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MAGCHIMERA WARTIME 08
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自衛官の家族
2003年12月17日発行
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CONTENTS
Negative Storiesより
▼ ある自衛官の家族の吐露
▼ 偉大な小泉将軍様 万歳!!
▼ 人間以前の連中。
▼ 小泉将軍の偉大なお言葉
▼ 誰がテロリストになっているのだろう。
▼ 自衛隊関係者の寂しさ
▼ 兵士・兵士家族の本音
▼ 街頭行動告知ほか
はじめに
12月25日、航空自衛隊先遣隊が中東に向けて出兵する。第二次大戦敗戦後初の戦地への出兵。クリスマスイブは家族とすごせるのだろうか。
*空自先遣隊10人、25日派遣 カタールとクウェートへ(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/00/sei/20031212/mng_____sei_____003.shtml
「10人」とか「約10人」とか「約140人」とか、ひとかたまりで言うな、と思う。ひとりひとりに名前があって、誰かの父親だったり息子だったり恋人だったりするのだ。ひょっとしたら、おかあさんだったり娘だったりもするのだ。
クリスマスツリーを飾っただろうか。ケーキを買って帰るのだろうか。
クリスマスイブの夜、子どもたちは早く寝る。イギリスではそうする。プレゼントを届けに来るサンタクロースのためにココアとビスケットを用意して。おとうさんやおかあさんは、子どもたちが眠ったらココアを飲み干してビスケットをかじって、クリスマスツリーの下にプレゼントを置く。そうして一夜明けたら、プレゼントの包みを開く子どもたちといっしょに驚いたり喜んだりする。それから一日ぐだぐだと過ごす。ここまでがクリスマスの親の仕事だ。
クリスマスに行っちゃったら親の仕事ができないじゃないか。だいじな仕事ができないじゃないか。
11月末に友人から届いたメールはショックだった。「ある自衛官の家族の吐露」と題されたメールで、イラクに派遣されるかもしれない、ある自衛官の弟が始めたblogのコピーだ。自衛官の家族のことは想像していた。想像できた気でいた。いやだろうな、心配だろうなと。でも、自衛官の家族がどれほど孤独かが全然わかっていなかった。
空自先遣隊「約10人」と1月に派遣が予定されている本隊「約140人」をはじめ、小泉首相がブッシュ大統領に約束した「約1000名」の海自、陸自の家族のことを考えてみよう。「行くな」と言えない家族のことを考えてみよう。自由にものの言えない孤独を考えてみよう。本人が「行きたくない」と言えず、家族も「行くな」と言えないなら、言える人たちが代わりに言うしかないのだ。
マグキメラ8号は、ある自衛官の弟DoXさんのblog 「Negative Stories」から、本人の許可を得て12月15日までのテキストのほぼ全文を転載します。転載にあたって行換えを全面
的に変えたことをお断りしておきます。16日に新しいテキストがあがっていますが、少々長いので、これはのちほど号外として出します。また、11月28日分については複数の友人知人のみなさんにすでにお送りしました。重ねての送信となりますことをお詫びします。
*Negative Stories
http://ch.kitaguni.tv/u/2148/
また、この号の末尾に「米兵・自衛官ホットライン」からの抜粋と、12月24日に予定されている渋谷での街頭デモの告知などを掲載しました。あわせてご覧ください。
転載転送自由です。
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ある自衛官の家族の吐露
2003 年 11 月 28 日(Fri)
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最近俺は人間不信だ。何故ならこの国の6割以上の人間が敵だとわかってしまったからだ。
人に会うたび、「ああ、コイツも普通にいい人そうな顔してるけど、国の名誉のために兄貴を戦場に送ろうという人非人なのか?」という気持ちになる。なにせ10人会ったら6、7人はそういう人間なんだ。
25日からその憂鬱はひどくなった。
