語原文をお読みいただき、ご賛同いただける方は、今夜24:00頃までに署名を送付ください。
宛先:nakamura@pop01.odn.ne.jp(中村)
(送付方法は、このメール最後に記載しています。)
ピースウォーク京都 上杉進也
アラブの会 代表 中村聡志
【邦人誘拐犯への手紙】
/////////////////////////////////////////////////////////////
「日本人を誘拐したサラーヤ・アル=ムジャヒディーンのみなさんへ」
アッサラーム・アライクム・ワ・ラフマトゥッラーヒ・ワ・バラカートゥ(あなたがたに平安と神様の慈悲、そして平安がありますように)
あなたがたが行った今回の日本人誘拐事件により、イラクの人々の日本への怒りはとてもよく伝わりました。日本でも軍隊を戻せという運動が起こっています。
あなたがたが捕らえた3名の日本人は、アメリカの占領と日本の軍隊の派遣に反対していた人々です。彼らを解放するほうが、あなたがたへの日本での共感が高まります。そして、それは軍隊を撤退させようという日本の世論の高まりにつながります。ですから3名を解放してください。
私たちも日本軍を引かせるために最大限の努力をします。
アメリカ軍をひかせるためにも最大限の努力をします。
どうか、3名の日本人を解放してください。
イラクの人々に神様の祝福がありますように。
平和を愛する日本人の願いです。
日本市民有志/在日アラブ人有志
翻訳:ハーネム・アハメッド(エジプト出身)
署名(予定100名)
////////////////////////////
◎署名送付方法
受付期限:10(土)24:00頃
日本市民の方は姓・名の順でお願いします。
例:UESUGI Shinya
宛先:nakamura@pop01.odn.ne.jp(中村)
★以下のみをコピー&ペーストして上記宛先へ送付ください。
-------------------
【邦人誘拐犯への手紙】
「日本人を誘拐したサラーヤ・アル=ムジャヒディーンのみなさんへ」に賛同します。
2004/Apr/10
署名:(ローマ字)
---------------------
>>page top
[news mail 10 Apr 04 ]
森住卓より緊急声明
「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。
「湾岸戦争の子どもたち」を撮影したフォトジャーナリストの森住卓さんから緊急声明が届きました。かれは、いま武装勢力に拉致監禁されている人質のひとり、高遠菜穂子さんと彼女が昨年6月からサポートしてきたストリートチルドレンたちをいっしょに撮影しようと、バグダッドで彼女の到着を待っていましたが、帰国の日程がせまったのでアンマンに移動する途上で今回のニュースを聞いたそうです。この声明は日本へのフライトの直前にアンマンから発信されたものです。
*高遠さんと子どもたちの写真が以下のURLでご覧いただけます。これは昨冬、森住さんが撮影したものです。
http://www.morizumi-pj.com/iraq5/08/iraq5-08.html
また、イラクのメディア及びblogのアドレスをテキストの下に貼り付けます。どうぞ、あなたの声を届けてください。フォトジャーナリストの広河さんの声明がアルジャジーラで2回放送されたとの情報も入っています。
みどり
*************************
緊急声明 一刻も早い無事救出を願う!
*************************
高遠さんら日本人拉致事件に関して
2004/4/9 森住卓
私は昨年6月以来イラク取材で高遠さんが宿泊していたバグダッドのアンダルー スホテルに滞在し、時々彼女の活動に動向させてもらっていた。
彼女の活動を知って以来私は彼女の活動とストリートチルドレンの生活を取材し、写
真展を計画していた。今回のイラク訪問はそのことが大きな目的の一つだった。3月末ほぼ、子供たちの取材も終えた。
彼等は親から捨てられ、空爆に身を震わせじっと耐え、米軍戦車が巻き上げるの 砂埃と騒音を子守歌にして路上で生活して来た。食べ物と愛に飢え、寂しさをシンナーで紛らわしていた。そんな子供たちを見つめる高遠さんの目は愛情にあふれ
彼等を全身で受け止めていた。文字通り体当たりで子供たちと接していた。そん な「ナオコ」は彼等の心の支えでした。
子供たちは「ナオコはいつ来るんだ?」「ナオコが来るまでここで待っている」 とぼろぼろになったナオコとのツインショットの写
真を胸のポケットに大切にし まっていた。 そんな彼女が来るのを待ちこがれた子供たちとのふれあいを撮ろうとバグダッ
ドで待っていた矢先の事件だった。 彼女はイラクへの自衛隊派兵に反対し、イラクの人道復興支援は民間NGOの手
でと、言って自ら実践していた。地元北海道で私のイラク写真展開催や講演など でお世話になった。
今回の事件は現在詳しい状況が分からないが、犯人が要求している「自衛隊の 撤退」は拘束された3人の民間人の命を守るため以前の問題で、直ちに行うべきだ。
そして、この事件の責任は憲法を無視し、自衛隊を派遣した小泉政権が全て負わ なければならない。
一刻も早く、3人を無事救出するためにも、自衛隊の即時全面撤退を要求する! 民間人までイラク人の敵に回す事はすべきでない!
ましてや、高遠さんはイラクの子供たちのケアのためにイラク入りしたわけで、 イラク人と敵対するために行った訳ではない。高遠さんはストリーチルドレンの
ケアと同時にイラク人の声をメールで首相官邸に送り続けていた。いずれにして もイラクに自衛隊派兵をした、小泉政
にとって好ましからざる人物。だからと いって彼等を見殺しにするな!
------------------------------------------------------------------------
自衛隊の即時撤退を求めるファックス、メールを小泉純一郎総理大臣、 川口順子外務大臣、石破茂防衛庁長官に送ってください。
総理大臣 03-3581-3883 http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
外務大臣 03-5501-8430 goiken@mofa.go.jp
防衛庁長官 03-3502-5174 info-iraq@jda.go.jp
あるいは info@jda.go.jp
――――― 転載大歓迎 ―――――
■イラクの新聞/メディア
Iraq Today(英文。3/22から更新ストップ)
http://www.iraq-today.com/
メールフォーム:http://www.iraq-today.com/contact.php
Al-Sabah
http://www.alsabaah.com/
メールフォーム:(上から名前、メアド、タイトル、本文)
http://www.alsabaah.com/form/mailform.php
Azzaman
http://www.azzaman.com/
メール・アドレス:postmaster@azzaman.com
Al-Itijah Al-Akhtar
http://www.alitijahalakhar.com/
メール・アドレス:i.h.p@mail.sy/mj_group@hotmail.com
Al-Taakhi
http://www.altaakhi.com/
メール・アドレス:info@altaakhi.com
ASharq Al-Awasat
http://www.asharqalawsat.com/
メール・アドレス:editorial@asharqalawsat.com
Al-Mujaha (Iraqi Witness)(英文/Indymedia形式)
http://www.almuajaha.com/
連絡先一覧:http://www.almuajaha.com/info/display/contact/
■イラク人の個人サイト (すべてblog。コメントを書き込めるものもあります)
Baghdad Burning(英文)
http://riverbendblog.blogspot.com/
メール・アドレス:riverbend@velocall.com
Healing Iraq(英文)
http://healingiraq.blogspot.com/
メール・アドレス:zeyad_w@hotmail.com
(日本では報道されていない情報あり。下線部)
Al-Jazeera displayed a short tape showing three blindfolded and handcuffed Japanese
journalists (a woman and two men) being held by a group calling itself Sarraya
Al-Mujahideen which threatened to burn them alive unless Japan pulls out its
troups from Iraq in a letter addressed to 'our friends the Japanese people'.
The Japanese base in Sammawa was also targetted by mortars. I found it particularly
interesting that while Al-Jazeera displayed most of the tape, it did not display
the part where the masked men held knives to the neck of the wailing Japanese
woman while screaming "Allahu Akbar!". What? too hard for Arab feelings?
Iraq the Model(英文)
http://iraqthemodel.blogspot.com/
メール・アドレス:om_blog2003@yahoo.com
A Family in Baghdad
http://afamilyinbaghdad.blogspot.com/
メール・アドレス:eng_faiza@yahoo.com(お母さん)
jarrar_raed@hotmail.com(長男)
khalidjarrar@hotmail.com(次男)
the_majitrix@yahoo.com(三男)
The Mesopotamian
http://messopotamian.blogspot.com/
メール・アドレス:antamo2003@yahoo.com
Iraq at a Glance
http://iraqataglance.blogspot.com/
Hammorabi
http://hammorabi.blogspot.com/
メール・アドレス:hammorabi1@hotmail.com
以上、 http://dear_raed.blogspot.com/のリンク集その他より
>>page top
[news mail 09 Apr 04 ]
3人の救出のために連帯を
「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。イラクで武装勢力に誘拐された3人の日本人についてのイギリスでの報道をについて簡単に報告します。また、東ティモール協会の益岡賢さんのテキストをそのあとに掲載しました。
イギリスでは昨夜から、3人の日本人が誘拐され、3日以内に自衛隊がイラクから撤退しない限り焼き殺すと犯人が声明を出している件がトップニュースです。日本ではビデオの全編が流れていないようですが、イギリスのテレビではショッキングな映像を選択して流していました。たぶん深夜のテレビしか見ていないのでそうなっていたのだと思います。早い時間には全編流したかもしれません。
イギリス人もひとり行方不明になっているので、ITVは日本人誘拐のニュースはそれほど長くなく、すぐにイギリス人の話題になりましたが、BBCはかなりの長時間日本人の件を報じていました。
座らされた3人が「アッラー・アクバル」と繰り返し叫びながら頭を床にすりつけている映像や、ひとりひとりが首にナイフを突きつけられているアップの映像などが流れました。男性のうち、ひとりは誘拐犯に上からのしかかられてナイフを突きつけられていました。また、女性の悲鳴も録音されていました。
朝のBBC4ラジオニュースには東京からのレポートがあり、小泉政権は国民の反対を押し切って自衛隊をイラクに派遣する危険な政治的賭けに出たわけだが、いま、答えを迫られている。政府は自衛隊をイラクから引き上げるつもりはないと発表している、といった報告がされていました。
今朝の新聞も、今井さんが後ろから肩を押さえつけられて首にナイフを押しつけられ、その脇で高遠さんが両手で顔をおおっているビデオからとった写
真がトップニュースです。TimesとGuardianとIndependentとDaily MirrorとDaily Mailを買ってきましたが、タイムスとメイルが上記の写
真をトップに大きく掲載しています。ガーディアンは一面に同じ写真を小さく掲載し、インディペンデントは一面
に朝日新聞が掲載したのと同じ、3人と誘拐犯がいっしょに写っている写真を掲載し、二面
に上記の写真を大きく掲載しています。ミラーはベッカムのスキャンダルがトップニュースで(マイペース)、四面
で上記の写真を掲載しています。
以下はガーディアンの当該記事のURLです。この記事からは、日本政府が国民の生命を守ることにはほとんど興味がないのがよくわかります。なんという「民主国家」でしょう。また、日本のメディアが、もっとも恐怖を喚起させる映像を避けて放送している点も指摘されています。あスかも、日本人全体が3人の恐怖を共有するのを避ける意図でもあるかのようです。
Get out of Iraq or we burn hostages alive, Japan told
Friday April 9, 2004 The Guardian
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,1188916,00.html
また、昨日のインディペンデントには、小泉首相の靖國参拝についての長文記事が掲載されていました。この記事には靖國にA級戦犯がまつられていることや付属の博物館の特異性(特攻隊賛美など)、靖國参拝違憲訴訟のことなど書いてあります。掲載されたのが日本人誘拐発生と同だったのはもちろん偶然の一致でしょうが、日本政府の右傾化がよくわかります。記事には敗戦記念日に軍服を着て参拝する退役軍人の写
真と紋付袴で参拝する小泉首相の写真、付属博物館で売られている特攻隊員の写真で表紙を飾った本の表紙が掲載されています。
Kamikaze shrine that turns history on its head
By David McNeill in Tokyo
08 April 2004 The Independent
http://news.independent.co.uk/world/asia/story.jsp?story=509556
「3人は敵でないと伝えよう」市民ら次々と行動
http://www2.asahi.com/special/jieitai/houjin/TKY200404090261.html
みどり
*************************************************************
「テロに屈するな」益岡賢
*************************************************************
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/
2004年4月8日夜から、イラクで3人の日本人が捕まった事件がニュースを騒がせています。今井さん、高遠さん、郡山さん。今井さんは、反戦・反劣化ウランの活動家で、高校時代から反劣化ウランの講演などに積極的に取り組み、この3月に高校を卒業したばかり。高遠さんはイラクで子供たちへの支援を行なっていました。
3人を拘束したサラヤ・ムジャヒディーンのメッセージは、概略、つぎのようなものです。
親愛なる日本民族のみなさん。私たちはあなたたちと友愛の念で結ばれていた。けれどもあなたたちはそれを踏みにじった。米軍を支持した。イラクで子供を殺している米軍を。私たちは、目には目を、同じ報いを与えなくてはならない。自衛隊を撤退させよ。さもなくば3名を殺す。期限は3日だ。
これを機会に(理由に、ではなく)、「自衛隊の撤退を!」との声が各所から挙がっています。同時に、「3人はアカだ、自決せよ、日本はテロに屈するな」という声が、そろそろ、耳に入り始めてもいます。今は政府も言葉を選んではいますが、後者のような声に後押しされて、「我々はテロに屈しない決意を新たに」などといった妄言を言い出しかねません。
実際、福田官房長官も安倍幹事長も、「自衛隊は人道復興支援をしているのだから、撤退するなどということはない」と、自分たちが作り出した「人道復興支援」という嘘を防衛することに専心しています。
「テロに屈してはならない」という倒錯した非=理屈が声高に叫ばれる前に、これを機会に、冷静に、米英のイラク侵略が国際法違反であり、占領軍の統治がイラクの人々にとって[武装抵抗をしている人々にとって、だけではなく]好ましくないものであり、憲法に違反して派遣された自衛隊は、日本政府がどんなに「人道復興支援をしている」という幻想にしがみつこうと、イラクの人々にとっては占領者の仲間でしかないことを確認しましょう。
4月7日には、米軍がファルージャのモスクを空爆し、40人を殺しています。侵略・不法占領、そして殺人に継ぐ殺人。この米軍に協力する行為は、どうとりつくろっても、「人道復興支援」とはなり得ません。
あえて私の立場を書くと、次のようになります。
1.自衛隊の派兵は明確な侵略であり憲法違反である。私は、日本の市民権を持つ者として、政府に対して撤退を要求してきており、今後もそうする決意であり、これを機会にもそれを要求する。
2.誘拐された今井紀明さんは自衛隊の派兵についても問題意識をもって発言していた。もしこの命が、3名の命が失われることがあれば、今後の平和と連帯のための運動に対する、はかりしれないマイナスとなるだろう。
3.私は理由が何であれ、誘拐という手段を許容できない。誘拐の実行グループに対して、人質三人の即時釈放を要求する
日本政府の役割は、自ら作り出した偽りに固執してイラクの人たちに対する犯罪への荷担を続け、自衛隊員の身も危険に晒し(殺してしまうこと、殺されること双方で)、拘束された3人を見殺しにすることではありません。イラク人の主権回復を正当に働きかけ、自衛隊を撤退させ、3人の命を救うことが、政治に求められることです。
緊急に、政府・政党・議員に、さらにマスコミ各社に、意見を送って下さい。電話・FAX・電子メールの送り先を以下に掲載します。
■電話・ファックス・Eメールの送り先
●総理大臣 小泉純一郎
03−3581−5111(衆議院議員会館代表)
03−3508−7327(衆議院議員会館直通)
03−3502−5666( 〃 直通FAX)
koizumi@mmz.kantei.go.jp
●防衛庁長官 石破 茂
03−3581−5111(衆議院議員会館代表)
03−3508−7525(衆議院議員会館直通)
03−3502−5174( 〃 直通FAX)
g00505@shugiin.go.jp(Eメール)
●官房長官 福田康夫
03−3581−5111(衆議院議員会館代表)
03−3508−7181(衆議院議員会館直通)
03−3508−3611( 〃 直通FAX)
●外務大臣 川口順子
03−3580−3311(外務省)
goiken@mofa.go.jp
●自由民主党 電話 03−3581−6211
Emailはここから入ってください
http://www.jimin.jp/jimin/main/mono.html
●公明党 電話 03−3353−0111
FAX 03−3225−0207
Emailはここから入ってください
https://sss.komei.or.jp/komeihp/voice/form.php
●民主党 電話 03−3595−9988
Emailはここから入ってください
http://www.dpj.or.jp/mail/0310.html
●日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
意見info@jcp.or.jp
志位和夫委員長 http://www.shii.gr.jp/
意見 http://www.shii.gr.jp/formmail/contact.html
●社民党 http://www5.sdp.or.jp/
意見(平和問題関係 heiwa@sdp.or.jp )
福島瑞穂党首http://www.mizuhoto.org/
意見 http://www.mizuhoto.org/form.html
===================
<マスコミ関係>
▼週刊朝日・週刊ポスト・朝日新聞東京本社広報はメールが戻ってきました。
朝日新聞社広報はkouhou@asahi.comだと通
じるはずです。
============================
TBS/関口宏のサンデーモーニング
http://www.tbs.co.jp/sunday/
sunday-m@best.tbs.co.jp
報道特集
http://www.tbs.co.jp/houtoku/
houtoku@best.tbs.co.jp
NTV/ザ・サンデー(徳光和夫さん) (見つからず)
バンキシャ http://www.ntv.co.jp/bankisha/
から「情報・ご意見・ご要望」へ
(日本テレビ: http://www.ntv.co.jp/ )
テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/
報道関係番組のページ http://www.tv-asahi.co.jp/news/
−−ここからいろいろな番組のHPにクリックで飛び、 「ご意見」など書き込みのページに進めます。
☆たとえば、http://www.tv-asahi.co.jp/morning/ は
「スーパーモーニング」(いつもは見られない時間)です。
ここの『ご意見・疑問など募集』の「投稿」のところには
『あなたのひと言で番組が変わります!!』とさえあります。
★全国の新聞社のHP と連絡先は次に。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/4586/media/j_news_area.htm
============================
●朝日新聞東京本社Eメール kouhou@mx.asahi-np.co.jp
●筑紫哲也NEWS23Eメール n23@sol.dti.ne.jp
●TBSニュースの森Eメール n-mori@best.tbs.co.jp
●テレビ東京報道 eye@tv-tokyo.co.jp
●日本テレビ『きょうの出来事』
https://www.ntv.co.jp/kyodeki/form.html
https://www.ntv.co.jp/staff/form.html
●フジテレビ報道窓口 http://fnn.fujitv.co.jp/mail/index.html
●TBS opinion@best.tbs.co.jp
●共同通信社 feedback@kyodo.co.jp
●週刊朝日 syukan@cg.pub.asahi-np.co.jp
●週刊新潮 shuukan@shinchosha.co.jp
●週刊現代 wgendai@kodansha.co.jp
●週刊ポスト editorialstaff@weeklypost.com
毎日新聞アクションライン
日本人外交官殺害事件と自衛隊のイラク派遣についてご意見をお寄せ下さい 。
ファクス 03・3212・0635、
Eメール shakaibu@mainichi.co.jp
〒100−8051(住所不要)
毎日新聞社会部 「アクションライン係」
住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記してくだ さい
(掲載時、匿名希望の方も)。
また、衆議院議員面会所(東京メトロ国会議事堂駅・永田町駅下車 徒歩2分)では、次の行動も予定されています:
4月 9日(金)12:00〜13:00
4月10日(土)12:00〜13:00
4月11日(日)12:00〜13:00
4月12日(月)12:00〜13:00
18:00〜19:00
以下のような署名サイトも立ち上がったようです。
http://shomei.kakehashi.or.jp/
>>page top
[news mail 08 Apr 04- Part.2]
声明と行動予定表 武装組織に拘束された日本人3名救出のために行動を!