小泉がヘラヘラ「何回も同じ質問をするんだから、同じ答弁をしている」とか言って、それを聞いた議員がゲタゲタ笑って菅をバカにしていたせいだ。人の命が関わってる議論の場で。小泉ははっきり、「戦闘地域だろうが、アメリカの機嫌をとるために自衛隊出すんだったら出すんだよう!」とでも言えばよかったんだ。支持者はそれを男気とでも言って礼賛するだろう。小泉政権が戻れば、何が何でも派遣するのは分かってて自民党に入れた連中だからな。
兄がいなくなったら俺は、家族はどうなるだろう。
第二次大戦後だったら弟である俺が義姉と番わされて、祖父母・父母・甥たちの面倒を見ることになるのだろうが、俺はまだ恋人を作りたいし、10年以上実の姉弟と変わらず生活していた義姉に、そんな感情が生まれるわけもない。
高齢者(祖父)・障害者(祖母)・子供(甥)・失業者(父)が寄せ集まって、それを兄が担っている。俺も10数万程度はうちに入れてはいるが、居候同然だ。それでも、入れてくれる分だけ家計は助かるのだ、と義姉は言ってくれた・・・・
自衛官は多かれ少なかれ似たような事情を抱えた人間が多いと思う。勉強している余裕などなく、中学・高校程度を卒業したら働いて家計を支えることを期待される。しかし会社関係にコネもなく、体一貫でやっていかなければならない。うちよりももっと悲惨な状況のやつらもいる。
そういう自衛官たちを戦場に送り出そうと言うのは、大抵親に不労所得があったりして、汗水垂らさなくてものらくら生活できてる連中だ。有利なほうについて、泥をかぶっている人間をあざ笑いたくてしょうがない人たちだ。自分ではユーモアのある余裕の常識人、とでも思っているのだろうが、あんたらは国の名誉とか国際的な体面
とか、ケツの毛羽より役に立たないもののために人が命を落としても全然平気な人間だ。自分の心情が傷つけられたら、それだけで人を殺すかもしれない、あほなプライドの犯罪者予備軍だ。自覚してもらいたい。
もし、兄貴が派遣されることになったらどうするだろう。
兄は俺と違ってずうずうしくないから、黙って荷物をまとめて行こうとするだろう。子供たちはどうするだろう。下の子は3歳だが、「おとうちゃん、がんばってね」とか、何も知らないで言うかもな。上の子は小3だ。もしかしたら、泣くかもしれない。小学生だって、あそこが危険で、行ったら帰ってこれなくなるかも知れない場所なのは知っている。
飼い犬はどうするだろう。遊んでくれる主人が遠いところに行ったら、知らずにずっと待ってるだろか。それとも野生の勘で、遠いイラクの方角に向かって鼻を鳴らすかもしれない・・・・
昼間のワイドショーで言うことにゃ、イラク派遣された自衛官には、一日3万円の危険手当と、万が一の場合には9000万円の見舞金が出るんだってさ。他の国ではこんなに出ないから他の国に知れたら体面
が悪いとか。こんなに出るんだから文句言わずに死んで来い!とでも言いたげです。
・・・・・・・ふざけんな!!
金さえ多ければなんでもするんだろ?とか言いたいのか? それ、うちの犬と甥達の前で言ってみろよ! まあ、言えるんだろうな、恥知らずども、自分のガキとだって金以外に接点が取れねえだろう。親子や家族の繋がりがかけがえのないもので、金でなんか引き換えできないなんて、あんたらには信じられないことなんだろうよ。
俺は今あの鼻の穴が目立つぼさぼさ頭の気色悪く口の端が上がったおっさんが世界で一番嫌いだ。ああ、神よ、もしいるのならアッラーだろうがキリストだろうが誰でもいい。うちの兄貴を死のビンゴゲームの参加者からはずして欲しい。そうでなければヤツの毛の生えた心臓を絞り上げてくれ、なるべく早く。
http://ch.kitaguni.tv/u/2148/%c0%af%bc%a3/0000026560.html
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偉大な小泉将軍様万歳!!
2003 年 12 月 01 日(Mon)
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一億総火の玉だ!
一人、二人の犠牲などでテロとの正義の戦いに怖気づくな!
神軍の行く手に危険地帯など存在しない!
で、誰が行くんだ? じゃんけんか?
実際のところ、もし派遣部隊にあたったら、自衛官に意思を聞く段階はあるだろうな。こういうポーズだ。「お前らには断る自由を与えてやっている」。
そう言われても、断る自衛官は少ないだろう。結局は誰かが行かなきゃいけないからだ。
そして、誰が死のうと関わらず蛮勇振りかざして「テロとの戦いに臆することなく」とか酔ってほざいてるのが、ほかならぬ
国民の6割以上の支持を得て与党となった党首の総理大臣様だからで、自衛官はそれに逆らえないからだ。それが文官統治ってものだろう?
そして、とっても見識の高い国際社会をよく知った人たちが小泉将軍の援護射撃になる。「地球の一員である以上見過ごせない。自衛隊に入ったからには国民のために死ぬ
覚悟はあるだろう。学力が低くて自衛隊にしか入れないようなやつは、たまに役に立つ仕事をしてこい」
たぶんこういうことを臆面もなく信じてる人にとって、国際社会や地球は全部アメリカで、アメリカの攻撃に倒れる人たちは皆テロリストなのだろう。本人は学力が高くて、とっても役に立つ仕事のよくできる素晴らしい人格者なんだろうな。
他人の命をさっぱり惜しまないすごい勇気のある人たちが、小泉が政権を取ってからやたらと増えているような気がする。まあ、当然かもしれない。失業して自殺するような人間が沢山いても、オペラが混んでるから景気はまだ大丈夫だ、なんて現実感のない人間が一国の総理大臣で、生き残れないやつは淘汰されるのが自然な成り行きだなんて為政者が平気で言って、それがクールでかっこいいってわけだ。弱者を思いやることなんて今は誰もしやしない。
いよいよビンゴゲームの開催だ!
みんなのアイドル、アベシンゾーちゃんのご登場。この人は拉致被害者のために尽力した人だから、この人に対して何か文句言うなよ! 非国民だぜ! この人が「危険地帯ではない」って言うんだから、みんな信じるんだ! 「テロとの戦いに屈しない」って言った外交官の遺志を組んで、イラクに突入だ! まず、航空自衛隊だな!
・・・・って、「輸送は大丈夫」とか思う外務官僚は頭腐ってないか? 大戦略とかやっても、敵の輸送を叩くのが戦力を削ぐ第一歩だって、中学生だって知ってるぜ。ましてや対空砲火が残ってて、民間機だって撃墜されてるだろ? なんなんだよ、その「他人の命だからどうでもいい」っていう感じの能天気さは。
拉致被害者の方々、自民党員が「努力してる」って言ったって信用しないほうがいいですぜ。国家権力に踏みにじられそうな人間の家族の、同じ立場からの進言だ。あなたたちなら分かるだろう。国が個人の権利を弄ぶ事の恐ろしさを。
自衛官は、自分の信条とたとえ違っても、それが命令なら行くんだよ。そしてそれは世界の秩序とかのためでもない、多くは家族や生活のためだろう。
すべては兄の「行かなきゃならんだろうなあ」という言葉に集約できると思う。まあ、いろいろ言ったがやっぱり俺は兄貴が好きなんだ。自分より死んで欲しくないんだ。できたら、兄貴じゃなくて俺をイラクにやってくれ。
アメリカ軍のためにできることは自衛隊じゃなきゃダメだろうが、イラクの人のためになら、そこそこ役に立つと思うぜ。
http://ch.kitaguni.tv/u/2148/0000027391.html
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人間以前の連中。
2003 年 12 月 08 日(Mon)
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まあ、今更だが外交官が殺害されたのは
外務省の判断ミスじゃないのか?
普通の会社だったら危険地帯に社員が赴かされて、それで死ぬような事態になった場合、命令した上司なり、危険であるという情報を伝えなかったと言うことで会社自体が非難されるわけだが、例の眼鏡のオバサンは「遺志をついで」とか言って泣くわけだ。「外交官は死んだけど、優秀な外務官僚の遺志をついで役に立たない自衛官は危険地帯でない場所で丸腰で憲法の範囲内で自衛隊を」って感じだな。要約すると。
人が死んでる時点で「そこは危険地帯だ」とか一瞬でも思わねーのな。「川口大臣は二人の外交官が死んでから睡眠時間も無くて」とかとても思いやりのある国民のかたが言うのだが、「寝てない」って言うんなら雪印の社長だって寝てなかったぜ!!