「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。たびたびすみません。英文ニュースも受け取っているかたにはさらにごめんなさい。きっとみなさんが受け取られている情報と重複しているとものもあると思いますが、声明と行動計画がいくつか集まってきているのでまとめて転送します。
さきほど「[news mail] 08 Apr. 武装組織に拘束された日本人3名救出のために行動を!」でご紹介した議員名簿はかなり古いものだったようです。申しわけありません。以下のURLに2004年3月7日に作成された新しい名簿があります。
http://www.jca.apc.org/~teru-iri/giin_pattern2.html
コンマ区切り版は
http://www.jca.apc.org/~teru-iri/giin.txt
エクセルやデータベースソフトに読み込んで使えます。作成者は入江輝之さんです。
*あなたの意見をファックス、メールにて小泉純一郎総理大臣、川口順子外務大臣、石破茂防衛庁長官に送ってください。
総理大臣 03-3581-3883 http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
外務大臣 03-5501-8430 goiken@mofa.go.jp
防衛庁長官 03-3502-5174 info-iraq@jda.go.jp
あるいは info@jda.go.jp
*武装勢力に拘束されている高遠菜穂子さんのホームページは・・・
http://www.clubwee.com/
*活動報告は・・・
http://www.clubwee.com/diary/diary.cgi
情報が細切れで申しわけありません。続報があったらまた送ります。
みどり
**********************************
高田健です。重複送信ごめんなさい。転送歓迎します。
WORLD PEACE NOWの参加団体有志で以下の緊急行動を呼びかけます。ぜひ、多くの皆様にご連絡くださいまして、お誘い合わせの上、おいでください。なお、夜は18:30〜日比谷野音で市民緊急行動や、20労組などによる集会があります。
非戦闘地域は無くなった! 自衛隊はイラクから撤退を、緊急議面集会&首相官邸抗議行動
日時・4月9日(金)12:00〜13:00
場所・衆議院議員面会所(地下鉄国会議事堂前駅すぐ)
呼びかけ・WORLD PEACE NOWの参加団体有志
問い合わせは下記へ。
高田健 許すな!憲法改悪・市民連絡会
TEL03−3221−4668 FAX03−3221−2558
東京都千代田区三崎町2−21ー6ー302
kenpou@vc-net.ne.jp
http://www4.vc-net.ne.jp/~kenpou/
**********************************
『イラクの人々のために働く人の命を守るための行動アッピール』
みなさん、わたしたちの誰も今の状況について戸惑いながら、何かしなければならないと思っていることでしょう。札幌の市民である今井君、千歳出身の高遠さんが、「小泉政権と自衛隊のために」命の危機にあるのです。
わたし(岸本和世)は、札幌でイラク侵攻反対の運動に関わってきましたが、「戦争法反対、憲法9条の会」の共同代表を務めているとはいえ、直ちに会員を動員するような状況にはありません。
それで、今のところ何か具体的なことができるというわけではありませんが、今までしてきたように10日(土曜日)に札幌の大通
4丁目に集まって、(ウオークは届出の日数がないのでできないとしても)、集まれる人でこういう状況について市民に訴える行動を取りたいと思います。
多分、どこかの組織が動くだろうと(願いつつ)思っていますが、それを待っているのではなく、誰であっても今回の危機的な状況を作り出した小泉政権に対する抗議の姿勢を持っている人々が一人でも集まってくることが必要だと思うので、ご賛同下さり、必要な手を打っていただけるよう、お願いいたします。街頭宣伝カーの用意ができるように手を打ちました。
このメールを受け取った方は、できるだけ多くの人に転送し、参加を呼びかけてください。
<行動計画>
時: 2004年4月10日(土曜日)正午12時15分から
場所: 札幌市大通4丁目(大通公園)
呼び掛けの責任: 岸本和世(元・札幌北光教会牧師/TUPメンバー)
ラムズフェルト国防長官は、『日本政府が、脅迫に屈することなく、撤退しないことを表明したことに感謝する』と述べたそうです。3人に日本人のいのちに危機が迫っていることなど、どうでもいいというのでしょう。
岸本和世 電話011−661−6280
**********************************
市民記者・今井紀明君を殺させるな
2004/04/08 JANJAN
http://www.janjan.jp/government/0404/0404092952/1.php
------------------------------------------------------------------------
中東カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」が8日夕方(日本時間)伝えたところによると、日本人3人がイラクで武装勢力に拘束された。うち1人の「今井紀明」さんは、所持していたパスポート、ビデオに映し出された顔、年齢18才、札幌市出身であることから、janjanの市民記者・今井紀明君であることがわかった。
今井君は高校在学中から,人権、環境問題などについて記事を投稿してきた正義感溢れる青年だ。イラク問題についても「イラク侵略の目的ってなんだろう?」「自衛隊を被曝させるな」といった記事を寄せている。
昨夏、janjan編集部を訪れた時も「中東に入りたい」と熱く語っていた。中東取材経験のある編集部員が「何を見てきたいんだ」と問うと、今井君は「米国やイスラエルから抑圧されながらもたくましく生きているパレスチナの人達の生活をじかに見たいんです」と答えていた。高校生とは思えないしっかりとした目的意識を持っていた。「危ないぞ」と言うと「それでも行きたいんです」と意志の強いところをのぞかせていた。中東行きは今回が初めてだったのだろう。
犯人グループのサラヤ・アル・ムジャヒディン(戦士旅団)は「3日以内に自衛隊をイラクから撤退させなければ、3人を生きたまま焼き殺す」と告げている。
福田官房長官は「応じる理由がない」と述べ、日本政府は自衛隊を撤退させるつもりはないことを明らかにした。
何をか言わんやである。日本赤軍による「ダッカ日航機ハイジャック事件」(1977年)の際、「人の命は地球より重い」と述べて超法規的措置を取り、テロリストを拘置所から釈放したのは、父親で当時首相の福田赳夫氏ではなかったか。
福田官房長官に言いたい。テロリストを利することがわかっていても人道的立場に立ったのが、あなたの父だった。自衛隊を撤退させなければ、犯人グループは本当に人質を殺すだろう。それがイスラムのテロリストだ。3人を殺させるな。
(編集部)
**********************************
=================
みどりの参院選ニュースNO6(緊急)
2004.4.9
=================
中村敦夫
イラクでの日本人3人の拘束について
イラクで3人の日本人が、イラクの反米組織に拘束された。そのうちの一人が、今井紀明さんであることを知り、大きな衝撃を受けた。
今井さんはイラクへ出発する前日の先週金曜日に、参議院会館の私の事務所を訪れた。今井君は、米国が湾岸戦争で使用し、今回のイラク戦争でも大量
に撃ち込んだ劣化ウラン弾の廃絶運動をしてきた。彼はジャーナリスト志望で、劣化ウラン弾の被害を取材しに行くと言っていた。
私は劣化ウラン弾使用を禁止する議員連盟を作るよう動いてほしいと頼まれた。その青年が人質になり、自衛隊が撤退しなければ殺すと脅迫されている。
小泉首相が深い考えもなしに、米国の汚い戦争を支持し、ブッシュ大統領にひとりよがりの忠誠心を示すために自衛隊を送った結果
、平和主義の日本人青年までが危機にさらされている。小泉首相は全責任を背負って、3人の日本人を救う決断をせよ。
イラクにいる一般日本人を放っておいて、自衛隊だけ安全ならよいとでも言うわけにはいくまい。今度ばかりは、詭弁やすり替えで逃げることは許されない。
自衛隊が駐留する限り、世界中で日本人の命が狙われる。
中村敦夫
●●●●●●●●●●●
中村敦夫 事務所を訪れた今井紀明さんの写真
http://www.monjiro.org/
◆メールマガジンの退会・解除はこちら↓ by melma!◆
http://www.melma.com/taikai/
**********************************
NODUNETの花岡です。8日の事態に対しての緊急声明を送ります。
声 明
本日、私たち劣化ウラン廃絶キャンペーンのメンバーであり、NO小型核兵器DUサッポロプロジェクトの代表でもある、今井紀明さん(18歳)がイラクにおいて、邦人2名とともに武装勢力に身柄拘束されました。
犯人グループは「3日以内に自衛隊が撤退しなければ3人を殺害する」旨声明を発表しています。
今井さんは、湾岸戦争・イラク戦争で使用された劣化ウラン弾によって、多くの罪のないイラクの子どもたちが、小児癌や白血病に苦しんでいる状況に心を痛め、2度と劣化ウラン弾が使用されることがないようにと、劣化ウラン廃絶の活動を続けてきました。彼はイラク戦争にも自衛隊派遣にも反対しています。彼は、劣化ウラン被害の実態を1人でも多くの人々に伝えるために、イラクの子どもたちの絵本を作成することを計画し、取材のためにイラクを訪問しました。
このような無辜の民間人を日本政府が見殺しにすることは決してあってはなりません。日本政府は、人命の尊重こそを第一に考えてください。自衛隊のイラク派兵によって民間人を犠牲にするようなことは絶対に許されません。
イラクに今必要なのは増えつづける劣化ウラン弾などの被害者への医療支援であり軍隊の派遣ではありません。
今、戦闘が激化するイラクにあって、同様の身柄拘束が続発する可能性すらあります。市民によるイラク支援の活動があきらかに阻害されています。
自衛隊の速やかな撤退は、一部グループのみならず、イラク国民の共通の願いです。
私たちは、日本政府が自衛隊を即時撤退させ、今井君をはじめ3人の人質を一刻も早く無事に解放させるために全力を尽くすことを求めます。
2004年4月8日 劣化ウラン廃絶キャンペーン
劣化ウラン禁止市民ネットワーク
==================
劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク
事務局 花岡邦明 e-mail : naba@jca.apc.org
〒101-0061東京都千代田区三崎町2-6-2
タ゛イナミックヒ゛ル5F たんぽぽ舎気付
TEL・FAX 03-3238-0056(午後)
URL:http://www.nodu.net/
================== **********************************
クマ@自然と人間です
以下、月刊『自然と人間』編集部として声明いたします。転送・転載歓迎です。というか、出先のため各メーリングリストに配信できないため、転送してください。
あくまで政府が自衛隊派遣は誤っていないとつっぱるならそれでもいい、今はとにかく撤退を表明・実行し、3人の解放を求めるべきだ。
今井紀明さんの書いた「旭川現地ルポ 黄色いハンカチの舞う『銃後』の町で」を小誌HPに緊急アップしました
http://www.n-and-h.co.jp/
PDF版とHTML版があります。多くの人に今井さんの思いを伝えて下さい!(なお、今井紀明さんの活動を英文で伝えるページを明朝作成し、アルジャジーラほか海外報道機関に送る予定です)
自衛隊の撤退表明を求める声明
4月8日、イラクで日本人3人が武装組織に拘束されたというニュースが入りました。「3日以内に自衛隊を撤退させなければ殺害する」という要求があったことも報じられています。
拘束された3人のなかに、私たちの編む月刊「自然と人間」3月号で「旭川現地ルポ・黄色いハンカチの舞う『銃後』の町で」を執筆した今井紀明さんがいることがわかりました。
大前提として、今井さんを含めた3名の生命を最優先して手を打つように、日本政府へ強く求めます。
ジャーナリストを志す今井さんは、民衆の立場にたって事実をみつめようとし、自衛隊のイラク派遣に強く反対していました。今井さんが私たちに寄せてくれた文章には、その姿勢があふれています。
私たちは、今井さんたち3名の解放のため、そして、そもそもからして大義も道理もなかった自衛隊派遣の誤りをただし、再びこうした事件を起こさせないため、すみやかに自衛隊の撤退を表明するよう、日本政府に強く求めます。
再び政府の行為によって惨禍を招いてはならない。
自衛隊派兵によって3名の前途ある生命が危険にさらされている今、その出発点に、今こそ政府と私たちは立ち戻るべきだと考えます。
月刊「自然と人間」編集部
info@n-and-h.co.jp
**********************************
Enviro-News from Junko Edahiro
No. 975 (2004.04.09)
福田康夫官房長官が「自衛隊を撤退させない」と表明したことに、ラムズフェルド米国防長官は「称賛に値」。アメリカに褒めてもらっても。(_
_;
上記の
> 今井紀明さんの書いた「旭川現地ルポ 黄色いハンカチの舞う『銃後』の町で」
> を小誌HPに緊急アップしました
> http://www.n-and-h.co.jp/
を拝読しました。とても読み応えがあり、考えさせられる文章です。そのなかに、旭川市議会の久保あつこ議員の言葉があります。
「日本の政府はミカンをリンゴと言い通す状況にあります。しかし、それはミカンですよ、とはっきり指摘できない市民がいる」と指摘する。「ヨーロッパの市民運動は政治家に直接働きかけるような動きを大きく展開している。日本は陳述書を提出したりするだけで、『政治にかかわりたくない』といってきた。でも、それでは政治を変えられないのは当たり前ではないでしょうか」
旭川の黄色いハンカチ運動に対する考えも含め、ぜひ今井さんの思いを読んでみ てください。
**********************************
停戦、イラクアクション、ノーフォース、関ちゃんML同報です。たいへんなことになってしまいましたね。メール溢れてしまって(1分おきくらいにメールが入ってます)、もしかして重複あるかもしれないのですが、停戦のアクションぺーじ
http://www.geocities.com/ceasefire_anet/action.htm
のほかに、集めていてまだ整理していない、最近のアドレス一覧があるので送ります。よかったら使って下さい。(いろんなMLのメールから集めたものです、まとめてくださったかたありがとうございます)
hana
============================
TBS/関口宏のサンデーモーニング
http://www.tbs.co.jp/sunday/
sunday-m@best.tbs.co.jp
報道特集
http://www.tbs.co.jp/houtoku/
houtoku@best.tbs.co.jp
NTV/ザ・サンデー(徳光和夫さん) (見つからず)
バンキシャ http://www.ntv.co.jp/bankisha/
から「情報・ご意見・ご要望」へ
(日本テレビ: http://www.ntv.co.jp/ )
テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/
報道関係番組のページ http://www.tv-asahi.co.jp/news/
−−ここからいろいろな番組のHPにクリックで飛び、 「ご意見」など書き込みのページに進めます。
☆たとえば、http://www.tv-asahi.co.jp/morning/ は
「スーパーモーニング」(いつもは見られない時間)です。
ここの『ご意見・疑問など募集』の「投稿」のところには
『あなたのひと言で番組が変わります!!』とさえあります。
★全国の新聞社のHP と連絡先は次に。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/4586/media/j_news_area.htm
============================
川口外務大臣意見書き込みページ
http://www2.mofa.go.jp:8080/mofaj/mail/qa.html
●朝日新聞東京本社Eメール kouhou@mx.asahi-np.co.jp
●筑紫哲也NEWS23Eメール n23@sol.dti.ne.jp
●久米宏ニュースステーションEメール n-station@tv-asahi.co.jp
●TBSニュースの森Eメール n-mori@best.tbs.co.jp
●テレビ東京報道 eye@tv-tokyo.co.jp
●日本テレビ『きょうの出来事』
https://www.ntv.co.jp/kyodeki/form.html
https://www.ntv.co.jp/staff/form.html
●フジテレビ報道窓口 http://fnn.fujitv.co.jp/mail/index.html
●TBS opinion@best.tbs.co.jp
●共同通信社 feedback@kyodo.co.jp
●週刊朝日 syukan@cg.pub.asahi-np.co.jp
●週刊新潮 shuukan@shinchosha.co.jp
●週刊現代 wgendai@kodansha.co.jp
●週刊ポスト editorialstaff@weeklypost.com
・首相官邸に意見投稿 http://www.kantei.go.jp/
・自民党に物申す、投稿 http://www.jimin.jp/
・民主党メール info@dpj.or.jp
毎日新聞アクションライン
日本人外交官殺害事件と自衛隊のイラク派遣についてご意見をお寄せ下さい 。
ファクス 03・3212・0635、
Eメール shakaibu@mainichi.co.jp
〒100−8051(住所不要)
毎日新聞社会部 「アクションライン係」
住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記してくだ さい
(掲載時、匿名希望の方も)。
============================
★政党・補足 日本共産党
http://www.jcp.or.jp/
意見info@jcp.or.jp
志位和夫委員長
http://www.shii.gr.jp/
意見 http://www.shii.gr.jp/formmail/contact.html
社民党 http://www5.sdp.or.jp/
意見(平和問題関係 heiwa@sdp.or.jp )
福島瑞穂党首http://www.mizuhoto.org/
意見 http://www.mizuhoto.org/form.html
============================
自由民主党
電話 03−3581−6211
Emailはここから入ってください
http://www.jimin.jp/jimin/main/mono.html
公明党
電話 03−3353−0111 FAX 03−3225−0207
Emailはここから入ってください
https://sss.komei.or.jp/komeihp/voice/form.php
民主党
電話 03−3595−9988
Emailはここから入ってください
http://www.dpj.or.jp/mail/0310.html
日本共産党
電話 03−3403−6111
mailto:info@jcp.or.jp
社民党
電話 03−3580−1171
mailto:soumu@sdp.or.jp
小泉純一郎
電話 03−3581−5111
(衆議院議員会館代表) 石破茂(防衛庁長官) 電話は上に同じ
mailto:g00505@shugiin.go.jp
============================
◇イベントカレンダー随時更新、時々checkして下さい◇
◇ 4月 http://peace-event.seesaa.net/article/52723.html
◇5月 http://peace-event.seesaa.net/article/86586.html
◇署名賛同募集他 http://peace-event.seesaa.net/article/47513.html
◆自衛隊をイラクに行かせちゃだめだ! ◆
http://www.geocities.com/ceasefire_anet/misc/iraq.htm
◇広報にどうぞ
http://bbs12.otd.co.jp/truce_bbs/bbs_thread
>>page top
[news mail 08 Apr 04 ]
武装組織に拘束された日本人3名救出のために行動を!
「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。
日本人3名がイスラム軍事組織サラヤ・ムジャヒーンに拘束されました。サラヤ・ムジャヒーンは自衛隊の3日以内の撤兵を求め、要求に応じない場合は3名を殺害するとしています。
以下は日本の友人が送ってくれたNHKニュースの聞き書きですが、テレビを見られなかったかた及び海外在住者のかたのためにお送りするものです。
下記の聞き書きのなかにも書かれていますが、サラヤ・ムジャヒーンは「我々は日本のみなさんに友好を感じていたが,それは踏みにじられた。あなたがたは米軍を支持したからだ」と述べています。民間人を人質にとるというかれらの行動はまったく許されるものではありませんが、その言い分にはしっかりと耳を傾けるべきでしょう。
イングリッシュ・アルジャジーラのウェブサイトに声明の全文(英訳)が掲載されています。
*English Aljazeera
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/08AE4283-9193-4564-9417-167B50B27BD7.htm
拘束されている3名は郡山総一郎さん、高遠菜穂子さん、今井紀明さんの3名です。郡山さんはフリーランスのジャーナリストだそうですが詳細はわかりません。高遠さんはイラクでストリートチルドレンの支援活動をしながら、イラク人の声を首相官邸に送る活動を続けていました。今井くんはこの春、高校を卒業したばかりのアクティビストで、劣化ウラン弾禁止ためにメディアに働きかけたり執筆活動をしていました。
いずれにせよ、なにがなんでも自衛隊をイラクに駐留させ続けたい小泉政権にとっては好ましからぬ
人物と言えるでしょう。見殺しにされるかもしれません。
*自衛隊の即時撤退を求めるファックス、メールを小泉純一郎総理大臣、川口順子外務大臣、石破茂防衛庁長官に送ってください。
総理大臣 03-3581-3883 http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
外務大臣 03-5501-8430 goiken@mofa.go.jp
防衛庁長官 03-3502-5174 info-iraq@jda.go.jp
あるいは info@jda.go.jp
*また、下記のアルジャジーラのウェブサイトのページ下にはSend Your Feedbackというコーナーがあります。ここからイングリッシュ・アルジャジーラにメールを送ることができます。拘束されているのはイラク人のために行動してきた人だということなど書き送ってみてください。3人の救出のためにできることをしましょう。
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/08AE4283-9193-4564-9417-167B50B27BD7.
htm
みどり
*以下NHKニュースの聞き書き
-------------------------------------------------
*NHKが9時台の番組を休止していつもの15分ニュースを拡大し,「“3邦人 人質に” アルジャジーラ放送」として放送しています。(9時48分に一区切りつき,そのほかのニュースが始まりました。)
AJで日本時間午後9時に流れた映像が繰り返されています。
3人が目隠しをされ,横一列に床に座らされ,自動小銃を背後からつきつけられている映像と,(座り順は左から今井さん,高遠さん,郡山さん:ケガはなさそうです)目隠しを取って何かを話している映像と,パスポートがクローズアップで撮影された映像とにかぶせて,犯行グループ「サラヤ・ムジャヒディーン」の声明がAJのアナウンサーによって読み上げられています。「サラヤ・ムジャヒディーン」という組織は知られていないとのこと。
声明の内容は「我々は日本のみなさんに友好を感じていたが,それは踏みにじられた。あなたがたは米軍を支持したからだ。自衛隊を撤退させよ。さもなくば3名を殺す。期限は3日だ」というのが大筋です。
なお,ビデオテープには音声はついていないそうです。
「3日以内に自衛隊が撤退しなければ,拘束した3名を殺害する」との犯行グループの声明があったことはNHKのスタジオのアナウンサーによって何度も繰り返し述べられています。
9時台のNHKニュースでは,ときどきバグダッド特派員(出川さんという人:ニュースにもよく出てくる),サマワ特派員(池光さんという人)の現地からのコメントが入り,あとはスタジオで最新ニュース(家族が本人に間違いないと言っているなど),朝日新聞本社前からの中継(拘束されたうち郡山さんという男性は,フリージャーナリストで週刊朝日と契約しているそうです)などを織り交ぜ,日本政府(外務省・防衛庁)の反応などのことが述べられています。
あと,NHK9時台ではときどき,日本で撮影された高遠菜穂子さんと今井紀明さんと郡山総一郎さんの映像を流しています。今井さんの映像は「今月5日撮影」とのクレジット,高遠さんの映像はいつ撮影されたものなのかはわかりませんが,背後に千羽鶴が写
っています。郡山さんの映像は,どこかのテレビ番組に出演したときのものと思われます。(スタジオっぽいです。地域ニュースのスタジオインタビューとかみたいな感じ。)
*NHK10時のニュース
サマーワ・池光特派員【基本的に聞いてませんでした】
※「サマーワでは私たち取材陣は防弾チョッキを着るなど警備に注意している。この点がどうなっていたのか」というコメントにちょっとムカっときたのでそこだけ覚えてます。
バグダッド・出川特派員: 3名の日本人の映像はアルジャジーラとAPTN(AP通
信)に持ちこまれた。APの方には,何も書かれていないCD−ROMで持ちこまれた。何も書かれていなかったのでしばらく放置されていたが,再生してみたら日本人3名の映像だった。
出川さんは高遠さんとイラクで会ったことがある。高遠さんは文房具をイラクの子供たちに届ける活動をしていてそれをNHKで取材した。活動がしにくくなっていると述べていた。「高遠さんが拘束されたのは何とも皮肉」との出川さんのコメント。
#個人的ショックからか(確証はありませんが)時々言いよどむ感じ。
次は防衛庁からのレポート「情報収集している」
総理大臣官邸からのレポート
官房長官&副長官らが集まっている。「対策室を設けることになるだろう」というスタッフ(?)のコメントあり。首相に最初に情報が伝えられたのは19時前。以降随時情報が入っている。首相は21時前に仮公邸へ移動した。
続けてスタジオ&VTR
・高遠さんの活動について,これまでの取材をまとめたもの
・今井さんについて,「札幌市の市民団体の代表です」。
今月1日に自宅を出て4日に成田からアンマンに。昨日メールがあり、「高遠さんと一緒に活動する予定」と家族に連絡。今年3月まで通
っていた高校の校長の「平和活動をしていて学校もサポートしていた。卒業後は英国の大学で平和研究をしたいと言っていた。こんなことが起きて、心配している」とのコメント
・郡山さんについて,NHK宮崎放送局の地域ニュースでのインタビュー映像とのこと。パキスタンで活動したことで宮崎放送局でインタビューした。継続的契約ではなく記事を買い上げる形のフリージャーナリストで昨年5月16日号の週刊朝日に記事が掲載された。
続いてスタジオ(国際部竹沢さん?というコメンテーターが出てきました) ※「竹沢」という名前はうろ覚えです。ご確認ください。ビデオがAJとAPに届けられた経緯について。いつどのように拘束されたのかなどもわからず,サラヤ・ムジャヒディーンについてもわからない。これまで取材してきて聞いたことがない。
ただ日本に対する警告をしてきたグループはある。しかしサラヤ・ムジャヒディーンは聞いたことがない。「私たちは日本に友好感情を」という声明より,おそらくイラク国内の組織と思われる。
官房長官会見
本日夕刻,外務省に邦人拘束の映像があるとの情報が入る。午後9時にAJがそれを放送することが判明した。拘束された3名は〜さん(書くの略)と思われる。グループはサラヤ・アヤ・ムジャヒディン。情報収集に努めている。一刻も早く解放するよう求める(などなど)。相澤副蜷bが明日朝に現地に入る予定である。
記者Q「自衛隊撤退は?」
福田 「考えていない」
1問聞き漏らし
記者Q*質問聞き漏らし*
福田 「今は情報収集につとめ,救出に全力をあげるべきとき」
記者Q「拘束場所など事実関係は?」
福田 「判明していない」
記者Q「小泉からの指示?」
福田 「まずは事実確認を,そして人質,と言っていいでしょうね,の無事をとの指示」
記者Q「対策本部は?」
福田 「外務省では〜時に立ち上げられている。官邸でも〜時に〔固有名詞聞き漏らし〕対策室を立ち上げた」
記者Q「韓国,英国などの人も拘束されているが?」
福田 「関連があるかどうかなど情報を集めている」
記者Q「グループから予告はあったか?」
福田 「聞いていない」
記者Q「初めて聞く名前か?」
福田 「特定されていない団体です」
記者Q「3人の足取りはどこまでわかっているか?」
福田 「今は申し上げることができない」
記者Q「一報の正確な時間は?」
福田 「一報は18時20分,アルジャジーラから外務省に。ビデオがあるので放映するとの内容」
記者Q*マイクが遠くて聞き取れず
福田 「ヨルダンの日本大使館が中心に」
記者Q「人質ということは予想していたか?」
福田 「*聞き取れず* だからイラクに入らないよう自粛を要請していた」
記者Q「政権責任追及の声?」
福田 「自衛隊派遣をしなかったらテロは起きないんですか?」
※以上,聞き取ってメモできたのは6〜7割ほど。(「聞き漏らし」と書いていないところでも聞き漏らしあります。)
バグダッド・出川特派員:10時42分ごろ
AJとAPTNはパレスチナ・ホテルに入っており,映像はそこに届けられた。APTNに持ちこまれたCD−R(←と言っていた)は一見音楽CDのようで(とジャケットを示す:インド雑貨のノートみたいなヴィジュアル),CD−R本体には青い油性ペンで印がつけられている。(CD−RにはCreationというロゴが入っていて,ミュージシャン名とか曲名が入っているような場所に青マーカーで太い線がかかれていた。)持ちこんだ人物について,詳細はわからないとのことである。
*Yahoo! JAPANのニュースに特設ページができています。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/japanese_detained_in_iraq/
>>page top
[news mail 07 Apr 04 ]
サマワ帰還米兵の劣化ウラン被曝の事実!