俺だったら家族のことを思って責任を感じるかして泣いてる場合じゃないと思うが、この国の首相はちょっと違う。なにせ「国に対する命の犠牲」に感動して涙する情の深い人なんだ! うちの義姉は「私だったらあんなふうに自分で悲劇ぶって嗚咽したりしたら卵パックで頭殴ってやる」とか言ってたけどな。最近義姉もヒステリックになりつつある。
→ DoXさんのblogへの書き込み引用「その軍隊の構成員たる隊員に求められる究極の心構えは『国のために死ねるか』ということだと思っています。」引用ここまで
これは誰か分からん人の書き込みだが、あいにく「いわゆる先進国」でそんな軍隊教育をするところはどこもない! 北朝鮮だったら「将軍様と人民のために」とか死ぬ
のを奨励するかもしれないが、その国と対抗するために「アメリカの手が必要」と他人を人身御供にする人たちは、「非人道の国」と騒ぎ立ててる隣の国と、人間の尊厳に関する意識レベルは同じわけだ。
神風特攻とか、大戦前のように人が死ぬことを美化して、「高尚な自分が考える小泉総理の脳内理想」を実現するために人が犠牲になることを奨励して説教して歩く人間がいるが、情緒が未分化で人間の域に到達しそこなっている人たちだと思う。自分の理想のために家族も殺す、こいつらといっしょだ。
http://news.www.infoseek.co.jp/search/story.html?query=%89%C6%91%B0%8EE%8F%9D&q=21kyodo2003112101000484&cat=38
オウムのように「遺志を受け継いで、自衛隊派遣!」と繰り返してる人を見ると、人の死を悼むとか、これ以上の犠牲を出さない、とかは考えない、自分は「犠牲」の列から外れた「選ばれた人間」であるかのような驕りを感じるときがある。実際そうなるかもしれない。人のために尽力する人は犠牲となり、そうさせた人間たちは感動して涙する。素晴らしいな。
俺は誰が犠牲になってもそれを良しとしない。物分りのいいインテリどもは「仕方ない」などと言うかもしれないが、犠牲になっていい命などない。誰がなんと言おうと、踏みとどまってここで反対している。
http://ch.kitaguni.tv/u/2148/%c0%af%bc%a3/0000029030.html
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小泉将軍の偉大なお言葉
2003 年 12 月 09 日(Tue)
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基地の前でデモするのはやめてくれー。
自衛官だって行きたくて行くんじゃないんだ。みんなで選んだ与党の党首が英霊で感動したいから、行けって言ってるんです!!
靖国参拝について。「靖国参拝はする。韓国・中国との修復はその後」
小泉氏は感動した本として「あゝ同期の桜(海軍飛行予備学生第14期会編)」を挙げ、「20歳のころだったが涙ながらに徹夜で読んだ。これほど心打たれた本はない」「総理大臣を拝命した現在も、特攻隊青年の気持ちに比べれば、こんな苦労は何でもないという気持ちで立ち向かっているつもりです」
「桜花と散り 九段(靖国神社)に還るを夢に見つ 鉄艦屠(ほふ)らん 我は征(ゆ)くなり」――。青年飛行兵が兄にあてた辞世の歌の前で、小泉氏は展示ケースに両手をついたまま声を押し殺して泣き続けた。
靖国参拝にコメントを求めた記者に対して。「話にならんね。世の中おかしい人たちがいるもんだ。もう話にならんよ」
イラク問題について。
「フセイン大統領が見つからないといって存在しないと言えるのか」
「テロ攻撃に屈し、イラクの復興、人道支援にちゅうちょしてはならない」
「手を引いたらテロに屈することになる」
「殺される可能性がないとは言えない。相手を殺す場合もないとは言えない」
「どこが非戦闘地域で、どこが戦闘地域か、私に聞かれても分かるわけない」
「自衛隊はダメでも民間人ならいいでは、かえって危険な面もある」
閣議決定後の記者会見。
「自衛隊は戦争に行くんじゃありません。武力行使はしない」
「危険は(2年前の)9・11テロの時からある」
失言にこそその人が普段考えていることが現れると言うが、森元総理と同じく本気で「神の国」とか考えていそうだ。ここに書かれていることは小泉首相に関しては「失言」とすらとられていない、ごくごくありふれた発言なのだが。
大威張りで「靖国を参拝したい」といい、国に対する犠牲者を思い起こすことで自分を鼓舞する。自己陶酔の権威主義にしか見えない。こういう人がごり押しで行おうとする派兵に、何の大義も見つけられない。この人の支持者はどういった脳内変換で彼の「能力」を評価し、今回の派遣に賛成しているのか。
そこのところが分かって、「イラク復興のための民間人護衛のためのイラク派兵」だったら、兄貴に「頑張ってきてくれよ」とか言えるのだが、生憎俺はそんな便利な変換装置を持ち合わせていない。
よく派兵反対者に対して賛成者は「マスコミに踊らされている」「感情に流されている」と揶揄し、自らを「冷静に判断できる優れた見識者」と褒め称えるが、大本営からの発表を鵜呑みにして、「イラク復興」「アメリカとの同盟」「テロとの戦い」の旗錦を高々と振りかざすその姿勢は「バカじゃねえの?」、この一言に尽きる。
自分が信頼しないメディアのことを「アカ」だのいろいろこき下ろすのに夢中で、自分たちが考える素晴らしい脳内世界以外のものを見ていないのではないだろうか。幸いインターネットの普及で、今はドイツだろうがフランスだろうがロシアだろうが、さまざまな国の報道を見ることができる。そこにインタビューなどで現れる一般
の人々が、「人が国のために死ぬこと」を「当然」と言ってのける場面を見ることはほとんどない。日本語のサイトに現れるゲスト(あるいは名無し)様だけだ。
本当は言ってはいけないかもしれないことを書いてみる。昔から北朝鮮の不審船はバンバン来ていた。(拉致被害者の数以上は来ていたのは自明の理だ。)しかし、自衛隊は国境付近まで追い返し、それ以上深追いはしなかった。「ことを荒立てるのは国民の安全のためにならない」と当時の為政者は判断したわけだ。「あの時拿捕していれば何人かの拉致被害を防ぐことができたかもしれない」と今も悩む人がいる。
しかし、今は「テロに屈せず、テロの脅迫に屈しないこと」が国民の安全に繋がると派兵賛成者たちは言う。俺は結果
がどうなるかはわからない。もし犠牲者が出て総理が泣いても、思惑通りの新しい英霊の誕生に喜び泣きしているのだな、としか最早思えない。
もし俺の家族が犠牲になったら、弔問に来ていただいて、あのボサボサ頭を思いっきり揺さぶって英霊の仲間入りしてもらいたいと思っているところだ。
http://ch.kitaguni.tv/u/2148/%c0%af%bc%a3/0000029329.html
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誰がテロリストになっているのだろう。
2003 年 12 月 11 日(Thu)
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ああ、マヂエル様、
どうか憎むことのできない敵を殺さないでいいように、
早くこの世界がなりますように、
そのためならば、わたくしのからだなどは、
何べん引き裂かれてもかまいません。
宮沢賢治「烏の北斗七星」より
http://why.kenji.ne.jp/douwa/04karasu.html
当直中TVを見ていたら、CNNで民主党の議員が「ブッシュが信用できないからイラクで行われてることも信用できないんだ!」と叫んでいた。CCTVでは、冷たい表情のアナウンサーが「日本はまたおろかな歴史への第一歩を踏み出した」とコメントをつけた。BBCではアナウンサーらしき人物がイラク戦争のために使った金のことでブレアを激しく非難していた。
この人たちは協調すべき「世界」に含まれていないのか?
世界はイラクに対してアメリカが行ったこと、これからの係わり合いを改めなければならないことについて考え始めていないか?
アジアからのコメントが冷ややかになってきたのは「日本が愚か」で「最早何を言っても無駄
」な国だと見切りをつけられたからじゃないのか?
12月9日、じいさんが寝込んで食事を摂りにこなかったらしい。
俺が「自民党になんか入れるやつが悪いんだ」と、この間小泉が出ていてつい腹立たしくなり、なじったのが堪えたのかもしれない。じいさんは地元の「センセイ」に入れてしまっていた。「センセイ」は「二度と子供を戦争に送ることのない日本」とかいうのを選挙公報にデカデカと書いていて、遺族年金も継続する、というので入れたらしい。うちで戦死したのはじいさんの兄弟だが、俺はもちろん会った事が無い。「小銭を欲しがると大切なものを失う」とか「何年も前の戦争で人が死んだことで金を欲しがるのは卑しい」とつい思ってしまうのだが、じいさんには大切な兄弟をなくしたことを忘れないために、必要で、大事だったのかも知れない。
しかし、「派遣反対」していたり「抵抗勢力」である自民党議員の数も「自分の政策への賛成票」としてしまうのが小泉マジックだ。総裁選なんか見ても分かるように、「有利なほうに付いたやつ」が勝つ。自民党はそういう組織だ。政治家としての信念や志など関係ない。
兄が帰ってきて「なんだしょうがないなあ」と寝室まで食事を持って行き、半分くらい無くなったのを持って帰ってきた。義姉や俺がいくら持っていっても食べなかったのだが・・・・
兄が犬の散歩に行った後、義姉と居間でニュース番組を見ていた。義姉がポツリと「てっちゃん(兄)がいなくなったら、うちはきっとバラバラになっちゃうねえ」と言い出した。「なんでそんなこと言うんだよ! まだいつ行くかも決まってないのに!」とつい大声を出してしまい、義姉の方を見たら、鼻が真っ赤で太い涙が目からつーっと流れた。バツが悪くなって目をそらした。兄が帰ってきた音がしたので、自室に退散した、その後夫婦でどんな会話があったのかは分からない。
いろんなことを考える。憎むべきは米国や政府ではなく、テロだ、テロリストなのだ、と言う人もいる。しかし、テロリストには誰がなっているのだ? 自爆テロなどでは、行った本人も死んでいる。そうしなければならない理由がどこにある? 人を殺して自分も死ぬ