こんにちは、「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。
「アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局」から4月5日および本日付けで配信された「イラク戦争劣化ウラン情報 No.15」「イラク戦争劣化ウラン情報 No.16」を転送いたします。同ニューズメールを受信していらっしゃるかたには重ねての配信となりますことをお詫びします。
以下のメールは4月3日付けのニューヨーク・デイリー・ニュース紙の調査報道をもとに書かれたもので、同記事の和訳も含まれています。これによると、昨年、戦闘後のサマワでキャンプの設営などに携わった米軍兵士が、劣化ウラン弾のダストを吸引することによって被曝した事実が確実になりました。オランダ軍兵士もサマワ到着直後から体調不良を訴えているようでしたが、同じサマワに駐留する自衛隊員からはそうした声は出ていないのでしょうか。
この件についてアメリカで様々な動きが出てきました。今日遅くか明日、続報を配信します。
また、4月4日付で配信したニューズメール「殺されたのは、ただの“民間人”ではない」についても気になる続報が出ています。昨日付けのワシントンポスト紙によれば、日曜日にあったナジャフでの戦闘には、先週ファルージャで殺された4人の「民間人」と同じ米傭兵会社ブラックウォーター社の社員=戦闘員が、重要な戦力としてイラク民兵及び民間人との戦闘に参加しているようです。いまのところ、確実に報道されているのはナジャフだけですが、おそらく他の地域でも同様の活動をしていることが推測されます。
かれら傭兵は一般の志願兵とは異なり、戦争によって高額の報酬を受け取る戦争のプロです。実戦はもちろん諜報、拷問、暗殺など、戦争にかかわるあらゆる「技術」に長けた集団です。いま、イラクで起きているイラク人と占領軍の戦闘を、イラク人の氾濫とそれを鎮圧しようとする占領軍といった構図だけで見ていては事の本質を見失いかねません。マスメディアの「正確な報道」を期待します。
TUP速報281号
【TUP論説】殺されたのは、ただの“民間人”ではない 04年4月4日
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/291
Private Guards Repel Attack on U.S. Headquarters
By Dana Priest
Washington Post Staff Writer
Tuesday, April 6, 2004
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A53059-2004Apr5.html
みどり
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
イラク戦争劣化ウラン情報 No.15 2004年4月5日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局 吉田正弘
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
自衛隊員も被曝から無縁ではあり得ない。改めて自衛隊の撤兵を要求する−−
ついに公表されたサマワ帰還米兵の劣化ウラン被曝の事実!
−−そこに住み続けざるを得ぬイラク住民の深刻な被曝被害をも示唆する−−
=====================================
[1]原因不明の疾患にかかり米軍の対応に怒ったサマワ帰還米兵がUMRCに駆け込む。
−−ドラコビッチ博士のチームが米紙と協力し、衝撃的な診察・分析結果を公表。
=====================================
4月3日付のニューヨーク・デイリー・ニュース紙は、イラク戦争後にサマワに展開し、体調不良で帰国した米兵の9人中4人の尿から劣化ウランが検出されたことを公表しました。一面
トップのスクープ記事です。私たちは早速これら記事の翻訳をしました。
ニューヨーク・デイリー・ニュースの記事は4月3日付が3本公表され、それ以降も続くようです。今回は、まず第一弾として、4月3日に一面
トップのスクープ記事として掲載された総論的な記事を翻訳して紹介します。以後日をおかずに全ての記事を紹介していく予定です。ご注目下さい。(本ニュースの巻末を参照)
※ http://www.nydailynews.com/front/story/180333p-156685c.html
※ http://www.nydailynews.com/news/local/story/180337p-156686c.html
※
http://www.nydailynews.com/news/local/story/180340p-156689c.html
※ ニューヨーク・デイリー・ニュース-ホームページ
http://www.nydailynews.com
調査対象となった兵士達の所属する第442憲兵中隊は、直接の戦闘には参加しておらずイラクに入った時期も遅いにもかかわらず被曝したのです。共通
して訴えているのは昨年8月にサマワにキャンプを設営しているときに原因不明の疾患にかかったということです。(昨年8月にオランダ軍に治安を任せるまでサマワも米軍が治安を担当していました。そして今、日本の自衛隊がサマワに派兵されていることは皆さんがご存じの通
りです)
事の発端は、帰還兵達が軍当局や軍病院の不誠実な対応に業を煮やしてUMRC(ウラニウム医療研究センター)に連絡を取り、ぜひ診断して欲しいと相談してきたことです。これを受けてその責任者であるアサフ・ドラコビッチ博士が即座に対応したのです。博士のチームは兵士達を直接診察し、その症状から劣化ウラン被曝の可能性があると判断し、尿のウラン分析の必要性を確信しました。9人の尿の分析はニューヨーク・デイリー・ニュースが資金提供してドイツのガルデス教授のところで最新鋭の機器を使って行われました。調査・分析はドラコビッチ博士とドイツのガルデス教授の共同研究となりました。
昨年の初来日の際に博士が力説しておられたことは、医師として人間として、米政府・軍の理不尽なやり方に対して、自分は自らの手で分析・調査した科学的事実を持って闘うという確固とした信念・信条でした。一般
兵士達を、現地イラクの人々を、人間を、このように被曝させあるいは使い捨て、平然と“劣化ウラン戦争”、“放射能戦争”をやり続け放射性物質をまき散らす米政府・軍の非人道的行為に対して、科学的な調査と事実を武器に立ち向かうドラコビッチ博士とUMRCの新たな挑戦が始まった。−−私たちは、今回の新聞発表をそう理解しています。同時に私たちも、博士とUMRCの挑戦を、資金面
からも、調査結果を全世界に宣伝する面からも、全面的に支援しなければならない。そう考えています。
※初来日の模様については以下を参照。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/UMRC/durakovic.htm
※新刊パンフレットとして、初来日講演会の報告集を発刊しました。ぜひご購読下さい。(下記の申し込み方法参照)またUMRCイラク調査カンパキャンペーンを行っています。カンパ方法を下記に掲載しました。こちらへのご協力もお願いします。
この調査結果は極めて重大です。思い付く限り以下簡単に列挙してみます。
(1) この調査は今回のイラク戦争に参加した米兵士の劣化ウランによる被曝を世界で初めて具体的に明らかにするものでした。しかもこの被曝兵士に関する調査・分析結果
は、単なる新聞発表用のものではありません。今年フィンランドで開かれる核医学欧州学会の年次総会で研究論文として発表されるものです。
(2) 昨年来、イラク駐留米軍の間で原因不明の疾患、奇病にかかる兵士が続出していました。最近の調査では、医学的理由で退避させられた兵士が何と1万8千人にのぼると言われています。今回の調査結果
は、こうした原因不明疾患・奇病の、少なくとも一部については、劣化ウランが原因である可能性が高まったことを示唆するものです。
※私たちは今年1月自衛隊派兵を前に、「増大する米軍兵士の犠牲と現状を直視せよ−−今日の米兵の悲惨な姿は明日の自衛隊員の姿となる危険」という論説をホームページに掲載しました。そこでは「3.劣化ウランか炭疽菌ワクチンか、あるいはそれらの合併症か。−−“原因不明の奇病”が続出。第二の湾岸戦争症候群の再現。」の「(2)湾岸戦争症候群の再来。劣化ウランが重要な原因の一つであることは間違いない。」の節を設けたのですが、これが今回の調査結果
で現実のものとなったのです。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Iraq/us_fatalities.htm
この論説に付けた翻訳資料2「数千人の米軍兵士が原因不明の医学的理由のためイラクから退避させられた」では、昨年9月段階にワシントン・ポストが報じた「医学的理由の待避兵士」は6000人に過ぎなかったのですが、この3月には18,000人まで膨れ上がったのです。
※「Medical evacuations in Iraq war hit 18,000 」
By Mark Benjamin United Press International
Published 3/31/2004
http://www.upi.com/print.cfm?StoryID=20040330-051545-6818r
(3) この兵士達は、米政府がこれまで劣化ウラン弾への被曝を渋々認めてきた「体内に劣化ウランの破片を持つ兵士」でも、「戦車の中で友軍の劣化ウラン弾の誤射を受けた兵士」でもありません。従来米政府がありえないとしてきた一般
の兵士の劣化ウラン被曝の事実が明らかになったのです。
(4) さらに重要なのは、彼ら第442憲兵中隊の兵士達は戦闘で劣化ウランに被曝したのではないということです。彼らは憲兵隊で主要な戦闘には加わっておらず、護送やイラク警察の訓練などの任務についていただけです。彼らの被曝は環境中のウランのほこりを吸い込んだことによるのです。
(5) 戦闘に参加していない彼らの9人のうち4人が被曝していたのならば、高濃度のウランのほこりが飛び交う戦闘に参加していた多数の米兵達の被曝はずっと深刻であることが予想されます。
(6) この記事によると、オランダ軍が劣化ウラン汚染を事前に調査していたことが分かります。サマワにいるオランダ軍は、駅の周辺(この場所こそ米兵達がキャンプを設営したところ)の放射能レベルが高かったので、砂漠の真ん中にキャンプを設営したというのです。
(7) しかしこの被曝米兵が指し示した最も深刻なことは、イラク戦争以来ずっとそこに住み続け、これからも住み続けるサマワの住民、更には何十万、何百万のイラクの一般
市民を劣化ウランによる被曝の危険にさらしていることを明らかにしたことです。これらサマワ帰還兵士は数ヶ月サマワにいただけです。未来永劫、責め苦のようにウランのほこりを吸い続けるサマワやイラクの住民が今後どのような被害を被り、どんな病気にかかり、どんな運命をたどるのか。これはまさしく戦争犯罪です。
※4/12(東京)、4/14(大阪)での報告集会では、このサマワ帰還米兵の被曝だけではなく、イラク住民の被曝の調査結果
についても報告される予定です。(報告集会詳細は下記「集会案内」参照)
(8) また今回の調査は、小泉政権のウソ・デタラメを事実でもって暴きました。これら米兵達は現地にいて呼吸していただけで劣化ウランに被曝する可能性があるということを証明したのです。政府・防衛庁や自衛隊幹部は、「ガイガーカウンターで(劣化ウランは)見つけられる」「近寄ったり、飲食しなければ安全」と言ってきましたが、こうした無責任な発言がウソであることが明らかになったのです。人をバカにしたようなその場しのぎのでたらめな言い逃れを繰り返してきた日本政府の責任は重大です。サマワに派兵された自衛隊員の安全対策を言うなら、直ちに撤兵させるべきです。
※「イラク戦争劣化ウラン情報 No.10
イラクでの劣化ウラン使用を否定し続ける政府答弁−−自衛隊の「放射能測定器」携行のごまかし」参照。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/DU/no_du_report10.htm
======改めてカンパキャンペーンへのご協力を!========
今回の調査結果は、ニューヨーク・デイリー・ニュースの資金援助によって出されたものです。UMRCの調査・分析は米政府・軍と真っ向から対立する形で行われているため、公的援助は一切なしです。一般
市民からの醵金が極めて重要な役割を果たしています。
日本では私たちUMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーンが、イラク調査費用全額のカバーに向けてさらにカンパ活動を継続しています。カンパ総額は3月15日現在223万4240円に達していますが、なお皆さんのご協力をお願いする次第です。
●振り込み口座番号 00950−5−264696 口座名 UMRCイラクウラン被害調査カンパ事務局
●振込用紙をご要望の方は下記までご一報下さい。
UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーン
連絡先:〒580-0023 大阪府松原市南新町3-3-28 阪南中央病院労働組合気付
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
FAX 072-331-1919
HP: http://jca.apc.org/stopUSwar/
090-5016-3844(吉田正弘)
e-mail masayo@silver.ocn.ne.jp
======新刊パンフレット案内=========
■UMRCドラコビッチ博士調査報告集会の記録。
昨年11月に行われたドラコビッチ博士初来日報告集会の記録を新刊パンフレットとして発行しました。博士の考え方、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争などUMRCの活動の実績と歴史がまとめられています。ぜひご一読下さい。
発行;UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーン/
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局。
A4版、約80ページ。頒価は700円(UMRCへのカンパを含む)+郵送費
ご希望の方は署名事務局 e-mail: stopuswar@jca.apc.org
まで。
===================================
[2]4/12東京、4/14大阪での報告集会への参加を!
−−調査結果を持って再来日するUMRCのアサフ・ドラコビッチ博士。
===================================
UMRCのドラコビッチ博士が急遽訪日します。4月12日には東京で記者会見と報告集会が、14日には大阪で報告集会を開きます。今回の訪日は、[1]でご報告したサマワからの帰還米兵士の調査結果
だけではありません。昨年9〜10月以来進められているイラク市民のウラン汚染調査の結果
を持ってこられる予定です。皆さんご多忙のこととは思いますが、ぜひおいでください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
UMRCドラコビッチ博士再来日急遽決まる−−−
初めて明かされるサマワ帰還米兵、イラク住民の劣化ウラン被曝!
−−東京、大阪で緊急報告集会を開催。ふるってご参加下さい−−
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4月12日(月)(昼) 国会議員会館でブリーフィングと記者会見
午後2時〜4時 参議院会館第5会議室(1時45分から券配布)
4月12日(月) 東京報告集会
午後6時半〜9時 文京区民センター2F
4月14日(水) 大阪報告集会
午後6時半〜9時 エル大阪 709号
****主催*****************************
UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーン
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
(問い合わせは090−5016−3844 吉田まで)
****東京集会の共催、呼びかけ人(4月3日現在、順不同)******
ASIANSPARK、アフガニスタン国際戦犯民衆法廷実行委員会、イラク子ども健康基金、基地はいらない!女たちの全国ネット、ピース・ニュース、ふくろうの会、劣化ウラン研究会、劣化ウラン廃絶キャンペーン/青山有香(大学院生)、稲月隆、加藤賀津子(基地はいらない!女たちの全国ネット)、きくちゆみ(グローバルピースキャンペーン)、倉橋正明(テロ特措法海外派兵は違憲市民訴訟の会)、小林一朗(環境・サイエンスライター/CHANCE!
pono2)、斎藤紀代美(テロ特措法海外派兵は違憲市民訴訟の会)、志葉玲(ジャーナリスト/World
Peace Now実行委員)、田中優(国際ボランティアセンター理事)、豊田直巳(フォトジャーナリスト)、藤木五郎(ピースニュース)、細井明美(イラク子ども健康基金代表)、前田朗(東京造形大学教授)、松田卓也(ASIANSPARK)、マッド・アマノ(パロディスト)、山崎久隆(劣化ウラン研究会)
************(呼びかけ)*****************
「ウラニウム医療研究センター」(UMRC)のアサフ・ドラコビッチ博士が再度訪日されることが急遽決まりました。
イラク戦争開戦1周年を迎えて、イラク戦争・占領の無法、殺戮、破壊、ありとあらゆる暴虐が益々明らかになっています。そして今回もまた大量
に使用された劣化ウランの被害も想像を絶するものになるでしょう。まさにそれは戦争犯罪です。
そこで私たちは、自衛隊派兵が既成事実化している現状の下でもう一度、劣化ウラン戦争の脅威、劣化ウラン被曝の被害を暴くべくUMRCに再来日を要請し、ここに実現することになりました。
サマワ帰還米兵およびイラク住民の被曝実態の詳細を、それぞれ具体的な数字で、しかもUMRCの責任者から直接明らかにされるのはこれが初めてです。とりわけサマワからの帰還米兵の被曝は、日本の自衛隊員にとっても無縁ではあり得ません。
劣化ウラン戦争の脅威、劣化ウランの被害の実態を広く一般市民の皆さんに知っていただく貴重な機会です。ぜひ皆さんのご協力を得て緊急報告集会を成功させたいと思います。
ふるってご参加下さい。そして周りの知人・友人にお知らせ下さい。
詳しくはHPをご覧下さい
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/UMRC/durakovic2.htm
==========(翻訳紹介)===================
劣化ウランに毒された? ショッキング・レポートは暴く:
おそらく州兵たちはアメリカのハイテク兵器の犠牲者であろう
Poisoned? Shocking report reveals local troops may be victims of america's high-tech
weapons
特別報告 フアン・ゴンサレス(デイリー・ニュース記者)
2004年4月3日(土曜日)
Newyork Daily News
http://www.nydailynews.com/front/story/180333p-156685c.html
===================================
イラクで軍務についているニューヨーク州兵陸軍歩兵中隊所属の4人の兵士が、米軍が発射した劣化ウラン弾によるダストに起因すると思われる放射能に汚染されているということが、「デイリー・ニュース」の調査で分かった。
彼らは、同じ第442憲兵中隊のメンバーである。彼らは、昨年夏にイラクの町サマワで始まった持続的な慢性の体調不良と闘い続けている、と述べている。
「私は6月にはもう具合が悪くなっていた。」とブルックリンの住宅警官レイ・ラモス二等軍曹は述べた。「私の健康はずっと悪くなり続けている。毎日頭痛がして、手にいつもしびれがあって、腹に発疹が出ている。」
この歩兵中隊の9人の兵士を診察し検査した核医学専門家は、4人が、劣化ウランで作られたアメリカ製砲弾の爆発から生じた放射性ダストを吸入したのは「ほとんど確実だ」と述べている。
「デイリー・ニュース」の求めで行なわれた検査は、4人の兵士から採取した尿サンプルにおいて、二種類の人工的組成のウラニウムが微量
含まれていることを明らかにした。
もしそうであれば、この4人−−ヘクター・ベガ軍曹、レイ・ラモス軍曹、アグスティン・マトス軍曹、アンソニー・ヨナン伍長−−は、現在のイラク戦争で吸入された劣化ウラン被曝の確認された最初の症例である。
第442憲兵隊は、大部分がニューヨークの警察官、消防隊員、刑務官で構成されていて、ロックランド郡オレンジバーグに本拠を置いている。この部隊のメンバーは、昨年のイースター(復活祭)にイラクに配備され、物資輸送の護衛を行ない、拘置所を管理し、イラク警察を訓練してきた。この歩兵中隊全体は、今月末帰還する予定である。
「これらは驚くべき結果だ。とりわけ、これらの兵士は憲兵であって戦闘の真っ最中に被曝したのではないからだ。」と、アサフ・ドラコビッチ博士は述べた。博士は米軍兵士を診察し「デイリー・ニュース」が費用負担した検査を行なったのである。
「戦闘に加わっていた他の米軍兵士たちは、もっと多くの劣化ウラン被曝をしているに違いない。」とドラコビッチ博士は述べた。博士は、1991年湾岸戦争の時には現役であった陸軍予備役大佐である。
デラウエア州の陸軍病院で勤務していた時、博士は湾岸戦争帰還兵に異常な放射線レベルを発見した最初の医師たちの中の一人であった。それ以来、博士は戦闘における劣化ウランの使用の主要な批判者となった。
劣化ウランはウラニウム濃縮過程の廃棄物であるが、15年以上にわたって、砲弾にそしてまた戦車の装甲として、アメリカ軍およびイギリス軍によって使用されてきた。劣化ウランは鉛の2倍の重さである。
その密度のために、「それ(劣化ウラン)は、戦車を守る装甲としての、また装甲を貫通
するための、優れた重金属である。」と、ペンタゴンのスポークスマン、マイケル・キルパトリックは述べた。
陸軍と空軍は昨年イラクで、少なくとも127トンの劣化ウラン砲弾を発射した、とキルパトリックは述べた。海兵隊がどれぐらい発射したかについての数値は、明らかにされていない。
キルパトリックによれば、イラク戦争から帰還した約1000人の米兵がペンタゴンによって劣化ウランの検査を受け、3人だけが陽性となったが、すべてはDU砲弾の破片(を体に受けた)の結果
である、ということである。
しかし、ニューヨーク州兵の9人中4人がDU陽性であるという検査結果は、連合軍兵士とイラク市民の間に、より広範な放射性被曝がある可能性を示している。
近年のいくつかの軍の研究は、DUを含む砲弾が爆発する際に放出される低レベル放射線は重大な危険をもたらすものではないと結論づけてきた。しかし、独立系の科学者たちの中に、またわずかだが軍自身の報告にも、そうではないことを示しているものがある。
結果として、劣化ウラン兵器は、世界中でますます大きな論争を引き起こしている。2003年1月に欧州議会は、DU兵器が使われたコソボに従軍したイタリア兵士の間に異常な数の白血病死が報告されて後、その使用のモラトリアムを求めた。
■私はますます弱っていく。私にいったい何が起こっているのか?■
陸軍によれば、劣化ウラン弾の破片によって負傷した兵士または爆発の時に戦車の中にいた兵士のみが、測定できるほどの放射線被曝に直面
するという。
しかし、はるか以前の1979年に、ニューヨーク州北部のノウルズ原子力研究所の物理学者レオナルド・ディーツは、DUに汚染されたダストが長距離を移動しうるということを発見していた。
ディーツはウラニウム同位体を分離する技術を開発した先駆者であったが、偶然次のことを発見した。彼が実験に使っていたエア・フィルターが、26マイル離れたところでDUを生み出していた国立鉛工業プラントからの放射線ダストを収集した、ということである。彼の発見でこのプラントは閉鎖に追い込まれた。
「この汚染はとても重大であったので、このプラント周辺の52カ所の地所から表土を取り除かねばならなかった。」と、ディーツは述べている。
天然ウラニウムは水や食物の中に見出されるので、あらゆる人間は、その体内にほんのわずかではあるが天然ウラニウムをもっているとディーツは言う。しかし、天然ウラニウムはすぐに害なく体外に排出される。
ウラニウム酸化物ダストは、いったん吸入されて肺にとどまると、非常に溶けにくく、何年にもわたって体内に放射線を放出しうる。
「民間人であろうが兵士であろうが、これらの微粒子を吸引するものは誰でも永久に被曝し、それは長期にわたってあまり減少しない。」と、核物理学者として33年間活躍した後に1983年に引退したディーツは言う。「結局は...セラミック状ウラニウム酸化物に被曝した帰還兵たちは大きな問題を抱えている。」
DUの批判者たちは、その危険性についての軍の観点が、時を経るにつれて変わってきていることに注目してきた。
1991年の湾岸戦争の前に、1990年の軍報告は次のことに注目していた。劣化ウランは、「被曝が体内的であればガンに結びつき、化学毒性は腎臓障害を引き起こす。」ということである。
米軍のA−10ウォートホグ対戦車攻撃機とエイブラムズ戦車が初めて大規模にDU弾を使用したのは、湾岸戦争においてであった。ペンタゴンによれば、湾岸戦争で約320トンのDUが発射された。そして、より小規模には、コソボのセルビア人地区でも使用された。
湾岸戦争では軍首脳は、爆発するDU砲弾の危険性について、兵士たちに何の警告もしなかった。数知れない米兵が、劣化ウラン弾の破片によって、あるいは吸入によって、また戦場の瓦礫を処置したことによって被曝した。
いくつもの帰還兵グループが、DU汚染を湾岸戦争症候群の要因として非難している。この湾岸戦争症候群という言葉は、湾岸戦争から帰還した何千人もの兵士を苦しめた多くの症状に対して付けられたものである。
複数の帰還兵グループからの圧力で、米国防総省は、いくつかの研究を新たに委託した。そのうちの一つは2000年に公表されたが、次のように結論づけた。DUは、重金属として「化学的な危険をもたらすかもしれない」が、湾岸戦争帰還兵は「健康に影響するほどには(劣化ウランの)摂取はしなかった」と。
米国防総省スポークスマンのマイケル・キルパトリックは、軍による70人のDUに汚染された湾岸戦争帰還兵の追跡調査によれば、深刻な健康への影響は示されていない、と述べた。
「どんな重金属についても、安全といえるものはない。」とキルパトリックは言う。「どれも化学毒性の問題がある。そしてDUについては、放射性の毒性も問題としてあげられる。」と。
しかし、彼は次のように言う。ウラニウム関連産業で働く人々についての諸研究から導き出される「圧倒的な結論」は、「それ(DU)が何らガンを増加させてはいないということを示している。」と。
しかしながら、いくつかのヨーロッパでの研究は、劣化ウランをネズミの染色体損傷や先天的障害に関連づけている。多くの科学者によれば、我々は、人体への低レベル放射能の長期的影響については、どの程度の量
なら安全であると言えるほどには、まだ十分に知ってはいないという。
イギリスの国立科学アカデミー英国学士院は、DUが使用された場所を明らかにすることを要求し、汚染された地域をクリーンアップするよう強く迫っている。
「とても多くの米兵が(イラクで)、ウラニウム酸化物ダストで深刻に被曝した可能性がある。」と、マウント・サイナイ医療センターの病理学者で劣化ウランの専門家であるトーマス・ファシィ博士は述べた。「そして、その健康への影響が将来へ向けて心配される。」と。
第442憲兵隊の兵士について言えば、彼らは、病気になってフラストレーションがたまり困惑し茫然自失になっている。彼らによれば、イラクに到着した時、誰も彼らに劣化ウランについて警告してはくれなかったし、誰もダスト・マスクを与えてはくれなかったという。
■本紙の調査を支える専門家たちの精査■
「デイリー・ニュース」による調査の一環として、核医学の専門家で劣化ウランに関して広範な調査研究を行なってきたアサフ・ドラコビッチ博士が、昨年12月に第442憲兵隊の9人の兵士を診察し、それぞれから尿サンプルを集めた。
彼のチームのメンバーであるアクセル・ゲルデス教授は、フランクフルトのゲーテ大学の地質学者でウラニウム同位
体分析を専門としているのだが、1週間以上もかかるこの尿サンプルの分析検査を行なった。彼は、マルチコレクター誘導プラズマ質量
分析器(MC−ICP−MS)と呼ばれる最新の機材と処理手順を用いた。
ゲルデス教授によれば、さまざまなウラニウム同位体を極微量で特定し測定する能力がある実験室は、世界中で約100しかない。
ゲルデス教授は、4人の兵士が体内に劣化ウランをもっていると結論づけた。劣化ウランは天然に生じることはない。それは、天然ウランの高度な放射性をもった同位
体ウラン235とウラン234が抽出されるとき、このウラン濃縮の廃棄物として生成される。
ドラコビッチ博士によれば、兵士たちの何人かからは他のウラニウム同位体ウラン236もごく微量
検出された。このウラン236は、核反応過程においてのみ生み出されるものである。
「これらの兵士たちが戦場で放射能兵器に被曝したことは、ほぼ確実である。」とドラコヴィッチ博士は述べた。
ドラコビッチ博士とゲルデス教授は、今年フィンランドで行われるヨーロッパ核医学協会の年次会合で、これらの兵士たちの研究に関する科学的な論文を発表する計画である。
DU砲弾が爆発する時には、それは攻撃目標とその周辺地域を低レベル放射能で永久に汚染するのである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
イラク戦争劣化ウラン情報 No.16 2004年4月7日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局 吉田正弘
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク・デイリーニュース・スクープ==========
「劣化ウランに毒された?ショッキング・レポートは暴く:
おそらく州兵たちはアメリカのハイテク兵器の犠牲者であろう」(続報)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
本号は、前号「イラク戦争劣化ウラン情報 No.15(2004年4月5日)」で予告していたニューヨーク・デイリーニュース2004年4月3日号のスクープ記事の続報です。全部で3本ある記事の一面
トップ記事「劣化ウランに毒された? ショッキング・レポートは暴く:おそらく州兵たちはアメリカのハイテク兵器の犠牲者であろう」は、前号の付録として掲載しました。本号で紹介するのは、残りの2本、第2記事「兵士達、健康上のリスクを知りたいと要求」、第3記事「問題の野営地の中で」です。
米国内では、早速このスクープ記事が波紋を広げています。陸軍当局や議会が動き始めるなど、様々な反応が出ているようです。同紙4月5日号は、「陸軍はニューヨーク州兵部隊を検査する予定」との続報記事を掲載しました。これも明日には訳出し、皆さんにご紹介する予定です。
[第2記事]*****************************
兵士達、健康上のリスクを知りたいと要求
Soldiers demand to know health risks
http://www.nydailynews.com/news/local/story/180337p-156686c.html
ホアン・ゴンザレス
デイリーニュース・スタッフライター
2004年4月3日(土曜日)
ニューヨーク・デイリー・ニュース
http://www.nydailynews.com
***********************************
ウォルター・リード軍医療センターの医者達は最近、レイ・ラモス特務軍曹に、生 体組織検査の結果
、彼の発疹がリーシュマニア症に由来することが分かった、と告げた。その病気はスナバエによって広がり、イラクでは数百人の兵士がかかった。
しかし、先週まで、軍医達は442憲兵中隊に属するラモスと他の2、3人の彼らの尿の劣化ウランを分析するようにという要求を拒絶した。その検査には最大1000ドルかかるかも知れない。
本紙の調査の中で検査した9人のうちの3人−−ハーバート・リード軍曹、ウイリアム・ルイス特技兵、アントニー・フィリップ特技兵−−は11月に陸軍によっても検査された。しかし、その結果
は繰り返し問い合わせを行ったにもかかわらず、数ヶ月間も保留にされたのである。
先週、陸軍当局者が第442中隊について新聞の質問を受けた後で、そして中隊のあるグループが独立の検査を求めたことが分かった後で、ウォルター・リード病院の責任者はリードとフィリップに対して、11月に行った検査の結果
は劣化ウランについては陰性だった、と伝えた。
本紙の検査でも、リードとフィリップは陰性の結果を示した。しかし、ラモスの検査は陽性を示した。サマワで劣化ウランについての疑問を提起したのは第442中隊の兵士達だけではない。
8月に、オランダ兵の分遣隊がアメリカ兵と交代するために町に到着した。オランダの新聞のレポートは、オランダ当局がサマワでの劣化ウラン弾の使用の可能性について前もって米国に質問したことを明らかにした。第442中隊の上級衛生兵であるホワン・ベガ軍曹によれば、オランダ兵はガイガー・カウンターで列車の車庫の回りの地域を調べて回り、そのオランダ軍の衛生兵達が彼に高い放射線レベルを発見したと打ち明けたのである。オランダの部隊は車庫に留まることを拒絶して、代わりに砂漠に野営を張った、とベガは述べた。
そして2月に、日本軍がその同じ町に入ってきた後で、ガイガー・カウンターを持っている日本のジャーナリストは、放射線の数値がバックグラウンド・レベルよりも300倍も高い、と報告した。
「我々がそこに着く前に、サマワでは多くの戦いがありました」と2等軍曹レイ・ラモス(41歳)は言った。「その場所はとてもほこりっぽかったし、かなりひどい砂嵐が我々を襲っていました。」
ラモスは最初、うだるようなイラクの猛暑によって倒れたのだと思ったので、すぐに回復するだろうと予想した。
「私の健康は、どんどん悪くなっていきました」と、彼は言った。「私は、何とかしようと毎日訓練をしましたが、ますます弱まっていきました。両手と顔の感覚がしびれたようになり、そして、偏頭痛が絶え間なく起こるようになりました。私は、脳卒中を起こしているんじゃないかと怖くなりました。」
彼は治療のために最初バグダッド病院に送られた。ところが、神経科医が誰もいなかったので、彼はドイツに送り出され、結局は米国に送り返された。
「私は、4ヶ月間、腹部の発疹が収まりませんでした」と、ラモスは言った。「そして、今でも、私が横になる時はいつも、手の感覚がなくなるんです。」
ウォルター・リードの医者達はてこずってきた。彼らは、夜に彼の手の感覚がなくなるのを防ごうと、添え木を装着した。そして、たくさんの筋肉弛緩剤や鎮痛剤を処方してきた。ところが何の役にも立っていない。
「私には4人の子供がいます。もし私が働くことができなければ、彼らはどうなるのでしょうか?」と、ラモスは言った。彼は軍務から戻った後、ニューヨーク警察の住宅局からブルックリン第75管区の強盗部門に異動することを待ちわびていた。「私は、私の体に一体何が起こっているのか、調査してもらう必要があるのです。」
ニューヨークのフィッシュキルにある復員軍人援護局に属する警官である、アントニー・ヨノン伍長(35歳)は、検査で陽性の結果
が出た4人のうちで劣化ウランのレベルが最も高かった、と本紙の資金提供による検査を行ったアサフ・ドラコビッチ博士は言った。
ヨノンは、吐き気、発疹と偏頭痛が始まったのはサマワでだった、と言った。「頭痛は絶え間なく起こり、どうしても止まりませんでした」と、彼は言った。「発疹は、出たり直ったりを繰り返しているようです。」
「パトロールをする時は、我々は、いつも破裂した戦車のそばを通っていました。」
彼は、その町の米軍部隊が駅の近くで、大きなドラム缶の中で毎晩屑と廃棄物を燃やしていたことを思い出した。「私たちがそれに火をつけると、煙と砂の混合物がみんなの体を覆いました」と、彼は言った。
ヨノンは、小規模な手術のために8月にイラクから引き揚げ、最初にドイツに送られた。
「彼らは我々に調査票を与えました。劣化ウランがイラクにあることさえ誰も我々に話さなかったので、劣化ウランに被曝しなかったというところに印をつけました」と彼は言った。
[第3記事]*****************************
問題の野営地の中で
Inside camp of troubles
http://www.nydailynews.com/news/local/story/180340p-156689c.html
by フアン・ゴンサレス デイリー
ニュース・スタッフライター
2004.4.3(土)
ニューヨーク・デイリー・ニュース
http://www.nydailynews.com
***********************************
第442憲兵隊の兵士たちは、イラクへ行く前に劣化ウランについて聞いたことは一度もなかった。
彼らはただ、説明がつかないさまざまな体調不良が自分たちにふりかかったということを知っているだけである。
昨年、この中隊の十数人もの兵士たちが、さまざまな病気の治療のためにフォート・ディックス基地へ送り返された。彼らの懸念に対処する軍のやり方に失望して、彼らは、自分たちの体験についての本紙の多岐にわたるインタビューに応じた。そして彼らのうちの9人は、そのあと結局、アサフ・ドラコビッチ博士が率いる専門家チームによる検査に進んで応じた。
兵士たちによれば、彼らのうちのたいていは、昨年夏サマワに駐屯しているうちに病気になったのである。サマワは、バグダッドの南方150マイルにある町で、戦争の第1週目に激しい戦闘が行われた場所である。
彼らの部隊は、ディワニヤ、カルバラ、ナジャフに短期間滞在した後、6月にこの町に入った。彼らは、町の郊外にある巨大な、ほこりっぽい、害虫などがはびこる、列車の発着場で野営地を設営した。
彼らが言うには、まさにそこで彼らの問題が始まったのである。
「ある夜、10人から15人が103度(摂氏39.4度)を超える熱を出し、悪寒や、その他さまざまな説明のつかない症状がおこった。」と、この中隊の衛生兵の長フアン・ヴェガ軍曹は述べた。彼によると、中隊の160人の兵士のうち十数人が突然腎臓結石を発症したという。
陸軍の1990年の研究は、DUを、まさに「腎臓障害を引き起こす化学的毒性」と結びつけていた。
「私は、指揮官にこう言ったんです。『我々は、この地獄、この場所から抜け出す必要があります。ここには何か悪いものがあるにちがいありません。』」と、34歳のニューヨーク消防局の救急救命士であるヴェガは述べた。
兵士たちは、中隊が寝起きしている場所から100ヤード(約91メートル)も離れていないところの平積み貨車にイラクの2台の戦車が積み込まれて運ばれていったのを思い起こしている。そのうちの1台は、砲撃されてすっかり破壊されていた。
米国防総省当局者は次のことを確認した。DU貫通体が目標にあたって爆発するとき、ウラニウム酸化物の細かいエアロゾルや放射性ダストができるので、劣化ウラン弾が命中した戦車は、戦場での放射能の最も大きな発生源の可能性があるということである。戦車が人に近いところにあればあるほど、ダストを吸引する危険性は大きくなる。
さらに、国連のイラクに関する環境報告は、昨年、次のことを警告していた。「高性能のダスト・マスクを着用していなければ、」劣化ウラン弾によって攻撃された目標物から150メートル以内では、「DUダストを吸引する高い可能性がある」ということである。兵士たちは、ダスト・マスクを受け取ったことなど一度もなかった。
----------------------------------------------------------
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーン事務局
吉田正弘 事務局ホームページ
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/
吉田eメールアドレス
masayo@silver.ocn.ne.jp
>>page top
[news mail 05 Apr 04]
関西電力がアメリカへ劣化ウラン無償譲渡
こんにちは、「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。以下のテキスト「関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡」は、J-WAVEナヴィゲーター野中英紀さんのblog「Viewz」に4月1日付けで掲載されたものです。
これは、いまから約3年前、2001年6月の衆議院での北川れん子議員(社民党、昨年の衆院選で落選)からの質問書に対する内閣総理大臣小泉純一郎による回答を一部抜粋して掲載し、これに対する野中さんの感想が述べられたものですが、劣化ウラン弾を製造しているアメリカUSEC社に対して、関西電力が劣化ウランを無償譲渡していた事実があきらかにされています。
いまでこそ、劣化ウラン弾の危険性が日本のメディアや一般の人々に広く認知されるようになってきましたが、当時この問題に注目していた人はごく限られたのではないでしょうか。わたしは知りませんでした。いま現在も関西電力が無償譲渡を続けているか否か、また当時譲渡された劣化ウランが実際に劣化ウラン弾に使用されたか否かなど不明な点は多いのですが、広く情報を共有するためにお知らせします。
劣化ウラン弾については以下のページをご参照ください。
*劣化ウラン弾とは・・・
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%F4%B2%BD%A5%A6%A5%E9%A5%F3%C3%C6
http://www9.ocn.ne.jp/~petro/bombud.htm
*「劣化ウラン弾と経済制裁」森住卓のホームページより
http://www.morizumi-pj.com/iraq/iraq.html
*「知られざるヒバクシャ 劣化ウラン弾の実態」中國新聞連載記事
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/
*劣化ウラン研究会ホームページ
http://www.jca.apc.org/DUCJ/index-j.html
このニューズメールでは野中さんのblogのテキストに続けて、衆議院のホームページより、北川れん子議員の質問主意書とこれに対する内閣総理大臣の答弁を転記しました。漢数字などを読みやすく変更したかったのですが、当該ホームページの「著作権・リンクについて」のページに「ホームページの内容の全部又は一部について、衆議院に無断で改変を行うことはできません」と明記されているのでやめておきました。そんなわけで少々読みにくいです。
*このニューズメールの転送転載について 衆議院ホームページに掲載された質疑等のテキストは、私的使用については認められているようなので個人的な転送は歓迎します。ただし、ホームページ等への転載については以下の「著作権・リンクについて」のページをお読みいただき、各自判断してください。
*衆議院ホームページは・・・
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index.htm
*衆議院ホームページ内の「著作権・リンクについて」は・・・
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_link.htm
みどり
*************************************************************
関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡
*************************************************************
2004年4月1日 Viewz
J-WAVEナヴィゲーター野中英紀さんのblogより転記
http://eiki.typepad.com/views/
関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡
■まさか・・・これが巡り巡ってアメリカの劣化ウラン弾の材料に使われているなんて事、ないだろうな?
2001年6月の衆議院でのやりとり。質問者は衆議院議員北川れん子(社民党)。
関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡に関する質問主意書
関西電力は四月二五日、市民団体との交渉の場で、劣化ウランの「所有権」を、濃縮役務を委託しているアメリカ合衆国・ウラン濃縮会社(以下、USEC社)に「無償で移転」しているという事実を明らかにした。また無償譲渡の理由については、「いらないもの」だからとしている。
さらにこの質問によると。
アメリカUSEC社のパデューカ濃縮工場およびポーツマス濃縮工場の劣化ウランから劣化ウラン弾が製造されていることは、通
信社・ロイターが二○○一年一月二○日に報じるなど周知の事実である。関西電力が無償譲渡した劣化ウランが兵器の材料として使用されている可能性は否定できない。したがって、関西電力によるアメリカへの劣化ウランの譲渡は、原子力基本法第二条に定める基本方針「原子力の研究、開発及び利用は、平和の目的に限」る規定に反し、先に述べた政府の武器輸出三原則および憲法の平和原則にも背反するのではないか。
この質問に対する答弁書によれば、「(劣化ウランを譲渡された)米国USEC社からは、関西電力株式会社から委託されたウラン濃縮に伴い発生した劣化ウランを劣化ウラン弾の製造のために使用したことはない旨の説明を得ている。」というけど、誰か確認したのか?
それに劣化ウランって、他にどんな使い道があるんだ?
原子力委員会長期利用計画策定会議第二分科会報告(平成一二年六月五日)は、「ウラン濃縮に伴い発生する劣化ウラン」を、「将来の高速増殖炉等」で「利用」する核燃料物質と位
置づけている。
“将来の”っていうことは、今はどっかに保存してあるわけ?