ことを、好き好んでやる人間などいるのだろうか。
今日もアフガニスタンで子供が誤爆で死んだ。イラクの病院では、劣化ウラン弾のせいで腹が腫瘍で膨らんだ子供が力のない目で横たわって、付き添った母親が「何もできることがないのだ」と言って泣いている。もし自分の家族が目の前で死に、それを命令した人間に手が届かず、身近にいる「敵」に攻撃することでしか訴えるところがないとしたら? 家族を亡くしたら、「小泉を英霊にしてやる」と言う俺も、テロリスト予備軍なのかもな、とも思う。
憎しみを植え付け、一般の人もテロリストにしてしまう、それが今イラクで米軍がやっていることだ。
「軍服を着ているとかえって危ない」という報道に、兄貴は笑って「じゃあ白地に日の丸の特攻服でも買ってもって行くか」とか言っている。気を軽くするために言っているのだろうが、俺は笑えない。日の丸を背負って派兵される兄など見たくないのだ。
ああ、マヂエル様、どうか憎むことのできない敵を兄が殺さないでいいように、早くこの世界がなりますように、そのためならば、わたくしのからだなどは、何べん引き裂かれてもかまいません。
http://ch.kitaguni.tv/u/2148/%c0%af%bc%a3/%cb%dc/0000029703.html
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自衛隊関係者の寂しさ
2003 年 12 月 15 日(Mon)
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GIVE THEM AN INCH THEY TAKE A YARD
GIVE THEM YARD THEY TAKE A MILE
ONECE A MAN AND TWICE A CHILD
AND EVERYTHING IS JUST FOR A WHILE
IT'S SEEMS LIKE TOTAL DESTRUCTION
IS ONLY SOLUTION
AIN'T NO USE NO ONE CAN STOP THEM NOW
BOB MARLEY & WAILERS "REAL SITUATION"
フセイン元大統領が捕まったので、めでたいんだかめでたくないんだか。治安が回復すると見る人もいれば、「逃げるのに夢中だった大統領がこれまでのテロを指揮できていなかったことは」とさらに悪化することを予見する人もいる。はしゃいで「掃討作戦も非戦闘行為(防衛庁長官)」とか言い出すやつまでいる。こういうことを言い出すから信用できない。
いったい、「イラク復興」と言って何をやらせようと言うのだ。
一般の人まで「関係者は口を閉ざせ」と政府批判を許さない傾向が見られるので、普通
の生活の中で俺はまったく孤独だった。「俺は派遣反対だ」と言ったところで兄貴が困るんだろう? うちの母がこういう考えだ。「耳をふさげ、目を閉じろ」、彼女はこのやり方で今の状況を回避しようとしている。イラク関係のニュースは「ああ、またこんな話、いやだいやだ」とテレビを消すことで、兄貴が陥るかもしれない恐ろしいことを、考えることから逃れようとする。「自衛隊派遣は仕方の無いこと」、そこで思考停止だ。
そして、もしうちの兄貴が行かないことになっても、日本のどこかでこう考えて「口を閉ざし」、「自衛官である本人の意思を尊重して」苦しむ家族が必ずいる。「みんな」が「この日本は豊かでみんなが自由に職業を選択できて、気に入らない任務があったら好きに断って、断れなかったら辞めればいい」と幸せな構図を考えているおかげで。
「彼をイラクに行かせないで」たった一人の街頭署名活動(asahi.com)
http://ch.kitaguni.tv/u/258/News/0000029784.html
これを読んで、恥ずかしい話だが俺は泣いた。この記事の彼女は寂しいに違いないからだ。ここのblogをはじめたときの俺と同じで、周りに何を言っても「関係者ならば自衛官本人の立場を考えて発言を控えろ」と封殺されたかもしれない。「彼氏が自衛隊辞めればいいんじゃん」などとお気軽な答えしか返ってこなかったかもしれない、「彼氏と別
れれば?」とかも言われたかもしれない、お気軽でその場しのぎの「大多数」に押し殺されそうだったかもしれない、それでも「一人で」寒い道に好奇の目にさらされながら、「行かさないで」という願いで、見知らぬ
人の署名に助けを求めたのだ。その心情の切ないのに胸が揺さぶられた。
やらせだとか、個人的な事情で自己満足にすぎないとか、いろいろ言う人もいる。 でも、たった一人で「やらせ」をやったと、そう思って切り捨てられる人はそう思っていればいい。あなたは幸せだ。この無情な世界で生き残っていけるだろう。
http://ch.kitaguni.tv/u/2148/%c0%af%bc%a3/%b2%ce/0000030701.html
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兵士・兵士家族の本音