*************************************************************
関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡に関する質問主意書
*************************************************************
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a151097.htm
質問本文情報 平成十三年六月十四日提出 質問第九七号
関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡に関する質問主意書
提出者 北川れん子
------------------------------------------------------------------------
関西電力は四月二五日、市民団体との交渉の場で、劣化ウランの「所有権」を、濃縮役務を委託しているアメリカ合衆国・ウラン濃縮会社(以下、USEC社)に「無償で移転」しているという事実を明らかにした。また無償譲渡の理由については、「いらないもの」だからとしている。
原子力委員会長期利用計画策定会議第二分科会報告(平成一二年六月五日)は、「ウラン濃縮に伴い発生する劣化ウラン」を、「将来の高速増殖炉等」で「利用」する核燃料物質と位
置づけている。劣化ウランは、「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」(原子炉等規制法)に規定される核燃料物質であり、資源の有効利用を謳う政府の原子力政策においては将来的利用に備えて「適切に貯蔵していく」べき燃料資源のはずである。
劣化ウランを「いらないもの」とし、アメリカへ無償譲渡するという関西電力の行為は、原子力基本法に謳う政府の原子力政策と明らかに矛盾するものである。また本件行為は、劣化ウラン弾の原料物質の提供であり、当時の三木武夫総理が一九七六年二月二七日に衆院予算委員会で述べた武器輸出三原則にも反し、かつ憲法九条で掲げる平和原則にも抵触している。
外交と原子力に関する政府の基本政策に背馳する行為であり、政府の監督責任が問われるべき重大問題であると考える。
よって以下、関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡について質問する。
一 劣化ウランを「いらないもの」とする関西電力の見解は、劣化ウランを将来の核燃料と位
置づける政府の見解と矛盾するのではないか。矛盾しないとするのであれば、その理由を明確に説明されたい。また、アメリカへの所有権移転は、「将来におけるエネルギー資源」の確保を原子力利用の推進理由と規定している原子力基本法に背反するのではないか。
二 アメリカUSEC社のパデューカ濃縮工場およびポーツマス濃縮工場の劣化ウランから劣化ウラン弾が製造されていることは、通
信社・ロイターが二○○一年一月二○日に報じるなど周知の事実である。関西電力が無償譲渡した劣化ウランが兵器の材料として使用されている可能性は否定できない。したがって、関西電力によるアメリカへの劣化ウランの譲渡は、原子力基本法第二条に定める基本方針「原子力の研究、開発及び利用は、平和の目的に限」る規定に反し、先に述べた政府の武器輸出三原則および憲法の平和原則にも背反するのではないか。政府の見解を説明されたい。
三 青森県六ヶ所村のウラン濃縮工場には現在、約六七○○トンの劣化ウランが六フッ化ウランの形で保管されている。また、核燃料サイクル開発機構も、人形峠の濃縮パイロットプラントで作り出した約二四○○トンの劣化ウランを六フッ化ウランの形で管理している。政府は劣化ウランを将来の核燃料物質としているが、具体的な使用計画はどうなっているのか、明らかにされたい。また六フッ化ウランは、放射性物質であると同時に、化学的反応性と毒性の非常に強い気体であり、漏れ出した場合、深刻な被害を引き起こす。六フッ化ウランの形態での貯蔵は大変危険であると考えるが、いつまで現状の形態での保管を続けるのか、見通
しを明らかにされたい。
右質問する。
***********************************************************************
関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡に関する質問に対し、 別紙答弁書を送付する。
***********************************************************************
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b151097.htm
答弁本文情報 平成十三年七月十日受領 答弁第九七号
内閣衆質一五一第九七号 平成十三年七月十日
内閣総理大臣 小泉純一郎
衆議院議長 綿貫民輔 殿
衆議院議員北川れん子君提出関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡に関する質問に対し、別
紙答弁書を送付する。
------------------------------------------------------------------------
衆議院議員北川れん子君提出関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡に関する質問に対する答弁書
一について
海外の事業者に委託して行うウラン濃縮に伴い発生する劣化ウランの所有権を受託者に移転することについては、原子力基本法(昭和三十年法律第百八十六号)等にこれを禁止する規定は存在しない。また、御指摘の原子力委員会長期計画策定会議第二分科会報告(平成十二年六月五日)は、「なお、国内でのウラン濃縮に伴い発生する劣化ウランは、将来の高速増殖炉等への利用に備え、適切に貯蔵していくことが望まれます。」と述べているが、海外の事業者に委託して行うウラン濃縮に伴い発生する劣化ウランの取扱い方等については、何ら言及していない。現時点では、海外の事業者に委託して行うウラン濃縮に伴い発生する劣化ウランの取扱い方等については、政府として特定の見解を有していない。
二について
御指摘のロイター社の報道に係る事実関係について、米国USEC社からは、関西電力株式会社から委託されたウラン濃縮に伴い発生した劣化ウランを劣化ウラン弾の製造のために使用したことはない旨の説明を得ている。
三について
青森県六ケ所村所在の日本原燃株式会社ウラン濃縮工場において保管されている劣化ウランについては、同社が設置を計画している「MOX燃料工場(仮称)」においてウラン・プルトニウム混合酸化物燃料の母材等として利用することを見込んでいると聞いており、その具体的な利用計画については、同社が検討していくものと承知している。また、核燃料サイクル開発機構人形峠環境技術センターにおいて保管されている劣化ウランについては、将来高速増殖炉等で利用することを見込んでいると聞いており、その具体的な利用計画については、やはり、同機構が検討していくものと承知している。
同社及び同機構が現在行っている劣化ウランの貯蔵については、同社及び同機構に対する核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(昭和三十二年法律第百六十六号)第十三条等の規定による加工の事業の許可等に際し、核燃料物質による災害の防止上支障がないものであることを審査等しており、今後とも、同社及び同機構の加工施設のうち貯蔵施設の性能については毎年一回の定期検査を適切に実施してまいりたい。
>>page top
[news mail 04 Apr04]
「殺されたのは、ただの“民間人”ではない」
こんにちは、「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。本日配信の「TUP速報281号 【TUP論説】殺されたのは、ただの“民間人”ではない」を転送します。TUP速報を受信されているかたには重ねての配信となりますことをあらかじめお詫びします。
以下は3月末にイラク・ファルージャにて走行中に襲撃され、焼死体を橋に吊されるなどしたアメリカ人の身元についての論説ですが、わたしが驚いているのは、かれらが復興支援事業に携わる「単なる民間人」ではなかったことではなく、これが日本のマスメディアでは広く報じられていなかったという事実のほうです。
イギリス、アメリカのメディアではもちろん、いちいち確認はしていませんがおそらくはその他の国のメディアでもこれは周知の事実だったのですから、日本のメディア関係者が知らなかったとはとても思えません。知っていたけど事の重大性に気づいていなかった? もしくはほんとに知らなかったの?
この件には直接関係ありませんが、同様の機能を果たす傭兵たちについてのフィスクの記事がZNetに上がっています。お時間がありましたらこちらもぜひお読み下さい。(転送するテキストの3番目の項目「民間軍事企業――21世紀の傭兵?」参考のトップにあるものと同じです。)Zでは4月1日付けになっていますが、これはファルージャの事件前の3月28日付インディペンデントに発表されたものです。
Coalition of the Mercenaries
Occupiers Spend Millions on Private Army of Security Men
by Robert Fisk and Severin Carrell
The Independent (UK)
http://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?SectionID=15&ItemID=5256
また、この事件後にその要因について言及した記事が同じくZに掲載されています。これは占領軍によって息子や兄を失ったイラク人のついてのレポートですが、米兵によって殺された3人は「単なる民間人」ではなく取材中のジャーナリストとドライバーでした。
Families Rage
The murder of a journalist in Iraq
by Robert Fisk
UK Independent
http://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?SectionID=15&ItemID=5263
みどり
----------------------------------------------------
TUP速報281号 04年4月4日 【TUP論説】
「ファルージャで惨殺されたのは、ただの“民間人”ではない!」
----------------------------------------------------
3月31日にイラクのファルージャでアメリカ人4人が殺され、その焼死体を住民が引きずまわしたり、鉄橋から逆さ吊りにしたりした悲痛な事件について、日本のマスコミは米国の「民間人」「ビジネスマン」「復興請負業者」などとボカした伝え方をしているようです。けれども、新聞・テレビを含め海外ニュースでは、4人が占領軍暫定当局のブレマー行政官の身辺警護にも当たるブラックウォーター社という特殊警備会社の社員であることをはっきり報じています。4人を単なる「民間人」や「ビジネスマン」ととらえたのでは、問題の本質を見逃してしまいます。被害者の冥福を祈るとともに、自衛隊派遣にも影響する事態をより正確に理解するために、いまわかる範囲で情報提供します。
2004年4月4日 星川 淳/TUP
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ブラックウォーター社■
「ブラックウォーター・セキュリティ・コンサルティング」という名称で、米国ノースカロライナ州に本部を置く広義の警備保障会社「ブラックウォーターUSA」の傘下5社の一つ。要人や重要施設の警護のほか、米軍や警察の特殊部隊、外国民兵組織などに武器と訓練を提供する。年収10〜20万ドル(1000〜2000万円)の高給により、現役・退役を問わず軍から引き抜かれた幹部・教官・社員が主力で、実態は民間軍事企業。米軍やFBIと連携した特殊任務も多く、イラクではブレマー行政官の警護も担当する。
[参考]
http://www.blackwatersecurity.com/
http://www.cnn.com/2004/US/South/03/31/civilian.deaths.ap/
■ファルージャ襲撃■
公式発表では、襲撃されたときの任務は食料運搬の警護とされるが、車両に大量の武器が積まれていたとの報道もあって、真相は不明。現場で発見されたチラシには、イスラム過激派の名で、イスラエルによるパレスチナのハマス指導者ヤシン師暗殺に対する報復と書かれていたようだ。アメリカ側は海兵隊4000人を投入した強硬な平定作戦を検討中。イラク国民の占領への憎悪は、各地でいっきに高まる可能性がある。
[参考]
http://www.juancole.com/
■民間軍事企業――21世紀の傭兵? ■
この事件の背景には、米英が進める“軍事アウトソーシング”ないし“戦争民営化”とも呼ぶべき方針がある。正規軍に同行して兵站・給食・技術サービスなどを提供する民間企業社員は、湾岸戦争時の兵士100人に1人から、今回のイラク戦争では兵士10人に1人まで激増したといわれる。戦闘終了後の占領にともなう警護サービスも、この現代の傭兵ビジネスの一端で、米英のほか南アやチリからも相当数の私兵が参入している。
最大の問題は、正規軍と違って国際条約やROE(交戦規則)に縛られないため、誤った行動などによる被害の責任を問われず、また死傷者が出ても“企業秘密”の名目で正式な犠牲者にカウントされないこと。自国兵士の被害が最大のダメージとなる政府としては、国民に犠牲の少ない戦争と見せかけることができる。もしこうした軍事企業関係者の被害を加えれば、イラクの米側死者数は現時点で600人をはるかに上回っているだろう。
さらに、ブラックウォーター社員の高給が示すとおり、表向きの戦費支出が節約できるように見えて、じつは国庫や国際的な復興援助供出金から民間企業に莫大な資金が流れ、むしろ費用対効果
が低下しかねない(燃料や給食で不正請求したハリバートンが好例)。軍からこれら民間軍事企業への人材流出も問題化しつつある。
[参考]
http://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?SectionID=15&ItemID=5256
http://www.workingforchange.com/article.cfm?itemid=16701
http://www.findarticles.com/cf_0/m1181/1998_Fall/56021075/p1/article.jhtml?term=David+Shearer
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TUP速報 配信担当 菅原 秀 Schu Sugawara
電子メール: TUP-Bulletin-owner@yahoogroups.jp
TUP速報の申し込みは:
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/
*問い合わせが膨大な数になっています。ご返事が書けない場合がありますのでご容赦ください。
>>page top
[news mail 02 Apr 04]
日本の大量破壊兵器で殺され続ける人々
こんにちは、「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。 本日受け取ったメールを転送いたします。同じメールを海南さんから直接、あるいは転送で受け取られたかたには重ねての配信となりますことをあらかじめお詫びします。
以下に続くテキストは映像作家の海南友子さんが現在制作中のドキュメンタリー『にがい涙の大地から』の取材報告です。旧日本軍が敗走のおりに中国東北部に投棄した毒ガス兵器や不発弾によって今現在も苦しみ続け、殺され続けている人々にとっては、まだ戦争は終わっていません。
・3月末まで約1ヶ月間にわたる中国東北部での取材報告
・1ヶ月の滞在で60人の被害者に会いました
・日本政府は日本国内の毒ガスしか調査を始めていません
・取材してきた内容を元に、ドキュメンタリー映画を製作中
・4月27日(火)毒ガスと砲弾に関するイベントのおしらせ
・4月3日(土)『マルディエム彼女の人生に起きたこと』東京上映会のおしらせ
(慰安婦についての海南さんのドキュメンタリー上映のお知らせ)
『マルディエム彼女の人生に起きたこと』の詳細は海南さんのホームページで
http://kanatomoko.jp.todoke.net/
何通かみなさまにお知らせしたいテキストがたまっていますが、このメールには明日土曜日のイベントのお知らせが含まれているので、最初にお送りすることにしました。このあと数時間のあいだにほかものもお送りする予定です。週末にお読みくだい。
みどり
*******転送歓迎***********************************
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
今日も、日本の兵器で殺され続ける人々
『にがい涙の大地から』
報告イベントのお知らせ と
ドキュメンタリー制作予告
★━━ 海南 友子 ━━━━★
◇日本の大量破壊兵器! ◇
3月末まで約1ヶ月間、中国東北部に行ってきました。かなりショックな旅でした。
イラクやアフガンで、爆弾を拾った子供が死んだという話を時々耳にします。それとまったく同じことが、中国で今も起きています。そして、その爆弾の何割かは、マスタード、イペリット、青酸等の毒ガス(旧日本軍の化学兵器=大量
破壊兵器)です。フセインが国内で化学兵器を使ったことは盛んに非難されていましたが、ニッポンは、それとまったく同じことを中国でして、そのまま放置し続けてきました。
◇私が出会った人々◇
一ヶ月の滞在で、60人の被害者に会いました。毒ガスの被害は本当に、恐ろしいものです。
・直接触った人は、体中がダチョウの卵のような大きな水ぶくれではれ上がり、そこから気持ちの悪い黄色い液が流れ続けます。
・吸い込んだ人は、気管支がやられ、朝も夜も地獄のそこから聞こえるよな恐ろしいような咳に取り付かれます。事故にあってから17年間ぐっすり寝たことがないひともいます。
・毒ガスが粘膜すべてを壊すので、眼球、リンパ腺などがただれ、異常な痒さと痛 みが続く。
・やる気を失わせる効果があり、多くの人が体調不良と憂鬱な精神状態で仕事どころか家事さえもできなくなって寝込んでいます。建物の2階にさえ上がれない人もいます。
・そして、多くの人が生殖能力を失っています。男性の生殖器はただれ、腐る。女性は膣も外陰部も水ぶくれで激しい痛みとかゆみ。20代で事故にあった人も多く、被害者の妻や夫も、性交渉のない状況で生きることを強いられています。
・一人一人が筆舌に尽くしがたい被害を受け、家族全員が経済的、精神的においつめられたまま人生を送っています。ここにかききれない多くの悲しみと痛みに毎日であって、とても苦しい旅でした。
◇どこに毒ガスが捨てられているのかわからない ◇
事故現場の多くはごく普通の街角です。道路や河川の工事中に見つかることが多いです。去年8月のチチハルの事故現場は、どこにでもある団地の一角でした。そこで毒ガスの入ったドラム缶
が見つかり、1人が亡くなり、40人以上が感染。中には7歳から16歳の子供も含まれています。
何人もの被害者が私に問いかけました。
『私たちはこれからもこの町で生きていかねばなりません。いったい、どこにどのくらい捨てたのか、とにかくそれを教えてください。平和な時代に、子供や孫たちが同じ被害にあわずしたいのです。』
こうした被害は、戦後すぐから今に至るまで、ずっと続いています。中国政府も最低限必要な対応をしてきましたが、何より、毒ガス兵器がどこに捨てられたかの情報が日本からほとんど提供されていません。90年代になって、一部の化学兵器の処理を日本政府は始めていますが、どこにあるのかもわからないものが多く、難航しています。
◇娘は砲弾で粉々になって死んだ◇
日本軍は毒ガス以外に、砲弾も数多く捨ててきました。畑や山などに大量に捨てられています。被害者の多くは子供です。2000年代に入ってからも、その被害は続いています。
・ある家では、いとこ同士の3人の子供が家の前で拾った金属で遊んでいたら、それが突然爆発し、そのまま3人は跡形もない肉片になりました。3人の血と肉が家の前の壁にべったりと張り付いたそうです。
・ある家の子供は畑で砲弾を拾って遊んでいました。落とした拍子に爆発し、下半身が吹き飛びました。あわてて駆け寄った父親が、何とか助けたいと子供を抱きかかえると、残っていた上半身から内臓がすべて流れおちました。1998年の事です。
☆現在進行形の戦争被害☆
元『慰安婦』などの戦争被害者にあった時にも、過去の戦争の傷跡はずっと続くと何度も思いました。でも、この毒ガスや砲弾の被害者は、あえていうなら、現在進行形で新しい被害がおき続けています。
時々、『過去の戦争は自分には関係ない!』という人がいますが、遺棄してきた兵器で、今日人々が傷つき殺されていることも、『私たちに関係ない』といえるでしょうか?
もし、あなたが逆の立場で、突然、住んでいる町内から外国の軍隊が60年以上前に捨てた毒ガスが見つかって、それで取り返しの付かない被害にあったとします。それは、誰の責任でしょうか? 過去のことだから関係ないと、その国の人々が言ったなら、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?
それが、いま、私たちが中国にしていることです。
☆イラクの大量破壊兵器より、日本の大量破壊兵器の処理を!☆
中国だけでなく、茨城県の神栖町や神奈川県の寒川など日本国内でもあいついで毒ガスの被害が起きています。 イラクの大量
破壊兵器を大儀に、日本はいま自衛隊をイラクに送っていますが、あるかないかもわからない他人の国の大量
破壊兵器のことより、日本が作って捨ててきた大量破壊兵器(毒ガス)を処理すべきではないでしょう
か?
☆出会ってしまった私にできること
誰にも知られずに、傷付いている人が沢山いたことを、ふとしたきっかけで知ってしまった私は、自分にできることを考えています。
とりあえず、VTRをつくること、あと、積極的にこの話を人にしていくことを始めます。興味がある方がいらしたら、このメールを転送していただけるとうれしいです。
政府は日本国内の毒ガスしか調査を始めていません。海外分も調査をするように、意見を送ってください。
*詳細は環境省HP http://www.env.go.jp/chemi/gas_inform/index.html
また、お近くで中国東北部(旧『満州』)にゆかりのある元兵士の方や民間人の方がいらして、毒ガスの情報をおもちでしたら、ぜひ、私に情報をお寄せください。小さな情報が新しい次の被害を防ぐことになるかもしれません。
*******************************************************
■◇日本の遺棄兵器をテーマにしたドキュメンタリー映画
『にがい涙の大地から』(仮)
製作中 5月末完成予定
*******************************************************
取材してきた内容を元に、ドキュメンタリー映画を製作中です。興味を持ってくださったら、ご一報ください。上映希望も大歓迎です。完成予定は5月末。完成次第サンプルビデオをお送りします。
お問い合わせは、 kanatomoko@hotmail.com
か 03-3357-5140まで
________________________
■◇毒ガスと砲弾に関するイベントのおしらせ
4月27日(火) 18:00〜
毒ガスや砲弾の件で訴訟を起こしている原告が訪日します!
場所・早稲田大学 (会場の詳細は以下にお尋ねください。)
問い合わせ・中国人戦争被害者を支える会03−5396ー6067
________________________
■◇『マルディエム彼女の人生に起きたこと』東京上映会
4月3日(土) 13:30 開場 13:45 上映開始
ところ:青の奇跡(03-5343-6037)(京王線・東急世田谷線「下高井戸駅」徒歩30秒)
1,000円 (ワンドリンク付き) MAGO-SEN(「孫の世代の戦争責任って?」実行委員会)
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/5453/index.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇参考資料
12月に雑誌で遺棄毒ガスと砲弾の被害者のことを書いた記事の一部です。興味のある方にはぜひ、読んでいただきたいので迷惑を承知で遅らさせていただきます。
【 にがい涙の大地から 〜終わらぬ被害・旧日本軍の遺棄兵器〜 】
■ 毒ガスに塗り替えられた人生
ハルピン市内に住む李臣さん(五十九歳)は一九七四年、河の浚渫工事の仕事中に毒ガスの被害にあった。日本軍敗戦の年に生まれた李臣さんは、当時、すこぶる健康な二十九歳の青年だった。三年前に結婚した奥さんと、生まれたばかりの長女とのしあわせな毎日を送っていた。
ある晩、いつものように仲間四人と働いていたとき、突然ガリガリという不審な音がして、船のエンジンに何か絡まって止まった。
『なんだろう?と思ってポンプの中をのぞいたんですよ。そしたら、黒い液体が少し漏れていたんです。わたしが引っかかっている物体を取り出して、仲間に渡したんです。』
次の瞬間、強烈なマスタードの匂いがして、あまりの刺激臭に目が開けられなくなった。その空気を吸ったとたん、そこにいた四人全員が気分が悪くなって、吐き気をもよおし、そのまま仕事ができなくなってしまった。早めに仕事を切り上げた李臣さんは、『何か得体の知れない毒物に違いないと直感しました。ただ、まさかそれが日本軍の遺棄した毒ガスだとは夢にも思いませんでした。』
家に帰るとすぐに毒ガスの症状が出始めた。毒ガスの入れ物に触った両手にはぶどう大の水泡が沢山できて、まるでぶどうの房のように膨れ上がった。眼からは涙が止まらなくなり、頭にも卵のような大きな水泡ができた。
自分の体の異変を尋常でないと感じた李臣さんは、病院にかけこんだが、医師も『見たことも聞いたこともない症状だ』として、治療法が見つからなかった。
その間にも症状はどんどん悪くなり、顔は真っ黒になり、手も変色してしまった。手の指と指の間がくっついて水かきのようなものができた。医者に行って切ってもらっても、すぐにまた同じように水かきができる。寝ていると体中から膿がでて、布団がぐっしょりと濡れるので、夜中に何度も変えなければならなかった。手や口が腐ってひどいにおいがした。トイレにも満足にいけなかった。
妻の呉鳳琴(ウ・フウチン)さんは『変わり果てた夫の姿を見て、自分の人生の幸せはなんと短いのだろうかと毎日泣きました。原因もわからない。直る当てもない。働けなくなった夫と、生まれたばかりの子供を抱えて、明日からどうやっていきていこうかと途方にくれました。』
原因が旧日本軍の毒ガスだとわかったのは、事故から一ヶ月後、北京の国立病院で見てもらったときだ。担当した医師は同じような症状の患者を診たことがあった。原因を聞いた李臣さんは目の前が真っ暗になった。
『毒ガスが原因なら、もう一生直らないとわかったからです。以前、日本軍の毒ガスの被害を記事で見たことがあったからです。これで、自分の人生ももうおわったと思いました。』
それからの李臣さん一家の生活は悲惨を極めた。入退院を繰り返し、あまり働けなくなった夫の収入は半分以下に減った。代わりに、妻がごみ広いなどの仕事で働いて生活を支えたが、治療費がかかるために極貧生活になった。八十五年の春節(旧正月)には家にお金が二元しかなかった。正月なのに餃子さえも食べることができなかった。父親の得体の知れない病気は伝染病だとうわさになり、近所付き合いもままならなくなった。
『娘が小さいころ、道で遊んでいる友達の仲間に入ろうとすると、ほかの子供たちの母親が飛んできて、自分の子供をそれぞれ家に連れて帰るんです。あの一家は、奇病の一家で、遊ぶと移るかもしれない。一緒に遊んじゃいけないと。うちの娘はいつも仲間はずれでした。私は母親として娘に何もしてやれないのが悔しかったし、自分たちに何の落ち度もないのに、なぜ、こんなめにあわなければならないのかと悔しくて悔しくてたまりませんでした。』
事故にあってから生まれた次女は病気がちで、満足に学校にも行けなかった。
『学校に行かせるどころか、娘に新しい服も買ってやれない。アイスを食べたいとねだられても買ってやれない。自分の被害のせいで家族をそういう目にあわせていることが本当につらくて、つらくて。』
生きている自信をなくした彼は、二回、自殺を図っている。何とか、一命を取り留めたが、毎日、死にたい、死にたい、と思い続けていた。毒ガス兵器の症状は、肉体的だけにとどまらず、精神的にも李臣さんを苦しめたのだ。
厳しい年月をともに過ごしてきた夫婦はとても仲がいい。住んでいる集合住宅の屋上を借りて、小さな花壇を作り、二人で花の手入れにいそしんでいる。子供も大きくなって結婚し、生活を支えてくれているので、かつてのような極貧生活ではない。
『この草は食べられるのよ。まずしくかったからいろんなことを知ったわ。』
仲良く話す二人だが、次女を生んでから二十五年以上、二人はセックスをしていない。若かった二人は事故の後も、症状がひと段落すると普通
に性生活をはじめた。しかし、セックスのたびにあまりに痛むので病院で見てもらうと毒ガスは李臣さんの精液を通
じて、奥さんの子宮をぼろぼろにしていた。それでも若かった二人は、もう一人子供をつくりたいと体を交わしたが、次女が生まれた後は、病気が妻に移るためにセックスをすることをやめた。
『私もね、若かったんですよ。愛している人に愛してもらえない。愛し合いたいのに愛し合えない。そのつらさが、わかりますか? 女としての幸せも毒ガスのせいで、なくなってしまったんですよ。』
いまも、李臣さんの体には、むごたらしい毒ガスの傷があちこちにある。さすがに最近は年月がたったので、体に水泡や水かきができることはあまりなくなったが、足を悪くしていて歩くのがやっとだ。毎日毎日、心臓や肝臓などの障害のためにおよそ三〇錠の薬を飲んでいる。事故から三十年を経た今も、李臣さんの体は、外側も内側もぼろぼろなのだ。同じ事故にあった仲間も同じような症状で苦しみ、すでに亡くなったものもいる。
今年の八月にチチハルで起きた最新の毒ガス事故の新聞を見ながら、二人はつぶやいた。
『事故にあったこの人達は、私たちが味わった苦しみをこれからずっと味わうんですよ。貧しくて死にたかったこと、病気がひどくてやりきれなかったこと、愛し合いたくても愛し合えなかったこと。なぜ、同じ間違いがいつまでも続くんでしょう? あんな苦しみは私たちだけで十分です。他の誰にも味わってほしくない。』
>>page top
[news mail 24 Mar04]
ブッシュの手の平で踊る小泉の日本
こんにちは、「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。
本日配信の「TUP速報276号 ブッシュの手の平で踊る小泉の日本」を転送します。TUP速報を受信されているかたには重ねての配信となりますことをあらかじめお詫びします。
イスラエルによるハマスの精神的指導者ヤシン師の暗殺はほんとうに驚きました。なんてことをするんだ。1発目のミサイルを撃ち込んだのち、数分おいて2発目3発目のミサイルを撃ち落とす、いつものイスラエルのやり方です。2発目3発目の役割は犠牲者を助けるために集まった人々をひとりでも多く殺すこと。今回の暗殺では1発目でヤシン師殺害の目的を果
たし、同時に4人を殺していたので、残りの死者と多くの負傷者は後続のミサイルの「戦果
」でしょうか。
新聞によれば、ヤシン師は頭と顔の半分を吹き飛ばされ、少し離れたところにかれの車椅子が転がっていたそうです。また、ハマスのホームページには、イスラエルがガザから撤兵すればハマスは攻撃をやめるというヤシン師の言葉が掲載されていたとも伝えられています。シャロンはこのジェノサイドをやめたくないとしか思えません。パレスチナがいったいこれからどうなっていくのか想像するのもおそろしいです。
この、だれが見ても無法で野蛮な暗殺に対して各国首脳が非難の声を上げるなかでの小泉首相の発言には、怒りを通
り越して気力が萎えました。あの、どっちも悪い式の(アメリカの顔色を見ての)発言のことです。同盟国のイギリスでさえ「まったく受容できない違法な行為」と最大級の非難をしているのに。ストロー外相によるこの発言は、イギリスがアメリカから距離を置こうとしている兆候のようにも受け取れます。そうなったら小泉くんにもチャンス!なんでしょうか。
ロンドンでの街頭行動の際によく使われるチャンティングにこんなものがあります。
「だれがテロリスト?」「ブッシュがテロリスト」
「だれがテロリスト?」「ブレアがテロリスト」
「だれがもうひとりのテロリスト?」「シャロンがテロリスト」
ここに「コイズミがテロリスト」が加わるのも遠くないかもしれません。いまのところ、お金(人殺しにも使われています)と兵を提供しているだけですが、「コイズミの兵士」によってイスラムの血が流れたら情勢は変わるでしょう。一日も早い自衛隊のイラク撤兵を望みます。
みどり
---------------------------------------------------------
TUP速報276号 ブッシュの手の平で踊る小泉の日本 04年3月24日
◎マコーマック、イラク南部に掲げられた日章旗の意味を語る
トム・ディスパッチ 2004年3月16日
//////////////////////////////////////////////////////////////
例えば、帝国主義全盛の時代、大英帝国はインドやネパールなどの植民地軍や傭兵たちを両世界大戦のヨーロッパ戦線に投入しました。現代の“自由と民主主義”を守る対テロ世界戦争に、ついに日本も参戦し、イラクに派兵しましたが、これは往時の英領インド軍やグルカ傭兵部隊と、どこがどう違うのでしょうか?
ごく当然の疑問が、国政の場で説明されていないし、マスコミや論壇でも、まともな形の議論にはなっていないようです。それでは、東京、国際基督教大学の客員教授の講義に耳を傾けてみましょう。TUP
井上
凡例: (原注) [訳注]
==============================================================
[トム・エンゲルハートによる前書き]
アメリカのマスコミ業界では、だれも考えさえもしなかったようだが、国際社会の目に映るイラク駐留"連合国軍"は、かなり大世帯の英軍部隊は別
にして、はなからブラックユーモア以外のなにものでもなかった。占領地に展開する奇妙な帝国軍戦力に加算されているのは、カザフの兵員27名、エストニア46名、フィリピン96名、モンゴル130名、アゼルバイジャン150名、タイ451名、スペイン1300名、ポーランド2500名、イタリア2950名、その他である。これら、象徴的ないしミクロ規模の兵力のほとんどすべてが、当のイラクにまったく無関係、しかも新時代の中東建設によせる貢献としても無意味そのものであり、もっぱら各国の利害関係を背負っているだけだった。
ただ単に帝国から無理強いされ、また賄賂で釣られて、駐留軍に加わった部隊もある。あるいは超大国アメリカのご機嫌をとりたいと切に願い、それにもちろん、ハリバートン社、ベクテル社、その他同類といった帝国本国籍・豪華クルーズ船団が大金の流れに乗るのを目にして、まぎれもないトリクルダウン経済理論[*]を標榜するイラク再建事業(ならびに将来の石油関連契約)のおこぼれで、めでたく海に漕ぎだせるボートも少しはあるかもしれないと哀れな望みにかけて、兵をさしだし"二等"国の二流指導者もいた。
[*政府資金を大企業に注入すれば、景気を刺激して、中小企業・消費者を含めた経済全体を潤すという説]
ここで各国がこうむる流血の犠牲規模には触れないにしても、この"有志連合"のもっとも際だった特徴は、開戦前のさまざまな世論調査結果
を見ると、例外なくと言っていいほど全ての参加国で、アメリカの戦争と占領を支持する国民が半数に届いていないという事実にある。開戦直前に数百万の人波が街頭デモを繰りひろげた、あの光景を思いだしてみよう。特にスペイン国民の熱狂と団結は群を抜いていた。世論調査によれば、スペイン人の91パーセントが戦争に反対していた。考えてもみよう。戦争賛成のスペイン人は9パーセントしかいなかったのだ。(この数値には“わからない”層も含まれているはず)
今週(3月14日)、考えられるかぎりで最悪の恐ろしい状況下で挙行された総選挙で、スペイン国民は政府与党の戦争・占領支持政策を拒否する審判をくだした。ブッシュの忠実な同盟者、ホセ・マリア・アスナール首相の政府を退場させた投票に先立つ日々の抗議デモで、人びとが「われらの死、おまえの戦争!」と叫んでいたと伝えられる。なかでももっとも率直な言葉であり、いつの日か、アメリカのあちこちの街の大通
りでも聴くに違いないのは、「ウソだ!」という叫びだった。
アメリカで言われているように、スペインの政変はアルカイダがまんまと成功した初めての体制転覆であるという解説にも、一部の理があるだろう。しかしちょっと振り返って、現実に起こったのは何だったのか、じっくり考えてみたい。アスナールの政府は民主的に選ばれたスペインの代表のはずだったが、国民の90パーセントを占める多数派の意志を代弁しないどころか、平然と無視し、裏切る決断を下した。これが最初の"体制転覆"だった。次いで危機の瞬間のさなか、ヨーロッパを直撃した、一生のうちにも滅多にない最悪のテロ行為の背景説明で、政府がウソで通
そうとした。これも裏切りだった。
今が決定的瞬間であり、おそらく"危機の絶頂"と言ってもいいだろう。昨年の4月、数百万単位
で世界の人びとが大規模なデモに参加したのに、イラク戦争を阻止できず、運動は失敗だったと見なされるしかなかった。だが少なくとも一国では、デモに参加した人たちは、実質的に、解散しなかった。いざという時に、かれらは毅然として立派に行動した。そういうことは別
の場所では起こりえないなどと、いささかでも思いこんではいけない。(あのテキサスにおいてさえも、徐々にだが世論が動いていて、地元のスクリップス・ハワード・テキサス調査会社による集計では、60パーセントに迫る数の回答者がイラクの“現状に不満”と評価している)
スペインの審判はイギリスのブレアを直撃し、ポーランド政府をギリギリの崖ぷっちまで追いつめているが、(やはり反戦を願う国民を裏切っている)ベルルスコーニ首相のイタリアを始め、他のヨーロッパ諸国も揺さぶるに違いない。スペイン総選挙の結果
は、国民が反対票を投じても不思議ではなく、またそのように予測されていた時に、ウソとゴマカシで押し通
そうとした政府与党に、国民が拒絶の形で審判を下したものなのだ。スペイン国民の決断を目のあたりにして、さすがに、わがアメリカの政権部内にも動揺がうまれている。
(こういう状況にたちいたっても、ブッシュ政権はあくまでも真実を語る気がないようである。英紙グラスゴー・サンデー・ヘラルドの信頼できるニール・マッケイが「当初から複数のアメリカ諜報機関はアルカイダがマドリード爆弾事件の背後にいると信じていたが、スペインの総選挙が終わるまで、ETA[バスク祖国と自由]の犯行であるとするスペイン政府の主張に追随していた」と報告している)
ウィリアム・リバース・ピットがオルターネット・サイトに書いた――「2日間だった。真実を語れと自国政府に迫るスペイン国民の堪忍袋の緒が切れるまで、それだけの日数しか持たなかった。真相解明は望めないと分かったとたん、民衆は政府を摘み出した。アメリカでは、政府が9・11事件の真実を明かさないまま1000日に達しようとしているが、米国民はスペインの教訓を深く心に刻まなければならない」
スペインの事態は、ヨーロッパから遠く離れた東アジアでも、韓国はもちろん、日本の政府を揺さぶるはずだ。両国とも、中東とはまったく関係がない理由により、しかも民意に反して、イラクへ派兵している。
イラク駐留"連合国軍"が形成され、派兵が続く経緯と背景については、驚くほど注目されてこなかった。ここで、オーストラリアの学者ガバン・マコーマックを紹介したい。以下に掲載する記事は、日本政府の対イラク政策決定を左右した世界的および地域的要因を、明瞭で絶妙に説明してくれる、まれにみる有益な論文になっている。しかもマコーマックは、(空想にすぎないにしても、トニー・ブレアのイングランドを念頭に置く)アメリカ政府の膨れるいっぽうの願いどおり、日本が“極東における大英帝国”になるための枠組みを分析して見せ、緊密でありながら不安定な日米同盟関係を掘り下げている。さらに、日本が担う縁の下の役割、すなわち、帝国政策の無理が祟って、いよいよ危なっかしくなっているアメリカ財政を下支えする、不可欠な使命に切れ味鋭いメスを入れている。
ところで、つい先日、わたしは第2期ブッシュ政権についての推測記事をものにした。もしもブッシュの続投が現実になるなら、その4年間における対外政策の大変な危機は、闇に包まれた国家の"親愛なる首領"と呼ばれ、核開発計画を持つキム・ジョンイル(金正日)の体制をどうするかという第2期政権の政策をめぐって訪れるはずだと思う。
迫りくる朝鮮半島の危機に備えて、わたしたち皆で用意していなければならない。流血によってであれ、平和裏にであれ、危機が決着するとき(ケリー上院議員がホワイトハウスの主になっているとしても)、これからの何十年にわたり、新時代のアジアと世界の構造が変動することになるだろう。心構えを造る手始めとして、ガバン・マコーマックの新著『標的・北朝鮮』が最適の読み物である。現代世界の情報に遅れないためには、資料が手軽であることも大きな長所になる。この本は分厚くないが、深い良識と分別
を備えている。知るべきことが余さず書いてあり、歴史背景もふくめて明瞭かつ複雑多岐にわたる記述である。それでたったの250ページ足らずだ。
トム(署名)
==================================================================
BOOTS(軍靴)BILLIONS(資金)BLOOD(血の貢献)
『ブッシュの手の平で踊る小泉の日本』
――ガバン・マコーマック
-------------------------------------------------------------------
BOOTS(軍靴)
今年2月、国連コフィ・アナン事務総長の来日を1週間先に控えて、小泉純一郎首相は、米国の「信頼できる味方」であることを示すことが、日本にとって決定的に重要であると明言した。最後にかれは、日本が攻撃される事態になれば、助けに来てくれるのは米国であり、国連でも、ほかのどの国でもないと説明した。攻撃してくるのはどの国か、あえて言う必要もなかった。北朝鮮を指して言っていることは、日本人みなに分かっていたからである。2003年3月時点で、米国主導のイラク侵攻を支持すると宣言した時、そして、今年の1月、占領を助けるために日本軍が南部イラクに派遣された時、日本が視野に入れていたものは、イラクのスンニ派でもシーア派でもなく、ここ数年来、国内の恐怖と憎悪が急激に集中されるようになった国、北朝鮮に他ならなかった。
かねてから大陸の近隣諸国に感じる心理的な距離を考えると、小泉の下での日本としては、60年間にわたり庇護を受けて来た米国に擦り寄ること、すなわち、たとえアジア諸国との和解と協調をさらに阻害することになるにしても、米国がより強く抱きしめてくれるように仕向ける立場を示す以外には選択肢が見当たらなかった。2003年11月23日の国会で、小泉は「わたしはブッシュ大統領が正しいと信じているし、かれは善人です」と語った。かれは、ジョージ・ブッシュが個人的な温情を示した数少ない世界の指導者の一人であり、“友情”をちらつかせた要請にからきし弱いようだ。経済規模でみれば、日本はドイツ、フランス、イギリスを合わせたものとほぼ等しい大国であるのに、この首相は主要な問題について、「フランス的な」あるいは「ドイツ的な」立場を取ることで、ワシントンに反抗するような危険を犯そうとはしなかった。世界を見渡して、日本の首相ほどブッシュ政権に忠実な信奉者はいないと言っても間違いないであろう。
9・11攻撃の後、リチャード・アーミテージ国務副長官が、露骨な言い方で、日本は砂に頭を突っ込んでいないで、アフガニスタン戦争では、他人事だと知らぬ
顔をせず、日の丸の旗を高く掲げて(ショウ・ザ・フラッグ)同盟国であることをはっきり示せと釘をさし、小泉としても、すぐさまその言葉を重く受けとめた。平和憲法を持つ国であり、また中東の紛争にいっさい関わりをもたないにもかかわらず、日本は、連合軍に対する支援と給油のために、イージス駆逐艦を含め相当な規模の海上自衛隊(日本国海軍の別
名)艦隊をインド洋に派遣したのである。
さらに2003年3月、開戦前夜の状況になって、小泉はイラク侵攻に対する“無条件”支持を公約した。かれは、支持の約束を“ブーツ・オン・ザ・グラウンド”すなわち地上部隊の派遣の形で実現するようにとの圧力を受けて、言われたとおりに部隊派遣にも同意した。かくして2004年1月、日本国自衛隊の尖兵部隊が飛びたった。
日本は、従属的であり、しかも公式には“非戦闘的”な役割を果たすにすぎないとしても、敗戦後60年の歴史で始めて、非合法な侵略戦争に荷担することになった。論議されるべき懸案が山積している状況にあるにもかかわらず、最近の国会では、まともな票決すらも稀にしかなされていない。“自衛隊イラク派兵”承認決議案を審議するために、国会が1月末に召集されたが、決議にさいし、憲法違反を主張する野党はこぞってボイコット、さらには政権与党・自由民主党の重鎮たちまで何人かが欠席[または退席]した。
閣僚経験がある保守的な元議員が、政府の行為は憲法違反であるとして裁判に訴えた。また、ある経験の長い[駐レバノン]大使は、小泉の政策に異議を唱えたとして召還され、あげくのはて首を切られた。大量
破壊兵器を見つけるために捜索を続けていた米国のイラク調査団の長デイビッド・ケイが、米下院委員会の証人席で、そのような武器の存在は「きわめて疑わしい」と陳述した時でさえも、小泉の姿勢は揺るがなかった。かれにしてみれば、ワシントン向けの“信義”のほうが、日本の憲法、法律、あるいは道義よりも重い値打ちがあったようだ。
戦後、米国の占領下で制定された日本国憲法の第9条が謳う、国による「戦力の保持」および「武力の行使」の制約は、今や西洋世界からは厳しい攻勢にさらされているが、アジア諸国からは、戦後の地域安定に貢献してきた要因のひとつとして評価されている。北朝鮮に対する敵意と恐怖の風潮という国内情勢と、イラク派兵を求める米国からの外圧とが結びついて、小泉の追い風になり、憲法の原則を遵守してきた半世紀の歴史を投げ捨て、自衛隊を正規軍に改変する絶好の機会を提供している。
小泉が自衛隊のイラク派兵を決定したときには、あえて国民世論の根強い反対を押し切る必要があったが、たった数ヵ月のうちに、かれは、みずから訴えた愛国心が奔流になって湧きあがり、それが憲法上の懸念の声を押し流し、まんまと世論の動向を転覆させるのを見ることができた。2003年上半期では、国民世論の7割から8割が、いかなる形であれ自衛隊を派兵することに反対していたが、2004年初めには、賛成意見が(53パーセントになり)過半数を僅差で上回るようになった。目先のことだけを考えれば、小泉は賭けに勝ったのである。小泉は思っていたよりも簡単に任務を達成し、アメリカのマスコミで、またある程度はヨーロッパでも、その仕事ぶりが評価されて、いわく、日本は“現実的”に行動し、“世界的な責任”を担い、着古した“偽善的な道徳主義”の衣を脱ぎすて、米国の“真のパートナー”として振舞っていると報道された。国内外で認められて、小泉はご満悦である。
*この続きは以下のURLでお読みください。
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/286
[筆者] ガバン・マコーマックは、キャンベラのオーストラリア国立大学教授であり、現在、東京、国際基督教大学の客員教授。現代東アジアの歴史、政治に関する論文、多数。最新刊『標的・北朝鮮:核の破局に北朝鮮を追いつめる』
(未邦訳・仮題)
Target North Korea: Pushing North Korea to the Brink of Nuclear Catastrophe,
Nation Books
-------------------------------------------------------------------
[原文]
Tomgram: Gavan McCormack, Rising Sun over southern Iraq?