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「米兵・自衛官人権ホットライン」より抜粋
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/index.html
*2003年12月10日
予備自衛官からのメール(以下抜粋)
「私は、元自衛官です。(略)現在予備自衛官という、非常勤ながらも防衛出動の命令が下達されれば、出頭しなければならない身分にあります。わが国の戦後50年以上も硬く堅実に守られてきた憲法第9条が、首相の一声?個人的思想?によって、いとも簡単に覆り始めている現状であります。(略)一線を越えた状況の中に立たされている、現職自衛官の方々にはなんと言葉をかけていいやら分かりません。」
「(略)私だって、血は血を呼びきりがない事を良く分かっているつもりです。わが国のお上は、アメリカからもたらされる国益に目が眩んでいます。非戦闘地域という言葉も、国益第1主義や戦争という言葉を裏に隠し国際貢献とゆう名の元に美化する言葉の1つとして悪用し、国民を欺いています。先の大戦の過ちも、これに同じではないでしょうか? 平和を祈ってやみません。」
*全文は
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/heisihonne.html#label20
*2003年11月21日 統一ニュース
韓国軍兵士が、休暇中にイラク派兵反対を訴え、籠城に突入した。
盧武鉉大統領に送るカン・チョルミン二等兵の手紙(以下抜粋)
「(略)私がこうして 大統領に手紙を書くわけは、二等兵である私が考えても、イラク派兵という決定が間違っていると考えるからです。もちろん、大統領におかれても少なくない苦悩のすえに、そうした決定を下しただろうと思います。(略)軍人として、そうした死を恐れるからではなく、どんな名分も道徳もない第2ベトナム戦に、われわれの軍隊が派兵され、イラク国民を殺し、あるいは死んでゆくなら、それは明らかに間違った決定だと考えます。」
「(略)自国の軍隊が自国の国土と自国の国民を保護するのではなく、侵略戦争の道具として使われたなら、それは二等兵である私ではなく、どこの誰が見ても間違った決定だと考えます。」
「(略)昨日は、こうした私の考えを家族と向き合って話しました。ひと言ひと言申し上げるごとに、心配に満ちた目でこちらを見る父母の瞳が私の胸を打ちました。しかし、こうした派兵決定が現実になれば、息子を失ったすべての父母の瞳が私の胸を打つでしょう。こうした苦悩を感じ取られたのか、ついには私の意見に、もうそれ以上、反対しようとはしませんでした。そして、頑張れと激励してくれた弟のひと言が、私に多くの力となりました。私は本当に不孝者です。私はイラク戦争派兵を反対します。(略)」
*全文は
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/heisihonne.html#label18
*2003年11月17日
自衛官の家族から寄せられたメール(以下抜粋)
「(略)土曜日にイラク派兵反対のデモに参加してきました。結婚を決め、一緒に暮らしている彼は、海上自衛官です。同じ港からイラクに継続して船を送っていますので、いつ順番が回ってくるか不安です。彼の『大規模なデモが起こって派兵が取りやめになってほしい』と言う願いに、私ができることはなんでもやろうと思い、デモに参加しました。」
「戦争に行きたいと思っている自衛官はいません。彼は二度と戦争を起こさないために、約15年間自衛官としてがんばってきたのであって、人を殺すため、殺されるためではありません。(略)けれど、今、明らかに信念と反する任務を、命懸けでしてこいと、圧力をかけられています。もともと、憲法9条のもとで、戦争に行く可能性を考えた上で自衛官になった人などほとんどいないはずと思います。(略)」
*全文は
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/heisihonne.html#label17
*2003年9月8日
自衛官の家族から寄せられたメール(以下抜粋)
「わたしの長男は、陸上自衛隊の(○○隊)に おります。30過ぎになり、結婚もし、子供もでき、現在は自衛隊の官舎にすんでいます。息子は、優しい子で、本当は、大学など上級の学校に行きたかったのですが、わたしが離婚をし、別
れた夫の借金の返済を抱え、女手一つで、4人の子どもを育てているのを、みていて、自分から自衛隊にはいりました。わたしは『何で、、、』と聞くと、色々の資格がとれるとか、住居も衣服も、お金がかからないしということでした。わたしは自衛隊は、日本の憲法からして、いわゆる軍隊ではないと、思っていました。(略)」
「(略)今度のイラク戦争自衛隊が派兵されることについて、『あんたは、自衛隊は日本を守るものといっていたが、なんで、イラクなどにいくの。よその国の人を殺すということは、自分も殺されることよ。あんたが言っていた自衛隊とは、ちがうじゃない』というと、息子は、『安保がある以上、行かねばならないだろう』など難しい理屈をいいました。そして、『今回(イラクの意味)はたいしたことにはならないけど、数年先が、もっと本格的で、そのときには危険なことになるよ』とちょっとくぐもった声でいいました。(略)」