Boots, Billions, and Blood; Koizumi's Japan in Bush's World
By Gavan McCormack, posted March 16, 2004 at TomDispatch.com.
http://www.nationinstitute.org/tomdispatch/index.mhtml?emx=x&pid=1322
Copyright C2004 Gavan McCormack
[TUP配信許諾済み]
===================================================================
翻訳 [前書き]井上 利男 [本文]岸本 和世
監修 星川 淳 + ガバン・マコーマック /協力 TUPチーム
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TUP速報 配信担当 菅原 秀 Schu Sugawara
電子メール: TUP-Bulletin-owner@yahoogroups.jp
TUP速報の申し込みは:
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/
*問い合わせが膨大な数になっています。ご返事が書けない場合がありますのでご容赦ください。
>>page top
[news mail 17 Mar 04-Part.2
]
砲弾と銃撃、パレスチナからの映像
こんにちは、「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。たびたびすみません。もう1通
、どうしてもみなさんに転送したいメールが届いていました。
以下は17日付の「ナブルス通信 臨時お知らせ号」です。同通信の配信を受けていらっしゃるかたには重ねての配信となりますことをおわびします。
パレスチナ人へのイスラエル軍の攻撃が激化しています。パレスチナ側は自殺爆弾で報復し、それがさらなるイスラエル軍の攻撃を誘うという悪循環が続いています。日本では自殺爆弾ばかりが大きく報道され、イスラエル軍の攻撃についてはほとんどのマスメディアがまともに報じません。報道管制が敷かれているわけでもないだろうに。
先日、パレスチナの人々が巨大な戦車に投石している映像をBBCのニュースで見ました。まだ幼い子どもたちも懸命に石を投げ、戦車のキャタピラーが近づいてきてもぎりぎりまで逃げません。石なんか投げたって何の足しにもならないことは、この少年たちにだってわかっているでしょう。でも、目の前で自分の家が、友達の家が、そうでなくてもパレスチナ人の家や畑が戦車や巨大ブルドーザーによって破壊されようとしているとき、ただ黙って見ていることなんてできないのは理解できます。パレスチナの人々とともに、監視塔の兵士に向かって石を投げた故サイードのことを思い出しました。
以下は、昨年3月、ガザ地区北部の難民キャンプへのイスラエル軍の攻撃を撮影した映像を紹介するテキストです。この日、使用された「フレシェット砲弾」についての詳細な説明も書かれています。フレシェット砲弾は、砲弾の中に釘状のものを何千本も仕込み、殺傷力を高めた砲弾です。
映像のダウンロードには時間がかかりますが、ぜひご覧ください。マスメディアが絶対に報じない真実がそこにあります。映像のどこにも、イスラエル軍の姿はありません。ただ、砲弾が撃ち込まれ、けがを負った人を助けようと集まった丸腰の人々に向けて銃撃があるばかり。まるで狩りをしているようです。
追伸
いま読み直していて気づきましたが、上記の文中に「パレスチナ側は自殺爆弾で報復し、それがさらなるイスラエル軍の攻撃を誘うという悪循環が続いています」と書きましたが、これは正しくないです。マスメディアがよくこんな言い方をしますが、正しくは「パレスチナ側が自殺爆弾で報復しようがしまいが、イスラエル軍は攻撃をやめない」です。常套句の罠に陥るところだった。では。
みどり
***** 転送転載歓迎 *****
○○○ナブルス通信 2004.3.17号○○○
──臨時お知らせ号──
http://www.onweb.to/palestine/
Information on Palestine
────────────────────────────────
◇contents◇
◇衝撃の映像:フレシェット弾って知っていますか?
(編集部よりお知らせを兼ねたエッセイ)
◇P-navi info最近のトピックス
────────────────────────────────
◇衝撃の映像:フレシェット弾って知っていますか?
(ナブルス通信編集部:ビー・カミムーラ)
ジャーナリストの広河隆一さんが出しているメールマガジン「HIROPRESS Direct」最新号に「ガザからの映像」というお知らせがあり、昨年、3月のガザ・ジャバリヤ難民キャンプへの攻撃が動画で見られるというので、遊びに来ていた友人と一緒に早速見た。
あまりの内容に見ていた3人して、しばし言葉を失う。「首が」「なかったよね?」こういうものに弱い私は別
の場所を見ていて見過ごしていたのである意味良かった(後で、こわごわと確認)。しかし、そこを見ていなくても、阿鼻叫喚の地獄とも言える映像は衝撃的だった。消火をしている消防士の横に突然、爆弾が落ちる。地面
に崩れ落ちる人。すでに息絶えている人。駆け寄って、怪我人を助けようとする人々。そこにまた銃撃が行われる。
おそらく初めてこの映像によって明らかにされたのが、イスラエル軍の使った「フレシェット"ハチの巣"弾」が飛び散る様子だと思う。(世界初?)
この兵器について、昨年、調べて書いた「註」があるので、ここに引用する。
・・・・・
「フレシェット”ハチの巣”砲弾とは砲弾の中に2.5〜5cm位の鋼鉄製釘(形状はダーツ、矢などに酷似)が約5000本仕込まれ、砲弾が空中で炸裂する際に飛び散り、無差別
に人体をずたずたにする対人殺傷兵器。1つの砲弾から発射される「矢」は300m×90mの範囲に降り注ぐ。この砲弾の通
称は『ハチの巣』。米軍がベトナム戦争時に最初に使用した。ガザ地区ではこの砲弾により2000年以来、少なくとも26人が殺されている。最近で確認されているのは、2003年3月、難民キャンプに打ち込まれ、8人が殺され、100人以上が負傷したケース。この砲弾による遺体の中には首が落ちていたケースも2件報告されている。イスラエルとパレスチナの人権団体は2002年にこの兵器の使用を禁じるようイスラエル高等裁判所に訴えていたが、2003年4月、高等裁判所はこの訴えを退けた。フレシェット弾は「不必要な苦痛を与え、民間人に危害を加える」という点でジュネーブ協定第4条約や国際人権法に違反している。」
・・・・・
自分で書いた「註」のなかにあった「2003年3月の難民キャンプへの使用」こそが今回、映像で見られるようになったものだった。「註」を書いているときには「首が落ちる」ということにいまいち実感が涌かなかったが、実際に映像にあったので、この兵器の性質が確認できた。ぶすぶすとダーツ状の矢が刺さるというより、無数の矢が一列になって飛んでくることで、大きな刃物が空中で振り回されるのと同じような結果
になるのだと推測する。兵器に「人道的」なものがあるとは思えないが、フレシェット弾の非人道性は格別
だ。映像を見ていて、わなわなとする自分がわかった。
一緒に見た友人は「このような光景に実際に立ち会ってしまったら、その後はどういう思いで生きていくのだろう?」と呟いた。先日、イスラエルのアシュドッドで自爆攻撃をした2人の高校生はこのジャバリヤ難民キャンプの出身だったことを思い出す。
この日の攻撃を書いた文章が訳されているのも発見したので、急遽、ウェブにもあげた。
・・・・・
「一昨日には、イスラエル占領軍は、ガザ地区北部のジャバリヤ難民キャンプに侵攻。合衆国が供与しているアパッチ・ヘリからガザ市立病院にミサイルを撃ち込み、すでに負傷して収容されていた男性1人と2人の看護師を殺した。イスラエル軍がジャバリヤ難民キャンプに対する9時間の攻撃を終えたのは、昨日の朝8時──その最後の時になって、イスラエル軍は、救急車の近くに集まっていた人たちの間に戦車砲を撃ち込んだ。1軒の家が炎上し、家族が閉じ込められていたため、人々は火事を消すために集まり、2人の消防士が建物に放水していたところだった。イスラエル兵たちは、その消防士と周囲に立っていた人たちに向けて戦車砲を発射したのだ。救急車の運転手が片脚だけになりながら幼い男の子を何とか助けようとし、ほかの大勢の人は地面
に倒れて死んだ。男の子を抱き上げようとする運転手に手を貸そうと、2人が駆け寄った。その時になって初めて、私たちは、運転手の顔がなくなっているのに気づいた。残されていたのは、地面
に流れる大量の血と幼い男の子だけ。同じ日の朝には、2人のジャーナリストが銃撃を受けた。夜間に行なわれた殺戮を報告しようとしていたジャーナリストの誰も、キャンプに入ることを許されなかった。この1晩の攻撃で、140人以上のパレスチナ人が負傷。11人が死に、内3人は子供だった
。」
(『ガザ地区への激しい攻撃』/クリステン・エス 2003年3月7日より抜粋 山田和子訳)
***
見るのがとても苦しい映像だが、ここに残虐な攻撃の紛れもない実態がある。パレスチナの人々が危険な中で逃げもせず、傷ついた人を助けようと必死になっている姿もわかる。多くの人にぜひ見てもらいたい。
http://www.hiropress.net/contents/archive/gaza_movie.html
「ガザから届いた映像」(Hiropress.net) 上記よりこの攻撃の動画が見られます。(45MB:約5分30秒)
────────────────────────────────
『ガザ地区への激しい攻撃』/クリステン・エスの全文は
http://www.onweb.to/palestine/siryo/ess07mar03.html
に掲載。フレシェット弾・関連サイト(英文)へのリンクあり。
────────────────────────────────
この文章は下記P-navi infoの3月17日分に掲載。
────────────────────────────────
◇P-navi info最近のトピックス http://nekokabu.blogtribe.org/
[ほぼ毎日更新中。速報、ミニ・インフォ、コラムなど]
・アシュドッドでの自爆について
・スペインで歌われた歌(などなど)
────────────────────────────────
◇ナブルス通信の配信お申し込み、バックナンバーは以下に。
http://www.melma.com/mag/84/m00109484/
────────────────────────────────
掲載内容の印刷物・ウェブ上での無断複製・転載はご遠慮ください (ご相談下さい。連絡先は下記サイトに)。
お知り合いやMLへの メールでの転送は歓迎です。(編集責任:ナブルス通信 )
『パレスチナ・ナビ』 http://www.onweb.to/palestine/
>>page top
[news mail 17 Mar 04 ]
WHOがウランの危険性の公表を差し止める
こんにちは、「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。
「アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局」から3月16日付で配信された「イラク戦争劣化ウラン情報 No.14」を転送いたします。同ニューズメールを受信していらっしゃるかたには重ねての配信となりますことをお詫びします。
目次は以下の通りですが、このメールでは順番をかえて、最初に(4)の「WHOがウランの危険性の公表を差し止める」をご紹介し、以下(1)より順に掲載します。
(1)「ドラコビッチ博士調査報告集会の記録」完成
(2)UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーンの継続について
(3)イラク戦争帰還のイギリス兵士から高濃度のウラン検出
(4)WHOがウランの危険性の公表を差し止める
(4)の記事を読むとおわかりいただけると思うのですが、自衛隊を無防備なままでイラクに送り出した日本政府ばかりでなく、国際機関までが劣化ウランの危険性を隠そうとしています。こうした隠蔽を覆すには、いかなる反論も退けるような確実かつ実証的なリサーチが必要です。(1)および(2)の記事で紹介しているドラコビッチ博士の研究機関UMRCがイラクの人々の尿検査を行っていますが、まだ調査費用が不足しています。募金にご協力ください。
(3)の記事は、イラク戦争の帰還兵からも高濃度のウランが検出されているというイギリスからのレポートです。が、たいへん興味深いのは、これが報告された英国国防省DUOB(湾岸戦争帰還兵の健康問題を検討)の議事録を掲載したウエブサイトが、この件についてDUウォッチから質問があった直後から開けなくなっていることです。お時間と興味のあるかたはTraprock
Peace Centerのホームページに保存されている議事録もあわせてお読みください。
みどり
***** 転送転載歓迎 *****
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
イラク戦争劣化ウラン情報 No.14 2004年3月16日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
吉田正弘
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(4)WHOがウランの危険性の公表を差し止める
川口外相や石破防衛庁長官は、国会で追及されるたびに「国際機関は劣化ウランが健康に被害をもたらすとは認めていない」と繰り返し、その筆頭にWHO(世界保健機構)の名前を挙げてきました。
しかし、そのWHOが劣化ウランの危険性を公表しようとした内部のトップレベルの科学者ケイス・ベイバーストック博士の発表を妨害し禁止していたことがとうとう明らかにされました。WHOやUNEPの調査がアメリカや国際原子力機関IAEAの圧力を受けねじ曲げられているのではないかということは従来から言われてきました。
まさにそのことが事実であると証明されたのです。WHOが真実にふたをした、まさにそのものを指さして「みろ、安全だ」と叫ぶ外相や防衛長官は一体どう弁明するつもりでしょうか。これによって生じる被害にどう責任を取るつもりなのでしょうか。
彼らが責任を取りそうもない、無責任極まる人物であるだけに一層怒りを抑えることができません。
■ 2004年2月22日付けのサンデーヘラルド(スコットランド)は、以下のように伝えています。極めて重要な記事なので私たちで翻訳してみました。
原文は、 www.sundayherald.com/40096
を参照下さい。
=================================================================
WHOはイラクでの劣化ウランによるガンの危険性に関する科学的研究を「差し止めた」。
WHO 'suppressed' scientific study into depleted uranium cancer fears in Iraq
放射線の専門家たちは未公開の報告の中で、湾岸戦争中に連合国によって使われた劣化ウラン兵器は
長期に渡る健康リスクを引き起こすと警告する
環境問題編集者 ロブ・エドワード
2004年2月22日
================================================================
米英の劣化ウラン兵器によってイラクの一般市民の健康が長期的に危険にさらされるだろうと警告する専門家の報告書が秘密にされていた。
優れた三人の放射線科学者によって行われたその研究は、放射能と化学毒性を持つ劣化ウランを含むチリを吸いこむと、子供も大人もガンにかかる可能性があると警告した。しかしその報告書は、主筆のケイス・ベイバーストック博士を上席放射線アドバイザーとして雇用している世界保健機関(WHO)によって、公表を妨害された。WHOは否定しているが、博士は意図的に差し止められたと断言する。
ベイバーストック博士はまた、研究が2001年に終わった段階で公表されていれば、米英にとって昨年の戦争での劣化ウラン兵器の使用制限や、使用後の除去への圧力となっていたであろう、との考えも述べた。
戦争中に何十万もの劣化ウラン弾が連合軍の戦車や戦闘機によって発射され、しかも包括的な汚染除去は行われていない。国連環境計画(UNEP)の専門家たちは、汚染を評価するためにイラク入りすることをこれまでのところ許可されていない。
「我々の研究は、イラクで広範囲に使われた劣化ウラン兵器が市民に独特の健康被害を引き起こす可能性があることを示唆している」、とベイバーストック博士はサンデー・ヘラルド紙に語った。
「劣化ウランの放射能と化学毒性が考えられているよりも大きな害を人間の細胞に与えるという科学的証拠がますます増えている。」
ベイバーストック博士は、昨年5月に退職するまで11年に渡りWHOの放射線と健康に関する主席専門官だった。彼は今、フィンランドのクオピオ大学の環境科学科で仕事をしており、最近はイギリス政府の新しく組織された放射性廃棄物管理委員会に任命された。
WHOは、彼がスタッフであった間、カナダのマクマスター大学のカーメル・マザーシル教授および放射線顧問のマイク・ソーン博士との共著である彼の研究を発表することを許可しなかった。ベイバーストック博士は、WHOがより力をもつ原子力推進側の国連機関、国際原子力機関(IAEA)に脅されたのではないかと疑っている。
「私は研究がWHOによって検閲され、差し止められたのだと思う。というのは、その結論が彼らにとって気に食わなかったからだ。いままでの経験では、WHO当局は原子力推進を任務とするIAEAからの圧力に屈服したのだ」と、彼は語った。「研究を公表していれば、イラクで劣化ウラン兵器を使うことのリスクを、権威者たちに前もって警告する手助けになっていたと考えられるだけに、単なる不幸にはとどまらない。」
しかしながら、これらの主張をWHOは「全く根拠がない」として退けている。「IAEAの役割は非常に小さい」と、ジュネーブのWHO放射線環境健康調整官のマイク・レパコリ博士は述べた。「その論文は、その一部が、WHOが召集した国際専門家グループが劣化ウランの分野で最も科学的であると考えられている内容を正確に反映していなかったので公表が認められなかったのだ」と、彼は付け加えた。
ベイバーストック博士の研究は、今はサンデー・ヘラルド紙の手元に渡っているが、イラクの乾燥した気候では劣化ウランの微粒子は風で撒き散らされ、市民によってこの先何年にも渡って吸引されることを指摘している。体内に入ればその放射線と毒性が悪性腫瘍の成長の引き金を引く可能性を警告している。
劣化ウランからの低レベル放射線は、直接照射を受けた細胞に隣接する細胞を傷つける可能性があることを研究は示唆している。いわゆる「バイスタンダー効果
(the bystander effect)」として知られる現象である。これによって身体の遺伝システムの安定性が蝕まれることになり、ガンや他の病気となんらかの関わりがあるものだと多くの科学者によって考えられている。
さらには、イラクにおける劣化ウランは、バルカン戦争で使われたものと同様に、プルトニウムや他の放射性廃棄物で汚染されていることが判明するかもしれない。そうならばもっと放射能が強く、それゆえにさらに危険だ、とベイバーストック博士は論じた。
「劣化ウランの放射線と化学毒性は相乗していわゆる「カクテル効果(cocktail effect)」を生み、ガンのリスクをさらに増す。これら全てが憂慮すべき可能性があり、緊急にさらなる調査が必要だ」、と彼は言った。
ベイバーストック博士のイラクにおける劣化ウランの健康に対する影響に関する懸念は、ジュネーブにある国連環境計画の紛争後アセスメント部代表のペッカ・ハビスト氏も共有していた。「イラクは確かに心配だ、疑いなくそうだ」と彼は言った。
UNEPは2002年にボスニアおよびヘルツェゴビナで劣化ウラン汚染の調査を行っており、できるだけ早く状況を観察するためイラク入りを切望している。イギリス政府はバスラ周辺で1.9トンの劣化ウランが戦車から発射された事を公表したが、さらにたくさん使用したはずの米軍からは何の情報もない。
ハビスト氏が最も心配しているのは、劣化ウラン弾が建物に撃ちこまれた後、適切に除去されないまま修繕されて再入居されていることだ。バグダッドの建設計画局に起こったことがまさにその良い例であることを写
真の証拠が示している。
彼はまた、兵器からの劣化ウランがイラクでスクラップとして集められて再使用されている証拠を強調した。「劣化ウランは最終的にフォークやナイフになるかもしれない」と彼は警告した。
「大人が働いていたり子供が遊んでいる場所に劣化ウランを無造作に放置して、除去しないでおくなんて、とんでもないことだ。もし劣化ウランが責任をもって処理されなければ、その危険性は減るどころか増えることになる。それは絶対に間違っている。」
================================================================
(1)「ドラコビッチ博士調査報告集会の記録」完成!