*全文は
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/heisihonne.html#label14
* 2003年8月15日 毎日新聞東京朝刊から
自衛隊の役割とイラク派遣 隊員にも本音を語らせよ
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/heisihonne.html#label11
*2003年8月3日毎日新聞朝刊から
ザイール派遣・陸自隊員、9年後の告白
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/heisihonne.html#label6
*2003年8月3日高知新聞から
イラク派遣に揺れる心 県内在住の自衛隊員の父
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/heisihonne.html#label5
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街頭行動告知ほか
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*イラク占領に抗議し、つづく戦争状態イラクへの自衛隊出兵計画に断乎反対する!
Xmas MISSION/イラク占領戦争反対宣言街頭行動
http://awn.ath.cx/20031224/
日 時:12月24日
19:30参集開始
20:00街頭デモへ
場 所:渋谷「宮下公園」
主 催:「Xmas03反戦行動」臨時協議会ネットワーク
メールで賛同署名を送る:anarchy@edit.ne.jp
------ For English Speaker -----
ANTI-WAR GATHERING 24th DEC.
STREET UNITED DEMONSTRATION / Xmas MISSION
http://awn.ath.cx/20031224/
DO UNITE INTERNATIONALS for ENDING the Occupation War on IRAQ!
BAND to STOP Sending TROOPS on IRAQ! BE AGAINST the Imperialist Global War to
`Terrorism' !
Date: 24th Dec, 19:30 open, 20:00 street demonstration starts
Place: Shibuya:Miyashita Park near the station aside to Harajyuku
Organizer: Temporary Council Network for Xmas03 Anti-War Action
Mail to: anarchy@edit.ne.jp
*自衛官と市民をつなぐ人権ホットラインほっかいどう
http://www.jinken-hotline.jp/
*自衛隊イラク派兵を勇気をもって断念させる意見申し入れ
http://eforum.jp/law/iken-moushiire1.html
*とめよう戦争への道!百万人署名運動
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hyakuman/
自衛隊イラク派遣の中止を求める署名
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hyakuman/stop-hahei.htm
*自衛隊をイラクに行かせちゃだめだ!
http://www.geocities.com/ceasefire_anet/misc/iraq_nojieitai.htm
(「人道的停戦を呼びかけよう実行委員会」ホームページより)
*自衛隊はどうなるの?
変わりゆく自衛隊・自衛隊法施行規則等改正の政令を読む
松尾高志さん(ジャーナリスト/大阪経済法科大アジア研究室客員研究員)
(「神楽坂会議」今までの勉強会2002年5月17日から)
http://www.itoh.org/kagurazaka/report/031011.html
*命の言葉
イラクへ派遣されようとしている自衛隊員へ私たちは何を語れるでしょうか?
http://www.ihope.jp/life&word.htm
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MAGCHIMERA WARTIME 08
2003年12月17日発行
【編集・発行】藤澤みどり
midori@dircon.co.uk
【melma ID】m00101856
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