たいへん長い間お待たせしてしまいましたが、ようやくUMRCのドラコビッチ博士の調査報告集会の講演記録の冊子「湾岸戦争・アフガニスタン戦争・イラク戦争での劣化ウラン/ウランによる深刻な汚染と被害を暴く」が完成しました。
この報告集には、
a.ドラコビッチ博士の大阪報告集会での講演とプレゼンテーションで使った図表、質疑、東京集会での質疑だけでなく、
b.UMRCのテッド・ウェイマン氏のイラク調査の詳細報告が含まれています。
とりわけドラコビッチ博士の講演は、湾岸戦争に参加した米英カナダ兵士のウラン被曝、米軍の攻撃によると思われるアフガニスタンの住民のウラン被曝、そして昨年9−10月に行ったイラク調査の速報を含んだ詳細なものです。
■UMRCドラコビッチ博士調査報告集会の記録・目次
・ はじめに−−UMRCドラコビッチ博士訪日の意義について
UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーン事務局
・UMRCドラコビッチ博士による調査報告大阪集会・講演録
「湾岸戦争・アフガニスタン戦争・イラク戦争での劣化ウラン/ウランによる深刻な汚染と被害を暴く」
・イラク第2次湾岸戦争現地調査報告(T・ウェイマン)「ハシブからアカブまで」
・UMRCからの緊急報告−−イラクにいるNGOスタッフ、連合軍兵員、外国人請負業者、
および一般市民へのウラン汚染の危険性の警告
■発行;UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーン/アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
A4版、約80ページ。頒価は700円(UMRCへのカンパを含む)+郵送費
ご希望の方は署名事務局 e-mail: stopuswar@jca.apc.org
まで。
■ドラコビッチ博士来日にあたっての資料集「アフガニスタン戦争での劣化ウラン/ウランによる汚染・被害の実態」の増刷ができました。頒価400円。博士の「クロアチアメディカルジャーナル」掲載の論文「診断未確定の
疾病と放射能戦争」所蔵。合わせてお読み下さい。
====================================================================
(2)UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーンの継続について
UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーンは、全国の皆さんからの多大な協力、ご支援を頂きまして、3月15日現在でカンパ総額は、223万4240円に達しました。3月12日に4300ドルを送金しました。皆さんのご支援に心より感謝申し上げます。
第1回送金(10月21日) 5000ドル、55万4250円
第2回送金(11月28日) 5000ドル、55万2250円
第3回送金(12月 9日) 3000ドル、32万5200円
第4回送金( 2月17日) 3000ドル、31万9500円
第5回送金( 3月12日) 4300ドル、48万1256円
なお、UMRCのイラク調査は現在分析中で、半数を超えるサンプルの分析結果がヨーロッパの研究所からUMRCにもたらされています。この結果
については公表出来る形になり次第お知らせしたいと考えています。
また、UMRCによれば必要な調査・分析費用にまだ少し足らないと言うことですので、今後も被害調査カンパキャンペーンを継続したいと思います。事務局ではカンパ活動やドラコビッチ博士の報告講演集の売り上げの一部等で、今後もイラクのウラン被害調査費用を支援し続けます。改めて皆さんのご協力をお願いします。
例えば、学習会や講演会、集会などの場で、パネル・写真展などの場で、あるいは知人・友人など周りでカンパを集めていただければ幸いです。
今後もご支援頂ける方は、UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーン事務局の振替口座までご送付ください。
==================================================================
(3)イラク戦争帰還のイギリス兵士から高濃度のウラン検出
イギリスの国防省湾岸戦争帰還兵疾病局の下で、湾岸戦争帰還兵の健康問題を検討しているDUOB(Depleted
Uranium Screening Programme Oversight Board劣化ウランスクリーニングプログラム監督委員会)の議事録の中で、イラク戦争から帰還したイギリス兵士の中で尿中のウラン濃度が高い兵士がいることが報告されています。
委員会の第13回会議(2003年9月3日)の議事録の中(12ページから13ページに書けての部分)で「(e)コノリー氏[全国帰還兵/家族協会]はテリック作戦[イラク戦争での南部におけるイギリス軍の作戦]参加兵士の生物学的モニタリングの最新の内容を知らせるように求めた。ブラウン氏は、次のように述べた。
約70人の兵員が今日までに検査を受けた、そのうち62人は尿中のウランのレベルがイギリス南部の平均と考えられる値だった。(30ナノグラム/リットル以下)。誰の尿も劣化ウランと思われる例外的な同位
体比率を示さなかった。ドイツに配備されていた(そしてイラク戦争に参加した)兵士の中の少数の兵員は、天然ウランの同位
体比だが、尿中の総ウラン濃度が数百ナノグラム/リットルであることが分かった。
これまでDUが検出されたのはたった一人で、彼はDUの事故で負傷し体内にDUの破片が残っている「レベル1」の被曝を受けた兵士だ。ブラウン氏は、テストされた70人の内で24%は「自分はレベル1の被曝を受けた」と言っている。しかし、大部分の場合、彼らの部隊による被曝評価に一致していない。」と述べられています。
■ 70人のうち、1割もの兵士の尿から数百ナノグラム/リットルという非常に高い(日本でも米国でも一般
には10ナノグラム/リットル程度と考えられる)、通常の数十倍のウランが検出されているのです。これだけでも異常なことだと思われます。そしてそれは劣化ウランではなく天然ウランの同位
体比率を持つというのです。
もっと詳しいことが公表されなければ何とも言えませんが、これはイラクで大量に使われた貫通
型の誘導爆弾が天然ウランの組成を持つ(ただし人工のU236を含む)可能性があることを裏付けている可能性があります。前に紹介したように、イギリス国防省はUMRCのイラク調査を非科学的、汚染は大したことはないと中傷しましたが、自分たちの調査結果
でこのような値が出ていることをどう弁明するのでしょうか。
■ この劣化ウランスクリーニングプログラム監督委員会DUOBは湾岸戦争帰還兵の健康被害があまりに多い、異常なので調査を要求する兵士や家族の要求をいれて作られたものです。その中にはコノリー氏のように帰還兵/家族協会の代表やクリス・バズビー博士やモルコム・フーパー博士など著名な反対派の科学者も入っています。
この委員会は本来湾岸戦争の帰還兵の健康被害の調査のための組織です。しかし、イラク戦争帰還兵の尿から高いレベルのウランが発見された事で、今回の戦争の帰還兵の健康調査の範囲の拡大、ウラン汚染調査の拡大などの方策が必要になっています。
委員会の中では、これら今回の戦争の帰還兵の調査を委員会の任務に加える委員会の監視下で行うべきだとの意見と、政府の息のかかった研究所に調査をやらせて委員会の関与を排除し、ウラン被曝をできるだけ隠したい政府との対立が続いています。
■ この問題でもう一つの波紋を引き起こしているのがUMRCのアサフ・ドラコビッチ博士の湾岸戦争帰還兵士のウラン被曝調査研究です。UMRCは1999年に27名の米英カナダの湾岸戦争帰還兵の尿の調査を行いました。湾岸戦争から8年も経ってなおかつ、まだこれらの兵士のうち半数以上の16人の尿から劣化ウランが検出されました。これらの兵士は地上戦に参加しただけの兵士でした。
すなわち、「友軍の誤爆を受け体内に劣化ウランの破片が残っているケース以外は劣化ウランに被曝していない」という国防総省側の科学者の主張が全く崩れたのです。
また、「ウランは短期間で体外に排出されるから放射能の影響は大したことがない」という主張も何の根拠もないことが明らかになりました。これが2002年に発表された「米英カナダの湾岸戦争帰還兵士における劣化ウラン同位
体の量的分析」という論文です。
その後UMRCは2003年8月に「24時間の尿排出と紙数的崩壊分析を用いた湾岸戦争帰還兵の被曝時点での劣化ウランによる肺への負荷の評価」という論文を発表しました。この論文は、99年に尿から劣化ウランが検出された兵士について、91年に遡って評価を行うと、その時点で放射線の被曝基準を超えた量
のウランを被曝していた事を明らかにしたものでした。
この研究が正しいとすれば、米国防総省と同様に、「影響があるとすれば友軍に誤爆されたケースだけ」という立場で多数の兵士達の健康被害を切り捨ててきた英国防省の立場が揺らぎます。
スコットランドでは湾岸戦争の帰還兵が血液中の染色体異常の増加で被曝した事を証明し裁判で勝利しています。劣化ウランへの被曝とそれによる健康被害が次々と証明され、政府のウソがはがされていく下で、DUOBの中でもドラコビッチ博士の研究を正当に評価し、兵士の被曝調査をやり直しきちんとする事を要求する声が強まっているのです。
■ DUOBのサイトは3月上旬からどうしたことかダウンしています。(前回のUMRCのインフォメーションで議事録のことが問題になってからのことです。不可解なことです)。しかし、この委員会の議事録は以下のウェブサイトで公表されており見ることができます。
http://traprockpeace.org/duob_index.html
ドラコビッチ博士他の湾岸戦争帰還兵の尿のウラニウム濃度に関する論文は以下のものです。
「Estimate of the Time Zero Lung Burden of Depleted Uranium in Persian Gulf
War Veterans by the 24-Hour Urinary
Excretion and Exponential Decay Analysis」
Col. Asaf Durakovic, MC USAR; Patricia Horan, BSc; Leonard A. Dietz, MSc; Isaac
Zimmerman, BSc
Military Medicine, Vol. 168, August 2003, pages 600-605.
「 The Quantitative Analysis of Depleted Uranium Isotopes in British, Canadian,
and United States Gulf War Veterans 」
DURAKOVIC, A.; HORAN, P.; DIETZ, L. (2002):
Military Medicine, 167, 8:620-627.
また、DUOBの動きと関わって、イギリス政府がイラク戦争に参加した兵士に「劣化ウランは健康障害を引き起こす危険性あり」との情報カードを持たせていたことが暴露されています。イギリス政府も劣化ウランが危険であることを否定出来なくなっているのです。さらに、尿検査をしろという兵士達や帰還兵からの要求を認めざるを得なくなり、その権利があるとカードの裏に記載せざるを得なかったのです。このカードについては以下に翻訳紹介されています。
http://www.nodu-hiroshima.org/siryou17.html
====================================================
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーン事務局
吉田正弘 事務局ホームページ
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/
吉田eメールアドレス
masayo@silver.ocn.ne.jp
>>page top
[news mail 10 MAR 04]
世界は変えられる―英国奴隷解放史
こんにちは、「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。
今日は、18世紀の英国で実際にあったこと、人類初の人権運動について書かれたアダム・ホークシルド著「英国奴隷解放史」の和訳をお送りします。これは本日配信されたTUP速報271号の全文です。TUP速報を受け取られているかたには重ねての配信となりますことをおわびします。
人は、もしその人がとても忙しくても、見知らぬの人権について心を砕くことができるでしょうか。もしあなたが遅くまで働かなければならないとしたら、毎日の勉強がたいへんだったら、幼い子どもたちの面
倒をみなければならないとしても、そうできるでしょうか?
このテキストを読んだ後なら、きっと「もちろん」と答えられると思います。
たいへんな長文です。でも、読む価値があります。
みどり
*****************************************************
TUP速報271号 英国奴隷解放史 04年3月10日
*****************************************************
【長文につき注意】
-------------------------------------------------------------------
英植民地では米国に四半世紀先駆けて奴隷制が廃止されていた。それはどうしてなのか。廃絶運動の担い手は誰で、どのように運動は広がったのか。
この記事はMother Jones.com他のサイトに独立した記事として掲載されているが、今秋英国で、そして来年一月に米国で出版される予定の英国奴隷解放史の、著者自身による要約でもある。
この本は、歴史研究者のみならず、21世紀の現代社会において政治運動に真摯に取り組む、あらゆる市民にとっても必読書になりそうな一冊。そのエッセンスがここに凝縮されている。
1年前TUPが始まって以来おそらく最大の分量です。プリントアウトなどなさって、どうぞごゆっくりお読みください。(和氣久明/TUP)
(★以下[ ]内は訳者注)
原題:"Against All Odds" by Adam Hochschild
原文URL:
http://www.motherjones.com/news/feature/2004/01/12_403.html
―――――――――――――――――――――――――――――――――
世界は変えられる――英国奴隷解放史 アダム・ホークシルド
『マザー・ジョーンズ』2004年1・2月号
―――――――――――――――――――――――――――――――――
■目次
0.はじめに
1.「積荷」の海上投棄
2.「わたしの中で燃える義憤の炎」
3.「奴隷貿易の成功を祈って」
4.血で甘く味付けされた飲み物
5.政治書籍の史上初のプロモーションツアー
6.逸(そ)らされた運動
7.「わたしの子供たちは自由になるでしょう」
8.結論:世界を変える
―――――――――――――――――――――――――――――――――
はじめに
この街では有名な事件が起きたり名士が住んだりしたところには、必ず青と白の記念銘板[プラーク(末尾注1参照)]が設置されているものなのに、この場所にはなぜか何も標示がない。ロンドン地下鉄のバンク駅を出て1、2ブロック東に歩いてからさらに数歩進んで広場に入ったところに今日見られるものはただ、特徴のない低いオフィスビル2軒と古い居酒屋、そしてジョージヤード2番地というまさにその場所に建つ、ガラスと鋼鉄でできた高層ビルのみである。かつてここに建っていた書店兼印刷屋もなければ、1787年の夕方に、12人の人々が列をなして戸口をくぐり、着席し、史上最も遠大な目標を掲げた市民運動のひとつを始めたことを思い起こさせる徴(しる)しは何も残っていない。この12人のうち、一人はみすぼらしい身なりをした船員、一人は牧師の黒衣をまとい、残りのほとんどが幅広のつばのついた独特の黒い帽子[クェーカー教徒が愛用する]を被(かぶ)っていた。都市というものは王族や将軍たちの記念碑を作りはしても、本屋などに集った人々の記念碑を作ることはないのだ。けれども、この市民たちが行ったことは、実に世界中に影響を及ぼしたのである。たとえば、今日市民社会と呼ばれているものを取り上げた、最初にして最大の研究家から賞賛を得たほどだった。かれらが達成したことは、「歴史上まったく先例がなかった。あらゆる民族の歴史を紐解いてみてもこれほど並外れたものはまず見つからないだろう」と記したのは、かのアレクシス・ド=トックビル[(1805−59)フランスの政治家・歴史家、『アメリカの民主主義』(1835)で著名]だ。
ジョージヤード2番地で始まったこの出来事がいかに重要なものだったのかを理解するには、1787年に世界がどのような状況だったかを想像してみればよい。当時地球上の総人口の4分の3を優に超える人々が、どこか特定の土地に束縛されていた。南北アメリカ大陸には自由民の人口を上回る数の奴隷がいる地域が複数存在していた。イスラム世界の多くにもアフリカ系の奴隷が広く散在していた。そもそもアフリカ大陸では、大部分の地域で奴隷制度が通
例であった。インドでもアジアの他の多くの地域でも、明らかに奴隷状態の人々がいたし、他にも北米南部の大農園所有者に奴隷が隷属していたのと同じくらい過酷な条件で、借金のために特定の領主に隷属する人々がいた。ロシアでは人口の大多数が農奴であった。しかし英帝国の海外領土ほど奴隷制度が固く根付いていた場所はほかになかったのだ。そこでは、約50万人の奴隷が西インド諸島原産のサトウキビ農業で労役を強制され、若くして命を落としていった。カリブ海諸島の奴隷農場の財産は、数多くの強大な家系の資金源となり、その中にはエリザベス・バレット・ブラウニング[英国の詩人。詩人ロバート・ブラウニングの妻]から、息子のピアノ教師にモーツァルトを雇う大富豪のロンドン市長ウィリアム・ベックフォードにいたる人々もいた。バルバドス[カリブ海東端の島国]の最も裕福なサトウキビ農園のひとつは英国国教会が所有していたほどであった。さらに、奴隷売買を支配していたのは英国の船舶であり、それらは捕獲された人々を鎖に繋(つな)いで、本国の植民地同様にフランス、オランダ、スペイン、ポルトガル諸国の植民地へと毎年何万人も送り込んでいたのだ。
1787年初頭のロンドンで、もしこのすべてを変えようと提案したとしたら、10人のうち9人に「正気かい」と一笑に付されていたことだろう。10人目にしてようやく「奴隷制度は不快だよね」と同意してくれる人がいたかもしれないが、その人でも「奴隷制を終わらせようとすれば、英帝国の経済を破綻させることになるのでは」と留保をつけたことだろう。それはまるで今日の社会から自動車を一掃するべきだと提案するようなものだからだ。10人に一人くらいは「みんなが徒歩や自転車、あるいは電車やトロリーバスで旅行をするようになったら、確かに世界はもっと良くなるだろうけど、自動車廃絶運動なんて現実味がないぜ」と言うのではなかろうか。しかし、振り返ってみれば、奴隷制の拡散よりもさらにずっと驚くべきなのは、それがいかにすばやく消滅したかということである。奴隷制度は19世紀の終幕までに、世界のほとんどあらゆる地域で違法とされたのだ。アメリカの小学生はみな米国史で「地下鉄道」[南北戦争以前に奴隷の脱出を助けた秘密組織]や奴隷解放宣言を教わるのだが、この国の自己中心的な教科書は当時の超大国[英国のこと]で、ほぼ四半世紀早く奴隷制度が廃止されていたという事実を端折(はしょ)ってしまうことが多い。けれども、南北戦争に先立つ20年以上もの間、米国北部でアフリカ系の自由民たちが熱狂的に祝っていたのは、(酔っ払った白人の暴徒たちによって襲われる危険性があった)7月4日[米国の独立記念日]ではなく、大英帝国における奴隷解放の日である8月1日だったのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
(注1)ロンドンのプラークの一例。マルクスゆかりの地。
http://www.blueplaque.com/show_image.php?photo_id=44
1.「積荷」の海上投棄
1783年3月18日、『モーニングクロニクル&ロンドンアドバータイザー』紙の読者投稿欄に短い手紙が紹介された。ロンドンの裁判所で聴聞が進んでいたある事件についての手紙であった。これが元奴隷で英国に住んでいたオローダー・エクイアーノの目にとまる。恐怖にかられたかれは、ただちに知人の英国人グランビル・シャープのもとへと走った。かれは変わり者の言論家[原語は
pamphleteer。自分の意見を広めるために、時に自らパンフレットを発行していたもの書きたちのこと]であったが、奴隷制度反対者としても知られていたからである。シャープは日記にこう記録している。エクイアーノが「わたしを訪ねて来た時、かれが携えていたのは130人もの黒人が生きたまま海に投げ込まれているという記事だった」
これより数か月前、ゾング号という帆船が、ルーク・コリンウッド船長の指揮下で、およそ440人の奴隷を乗せてアフリカからジャマイカへと向かっていた。そのうちの多くは、すでに何週間も船上にいた。逆風があるかと思えばしばしの凪(なぎ)が続いた上、さらに操船上の不手際が加わり(なんとコリンウッドは、ジャマイカを別
の島と勘違いし、ついうっかり通り過ぎてしまっていたのだ)、この大西洋横断の旅は通
常より二倍の時間がかかっていた。わずか107トンの小型船にびっしりと詰め込まれた奴隷たちは次第に病に冒され始めた。有能な船長なら積荷は適度な健康を保って運搬しなければならず、まして死んでしまったり、死にかけている奴隷は儲けにならないので、コリンウッドは頭を抱えた。だが、抜け道はあった。もしコリンウッドの手に負えない理由で奴隷が死亡した場合には、一人あたり30ポンドの保険が損失を埋め合わせてくれることになっていたのだ。
コリンウッドはリーダー格の船員たちに、最も病状の進んだ奴隷を海に投げ捨てるように命じた。かれは、もし質問された場合、風向きが悪くて船の飲み水がなくなりそうだと答えるように、とも指図した。もし備え付けの飲料水が尽きつつあったなら、この殺人行為も航海法の「投棄」原則のもとで容認されるはずだった。つまり、船長は他の積荷を救うために一部の積荷――むろんこの場合は奴隷のこと――を海に捨ててもよいことになっていたのだ。かくして、合計133人の奴隷が数回に分けて海上に「投棄」された。最後のグループは抵抗を示したので、うち26人が腕に手かせを付けられたまま海に放り込まれたのである。
後日ゾング号の船主たちが死んだ奴隷たちの対価請求を保険会社に提出したところ、それが今日の金額で言えば50万ドル[現在のレートで約5500万円]以上にも上ったので、保険会社は請求を棄却したというわけだった。エクイアーノにこの記事を示されるや、グランビル・シャープはただちに行動に移る。かれは複数の弁護士を雇い、裁判所へと出向き、この船の乗組員の少なくとも一人と乗客一人に個人的に接見した。けれど今日のわたしたちと同様、当時のエクイアーノやシャープにとってもショックだったのは、百人以上もの人間が船から投げ落とされて死亡したにもかかわらず、この件が殺人事件としてではなく、保険に関する民事裁判として扱われたことである。
シャープはゾング号の船主たちを殺人罪で告発しようとしたが、それは失敗に終わった。それでもかれは自分の考え付く限りのあらゆる人に向け、事件に関する熱心な手紙の一斉射撃を放った。その中の一通
はどうやら有力な牧師の元へと届いたようだ。その牧師は翌年ケンブリッジ大学の副チャンセラー――米国の大学で言えばプレジデント、つまり学長にあたる――となった人物である。かれはこの件を知って非常に動揺し、自分が行使できる最も強力な道具をひとつ用いた。毎年恒例のケンブリッジ大学のラテン語論文コンテストの課題を、「奴隷制度の道徳性について」としたのだ。
当時英国の大学生活ではギリシア語ラテン語による論文の出来を競うことが学生の主要活動となっていた。大きなコンテストで優勝することは今日の米国でローズ奨学金[オックスフォード大学で学ぶ英連邦、米国、ドイツからの留学生を対象にした奨学金]やハイスマン杯[米国の大学フットボール年間最優秀選手賞]を受賞することに匹敵した。この栄誉は生涯にわたり当人の名前に付いて回ったのである。このラテン語論文コンテストの応募者の中にトマス・クラークソン[1760−1846]という25歳の神学生がいた。後にかれが書いているところによれば、これ以前にかれはまったく奴隷制度への関心を持っておらず、「ただ論文コンテスト優勝の名誉を手に入れたかっただけだった」。しかし、入手可能な文献をすべて読み、最近物故した奴隷商人の残した文書を調べ、南北アメリカで奴隷制度を間近に見てきた上級船員たちと面
会するうちに、予期に反して、クラークソンは自分が圧倒されるのを感じた。かれはこう書いている。「日中落ち着かず、夜もほとんど眠れなくなった。悲嘆のために両目蓋を閉じられないことさえあった。心に考えが浮かんできた時すぐに寝床から起き上がってそれを書き留められるよう、いつも寝室にろうそくを点けておき、かくも重要なテーマに取り組む以上、議論のアイディアがひとつも失われることのないように努めた」
かれの論文は一等賞を受賞した。1785年6月の授賞式に際して、瀟洒(しょうしゃ)なケンブリッジ大学評議員会館で、クラークソンは聴衆に向かってこのラテン語論文を朗読した。その後学業を修了したかれは早々と[教会職の]執事の黒衣を身にまとい、前途有望な教会職に就こうとロンドンを目指した。ところが自分でも驚いたことに、かれは奴隷制度によって「自分の頭の中が完全に占められてしまっている」のに気づく。「ハートフォードシャー[大ロンドン圏周縁の北部に位
置する]のウェイズミルが見えてきたあたりで、わたしは気が滅入って来てしまい、路傍の歩道に腰を下ろして馬を休ませた。この時こんな考えが心に浮かんできた。もしもあの論文の内容が真実だとしたら、誰かがこの悲惨を終わらせなくてはならないのではないか」
このテキストは2章以降は以下のURLに保存されています。
2.「わたしの中で燃える義憤の炎」
3.「奴隷貿易の成功を祈って」
4.血で甘く味付けされた飲み物
5.政治書籍の史上初のプロモーションツアー
6.逸(そ)らされた運動
7.「わたしの子供たちは自由になるでしょう」
8.結論:世界を変える
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/281
■アダム・ホークシルドは、[この記事の原文が掲載された]『マザー・ジョーンズ』誌の創立編集者でもある著述家。かれによる過去五作中の最近著『レオポルド王の亡霊――アフリカ植民地における強欲、恐怖、そして英雄的行為』(King
Leopold's Ghost: A Story of Greed, Terror and Heroism in Colonial Africa)は全米書評家連盟賞で最終選考まで残った。今回の記事は、英国の奴隷解放運動に関するかれの近刊書[Bury
the Chain]に基づいている。新著はホートン・ミフリン社より今秋刊行予定。
[原文] Against All Odds by Adam Hochschild, Mother Jones, 2004 Copyright C2004
Adam Hochschild
[TUP翻訳配信許諾済み]
―――――――――――――――――――――――――――――――――
翻訳:和氣久明 協力:井上利男、川井孝子、藤澤みどり、星川淳/TUP
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TUP速報 配信担当 菅原 秀 Schu Sugawara
電子メール: TUP-Bulletin-owner@yahoogroups.jp
TUP速報の申し込みは:
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/
*問い合わせが膨大な数になっています。ご返事が書けない場合がありますのでご容赦ください。
>>page top
>>>メインページに戻る